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小学校入学準備 ~特別支援学級という選択をした経緯~

だいぶ更新が滞っていましたが今日から週1ぐらいのペースで再開しようと思っています。


今日はタイトルにもある通り、自閉症スペクトラム症の息子が来年度、小学校進学するにあたって、「普通学級」と「特別支援学級」のどちらの学級に進学するべきか、というお話。

結論を先に行ってしまうと特別支援学級への進学を決めました。その結論を出した経緯を今日は話そうと思います。


まず息子が診断を受けた2020年の3月から結論を出した2021年1月までの10か月間、私たちの情報収集が始まりました。

発達障害に関する本を読み漁ったり、行政がやっている発達障害のセミナーに応募したり。複数の小学校へ支援学級の見学にも行ってきました。その他、教育委員会の進路相談会にも行ってきました。

息子には軽度の知的な遅れ、という診断も付いている為、行政や教育委員会の方からは「特別支援学級でお子さんにあったカリキュラムで進めた方がいい」と言われていました。

一方、小学校の見学に行った際、支援学級を担当されている先生からは「悩んでいるなら普通学級に入れた方がいい。後から支援学級へ移る事は可能だが、逆に支援学級から普通学級へ移る事は非常に難しいのが現実です。」と言われていました。

うちの息子の場合、幼稚園での集団生活は何とかこなせていたようで、小学校へ見学しに行った際も静かに待っている事ができました。先生たちはその様子を見て、↑のような意見を言ったのだと思います。

その他、特別支援学級に入ると普通科の高校進学が難しい(内申点がつかない為)点、就学時も数百円という非常に低い時給で働いている子がいる点、など色々な情報を小学校の先生から教えていただきました。

「将来の事を考えたら学校は頑張るところだ」と先生は言っていました。


ぶつかり合う意見に頭を悩ませていた時、すっと心に刺さった言葉がありました。これが私たち夫婦を結論に導いてくれた言葉です。


とある行政が企画したイベントで「当事者の話」というセミナーがありました。発達障害と診断された方が大人になって幼少期、学童期にどのような想いで生活していたのか、辛かった事は何か、どんな風に周りが接してくれていたらもっと良かったか、というのを聞ける場でした。

登壇者は20代と40代の方で、共に知的な遅れはないがアスペルガー症候群という診断を受けている。2名とも小学校は普通学級へ進学し、大学まで進学して就職されている、という経歴でした。

まず前提として、お二方は共に「普通学級に進学して良かった」と何度も言っていました。そのお陰で大学にも進学できたし、色々な経験ができた。親には感謝している、と話をしていました。

セミナーの中で「小学校の時の辛かった想い出」という質問への答えが、

・・・

「学校は辛い場所。自分だけできない事がある劣等感。頑張ってもうまくいかないし、どうやればできるようになるのかも分からなかった。」

「(学校のルールを律義に守ったり)周りとは違う行動をする事でいつもからかわれる対象だったのが辛かった。何故からかわれているのかが分からなかった。」

「小学校の段階で自分の障害の事を知っていたら、もっと気が楽だったと思う。障害という言葉は使わず、不得意な事があるんだよ、というニュアンスで。そして、その不得意な事へどのように取り組んでいけばいいのか、親から説明を早く聞きたかった。」


この言葉を聞いた時、息子を「特別支援学級」へ進学させる事を決めました。


「小学校ってそんなに頑張るところなのかな?」

そんな単純な疑問が頭に浮かんできました。

学ぶ環境を間違えたら学ぶ意欲、友達と遊ぶ意欲を失ってしまう、という最悪なシナリオ。それだけは避けたい、と思っていたのとセミナーの登壇者が言っていたように「本人にはどうする事もできない状況」になってしまうのは、とても辛い事だな、と。

きっとどんな結論を出しても正解なんてないんだろうと思っています。

ただ、うちの息子の特性を考えると普通学級へ進学させる選択肢はここで消えました。


うちの子の場合、

・知的な遅れがある点

・息子は大人しい性格なので自分が困っている事を集団の中で意見を通す事が難しい点

・教育委員会からの就学先決定通知が「特別支援学級」だった点

という特性・ここまでの経緯があります。


結論を出した今もモヤモヤしています。

この結論が息子の将来の選択肢を狭める結果になってしまったらどうしよう、、

「特別支援学級」という事でいじめにあったらどうしよう、、


悩みは尽きませんが、親としての責任を全うすべく、小学校入学式までまだまだ考え抜こうと思っています。


以上





どうも、こんにちは。 私は名もない某ベンダー在籍のインフラエンジニアです。最近ではdocker、kubernetes、openshift、DevOpsなどのコンテナ領域やらアジャイル分野を担当。 インプット:アウトプット=3:7の黄金比を達成すべく技術メモをここに記していきます。