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12/18, 19 森友学園めぐる財務省決裁文書改竄関与自殺訴訟 国が賠償責任認め終結

2021/12/18, 19 ニュース比較、文字起こし

12/18
TBS:報道特集

金平茂紀氏「森友公文書の改竄を苦に自殺した赤木俊夫さんの妻雅子さんの裁判でむごい動きがありました。要するに“金は全額支払ってやるから、国との裁判は一方的におしまいにする。真相解明はやらない。“ということです。「ふざけんな」雅子さんの怒りの声に共感します。」

12/19
TBS:サンデーモーニング

関口宏氏「認諾ですか、こんな手があったなんて私もびっくりしましたが。」
田中秀征氏(福山大学 客員教授)「何か問答無用という感じですよね。結局これ賠償金を払うということなんですけども、これ関係した財務省の職員が自分のお金で払う訳じゃないんだから、納税者の我々のお金で払うといくことですから、赤木さんの奥さんの納得はもちろんですけど、我々納税者の納得もなかったら進められないですよね。私は、赤木さんという人は公務員の鏡みたいな人だという風に思っているんですけどね。正しいと思ってやった全てをそういう道を進んで、結局亡くならざるを得なかったということになった訳ですけども、きちっと納得いく形で解明する必要があるから、このまま終えてはいつまで経ってもこの問題は残りますよ。終わらないですよ。ですから、きちっとここでしなきゃいけない。国民みんな味方してると思いますよ、おそらく。とにかく問答無用という感じですよね。」
田中優子氏(法政大学 前総長)「明らかに隠したいことがあります、と言ったようなものだと思いますね。不都合なことがあっても、金さえ渡せば黙るだろう、とか、そういうようなやり方、非常に卑怯なやり方だと思うんです。このことは司法がこれをやってしまうということは、司法は政府の意思をそのまま受け取っているというようなことになるんじゃないでしょうかね。本当は民主主義国家にとっては裁判というのは単なる処分の場ではなくて、事実を明らかにする場なんですよね。こいうことが続いたらば、そういう意味での司法の役割というのが非常に民主主義にとって危ういものになると思います。色んな意味で日本という国にとっての危ない橋を渡ったな、と思いますね。」
涌井雅之氏(造園家・東京都市大学 教授)「この始末は承認申請によって法廷で陳述させないというだけではなくて、もう一つ重要なところがあるのは、同じ性格の訴訟は出来ないんですよ、赤木さん自身が。だから、これは裁判が終結したということなんで、よく離婚手続きでも認諾というのがあるらしいんですね。あまり揉めたくないから、裁判終結しちゃうという、裁判出席しないであるらしいんですけれども、そういうことがあるので、今皆さんがおっしゃったように我々の税金ですから。これ本当に赤木さんの奥さんが納得してないんであれば、赤木さんが訴訟するんではなくて、別の第三者が訴訟するという方法を取って、この中身というのをどうするか?ということを考えることが非常に重要じゃ無いかと思いますね。」
松原耕二氏(BS-TBS「報道1930」キャスター編集長)「私達忘れてはいけないのは、当時の麻生財務大臣が財務省の内部報告書が出た時の会見で「改竄の動機はわかったんですか?」と記者に聞かれて、「それがわかれば苦労しないよ」と答えている訳ですよ。つまり、財務省側も改竄がなぜ行われたのかを解明出来なかった、と。謎のままだということを認めてる訳ですよ。だから、赤木さんの奥さん、雅子さんからすれば、財務省は身内の調査で済まし、捜査機関は及び腰である。国会は踏み込めない。だから、もう最後の手段で裁判に訴えたんですよね。ところが、民主主義のあらゆる装置を使って何とかしようとした赤木さんの妻雅子さんの想いというものを、もうこれ完全に封じ込めた訳ですよ、国が。先程おっしゃった1億円という税金を使って。で、と同時に、同じ日に佐川元局長は最高裁の判例を引用して、“公務員の個人を裁くことは出来ないんだ、責任を“という書面を同時に同じ日に出してるんですよ。だから、国の行為と明らかに連動してるんですよ。結局、佐川前局長が説明しないと、明らかにならないことたくさんあるんですよ。ですから、次の裁判がどうなるかわかりませんけれど、とにかくこれ終わらせては本当にいけない、と。岸田総理も過去のことじゃなくて、今のこととして向き合ってほしいと思います。」
田中秀征氏「最初に赤木ファイルというものを全面開示するということでしょうね。これいつまで経ったって、みんなこのこと覚えていますからね。」

テレビ朝日:サンデーLIVE 

東山紀之氏「このタイミングでの裁判の終結というのを、どうご覧なりますか?真相解明されたとは、ちょっと思えないんですけど。」
野村修也氏(中央大学法科大学院教授・弁護士)「そうですね、やっぱり民事裁判というものの限界というのが出てしまったという風には思うんですよね。民事裁判というのは、真実を解明するものではなくて、紛争を解決するものなので、国がお金を払わないと言っていた部分を払うと言うことで紛争が終わってしまうと、裁判も終わってしまうという限界があるんですよね。ただ今回は、先程大臣が言っていましたように、国の責任が明らかになったという風に言っていますので、これまでとは違った主張をしている訳ですね。だとすれば、今までの調査では明らかになっていなかった部分が解明されたということを主張しているはずですので、その部分について、しっかりと説明していくこと。これ裁判の外できちっとやらなければいけないことだという風には思いますね。」

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