大人幽霊の騒音事件

時刻は深夜2時頃
謎の騒音で目が覚めてしまって寝れなくなった。
目をこすりながら自室の扉を開けると
リビングから誰かの声が聞こえる。人数的には5人くらいだと思うけど…
忍び足で階段を降りていくとリビングの電気が付いていて壁を這いながら覗いてみると
大人達がなにやら盛り上がっている様子だった。

砂糖「今日は朝まで飲み明かすのじゃー!」
黒百合「お酒は程々にしてくださいね、砂糖さん」
砂糖「わしは砂糖くんじゃ!さんではない!」
バトラー「老害ムーブ来たね」
セディール「本当に面倒な爺様だこと」
フロスト「まあ悪口はそのくらいにしようよ〜」

葬儀屋にいるはずの黒百合が珍しく
死人組シェアハウスに来ていた。思わず何してるんだ…と声を出してしまって私がいる事に気づいたバトラーがこちらに向かってきた。
ニコニコしているバトラーは無言で腕を掴み
リビングの方へ私を引きずり込んでいった。

黒百合「早起きなんですね〜」
「騒音で目が覚めただけ…」
フロスト「これ僕達のせいじゃないかな」
「何をしてたか知らないけど…」

「それより黒百合はなんでシェアハウスに?」
黒百合「月に一日は休みと決まってるんですよ」
「休み…?」
黒百合「砂糖さんが呑まずにはいられないってね」

どうやら黒百合が高級な日本酒を持って
シェアハウスを訪れたらしく最初はバトラー達が断ったものの砂糖くんが家に入れてしまった
ということで現在に至ると。

黒百合「お客様から頂いた日本酒なので僕は飲んでませんけど砂糖さんは気に入られたようですし」

フロスト「仕事の都合上なのか、年齢的になのか…
黒百合くんはお酒飲めないらしいからね〜」

黒百合「まあ、僕は誰かにプレゼントするのも好きですし僕は飲酒もしないので勿体無いかなと」

そこでお酒で気を良くした砂糖くんが
ノリノリで歌い始めた事が騒音になり私が目を覚ます原因にもなったわけか…
黒百合が成人なのか未成年なのかさておき
こんな時間まで騒いでたら近所からクレームが入るから程々にして寝てくださいと伝えて私はリビングを出た。
自室に戻り布団に入って目を瞑ってみたけど
砂糖くんによる騒音は朝まで途切れることなく続き
結局眠れないまま朝を迎えてしまったのであった。
何故、周りの人は砂糖くんを止めないのか
それはウザ絡みが面倒だからなのかもしれない。

眠れないまま起き上がってリビングに行くと
砂糖くんだけがソファで爆睡していた。
他の子達は自室に戻っていて砂糖くんだけ置き去りにされていたけど、しっかり可愛いぬいぐるみを抱きしめて寝てたから酔っ払っても酔っ払わなくてもいつもの砂糖くんと変わらないね…?
私は砂糖くんが風邪を引かないように毛布をかけて
外の空気を吸いに散歩に出掛けるのだった。

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