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書体から受ける印象とは?

noteの書体が選べるようになった。明朝体とゴシック体、どちらから、どんな印象を受けるんだろう?という話から、"手書きの文字"の話まで自由に飛んでいきたいと思う。

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わたしは明朝体が好きだ。だが、その理由はなんとなくであり、上品で丁寧な感じがするなぁくらいにしか思っていない。ではゴシック体は?堅い印象?ポップな印象?とにかく、noteの書体をどちらかに決めるほどの明確な理由は持てない。

noteの運営の方の記事に、統計上はゴシック体の方が好まれやすい。と書いてあった。ならば、明朝体が好きだけどとりあえずそっちにしてみるか、と考えている。(この記事を書いたあと結局、明朝体にしました!)こんな感じでもはや、どちらがどうということはわからない。だが、読者は無意識のうちに、その書体に影響を受けながら文章を読んでいるのだということは分かる。同じ内容でも書体によって感じ方が変わったりするのかもしれない。

文字の"見た目"が読み手に影響を及ぼすのであれば、私にとって手書きの文字の及ぼす影響は大きい。共働きの母の丸文字で書かれた置き手紙が、照れ臭いけれど好きだった。メールやラインは苦手意識があるが、手紙のやりとりは大好きだ。

実家には、小学校から高校まで、クラスメイトや部活のメンバーとやりとりした手紙を捨てずに置いてある。字を見れば誰からの手紙かがわかるくらいに、どの"文字"にも親しみがある。

文字にはその人の纏う雰囲気や性格が現れている気がする。携帯の画面上の文字からは伝わってこない、その人の温度が感じられる。


フィリピンの語学学校。わたしの卒業した1年後に友人が滞在しており、帰国時に先生たちからたくさんの手紙を預かってきてくれた。中には、日本語で書いてくれている先生もいた。少しいびつなその文字の姿が愛おしかった。おしゃべりな先生は勢いの良い文字で紙の裏までびっしりと書いてあった。寂しくない?と。この前久しぶりに見つけたので読んでみたら、受け取った時の感動がまた蘇ってきた。そのときの温度とともに。


書くのも好きなので、大好きな友達がニューヨークに留学中に、POPEYEのニューヨーク特集号と一緒にルーズリーフいっぱいに書いた手紙を送った。


フィリピンで出会った東京に住む同い年の男子。たまに東京に行くとご飯に行っていろんな話をしたが、ポストになんか入っているのって嬉しいよね?わくわくしない?と話していたことがあった。よし、書いてみるか。住所を聞いた時点でこりゃサプライズ感はないな、雑誌と手紙で喜んでくれるかな?と不安ではあったが、めちゃくちゃ喜んでくれて、そのことをブログにも書いてくれた。


返事の絵葉書も来た。力強く丁寧な文字で、届いたよ、ありがとう!下手な贈り物より手書きの葉書が届いた方が嬉しいかと思って!と、喜びが伝わる文章が並んでいた。短い文章だったけれど、ニューヨークじゃなくて「わたしが好きそうな街だから」とボストンの絵葉書を選んでくれたことや、美しく並べられた文字から、いい友達を持てて本当に良かったな、と感動したものだ。

情熱と勢いと行動力があるが、真面目で目標に向かって地道に努力する、そんな人柄が伝わる、美しく力強い文字。

冷蔵庫に貼っている絵葉書をたまに裏返して文字を見ていると、しばらく会っていないが久しぶりな感じがせず、あー、この話しなきゃな、あのこと聞きたいな、なんて思う。


わたしも、ふとしたときに見返したくなるような、熱のこもった手書きの文字を大切な人に届けたいと思う。 温度の伝わる"文字"を。

noteでは、手書きの文字ではありませんが、熱のこもった文章を書いていきたいと思います。

読んでくださってありがとうございます!

可菜

#エッセイ #日記



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