FACTFULNESS


Factfullnessを読んだので自分の中でなるほどと思ったポイントを自分の言葉でメモします。下記の10つの思い込みが述べられていましたが、①や⑨などが印象的でした。


①分断本能:世界は分断されているという思い込み


・途上国・先進国という分け方や、富裕層・貧困層という2項対立による分け方が人は大好きだが、多数の中間もいて、その中でさらに違いがあることを忘れずに。シンプルに2分できるほどもはや世界は単純ではない。

・自分が例えば年収10億円くらいの超富裕層だとして、年収1000万いかない達をひとくくりにとらえてはいけない。上から見ると同じように見えるかもしれないが、年収800万と200万の生活レベルはかなり異なる。

・平均値はばらつきを隠してしまうことを忘れずに。昔(日本でいうと江戸時代位?)の平均年齢が仮に30歳だったと言っても、30歳前後でみんな死んだのではなく、たくさんの乳幼児が死んでしまい、生き残った人は50~70歳くらいの間で死んでいて結果的に平均が30歳になった。


②ネガティブ本能:世界はどんどん悪くなっているという思いこみ


・良い出来事はそもそもニュースになりにくく、悪いニュースが頻繁に報道される。また、ゆっくりとした進歩はニュースとして扱われにくい。

・人は基本的に昔を美化したがっている。「昔はよかった」といいたいオジさんが多い。


③直線本能:人口が増え続けるという思いこみ


・グラフを見て何でも直線に変化していくだろうと予測しないこと。


④恐怖本能:危険ではないことを恐ろしいと思ってしまう思いこみ


・飛行機事故にやテロにビビってても実際はほぼ発生しない。


⑤過大視本能:目の前の数字が一番重要だという思いこみ


・目の前の事象や数字だけを見て物事を判断せずに、別のものと比較したり、割り算をし比率を出して物事を正しくとらえることが大事。例えば、昨年420万人の乳幼児が亡くなったと聞くと、悲しい事実だと思うかもしれないが、60年前は1440万人だったことや、比率でみれば60年前から15%⇒3%になっていることを見れば状況が正しく見える。

・80:20の法則を使うこと。物事が並列されているとまるで等しく重要なものに見えるかもしれないが、実際は2割の項目が全体の8割を占めていることが多い。どの2割が重要かを探すことで全体が俯瞰できる。


⑥パターン化本能:一つの例が全てに当てはまってしまうという思いこみ


・1つの例が他の全体にも当てはまると思いこまないように。また、自分以外はアホだと決めつけないように。他人の行動などでおかしいと思うことがあれば、なぜそうなのかを考えてみよう。


⑦宿命本能:すべてはあらかじめ決まっているという思いこみ


・人や国や文化は変わらないように思えて実はゆっくりと変化していることを意識すること。例えば日本でも「中国や韓国は日本に経済的に追いつけない」と豪語するおじさんたちがいるが、本当にそうだろうか?文化にしても、妻が家を守って、旦那が仕事をするというスタイルに日本も変化してきている。


⑧単純化本能:世界は一つの切り口で理解できるという思いこみ


・1つのメディアを見て物事を知ったような気になるのは、足だけみてその人の人柄を判断するようなもの。多面的に見なければ物事の実態はつかめない。データも同じで、データは重要だが、それだけで判断するのではなくその他の定性的な情報も大事。

・自分と意見の異なる人の意見に心を開くこと。


⑨犯人捜し本能:誰かを責めれば物事は解決するという思いこみ


・物事がうまくいかない時、犯人捜しをしたくなるが、犯人探しは根本的な解決にはならないし思考を止めてしまう要因になる。システム全体を見直してみよう。例えば、トランプがコロナウィルスをChinese Virusと呼んだところで患者数は減らない。

・逆に物事がうまくいっているとき、偉大なリーダーのおかげみたいに見えるが、実際は社会基盤(社会を支える普通の人たち)とテクノロジーという2つのシステムのおかげであることが多い。


⑩焦り本能:今すぐ手を打たないと大変なことになるという思いこみ


・いますぐ決めなければならないような状況はめったにないと知ること。焦りは盲目を引き起こし、誤った判断につながりやすい。データを見て落ち着いて行動しよう。急がば回れ。








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