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2022/3/22 東京電力&東北電力管内 初の“電力需給ひっ迫警報”

2022/3/22 夜のニュース比較、文字起こし

電力需給ひっ迫

NHK:ニュースウオッチ9
【東京電力&東北電力管内 初の“電力需給ひっ迫警報”】

和久田アナ「明日の東京の最低気温は1℃と予想されていて、真冬並みの寒さが続きそうです。まだ油断出来ない状況ですね。」
田中アナ「そうですね。そして全国的には老朽化した火力発電所が多く、電力の供給量を直ちに増やすことは難しいのが現状です。今後も電力の需要が増える時期には、節電を心掛けることが大切になりそうです。」

テレビ朝日:報道ステーション
【東京電力&東北電力管内「電力需給ひっ迫警報」停電のおそれ解消も節電呼びかけ】

大越アナ「今回の問題というのは、日本のエネルギー政策の転換点に来ているということを象徴する出来事だったかもしれませんね。」

テレビ東京:WBS
【政府「電力需給ひっ迫警報」停電の可能性は】

大江アナ「火力発電所のダウン、そして寒波という供給と需要の問題が重なったとは言え、電力需給がここまで逼迫するとは、と驚いた方も多かったと思います。」
滝田洋一氏(解説キャスター)「構造的な問題、3つあると思うんですよね。整理してみたいと思うんです。1番目が電力の自由化ということだと思います。これは政策自体としては妥当だと思うんですけれども、副作用が伴った訳です。それは何なのか?と言うと、やっぱり競争が激化してしまったことによって、コスト削減が非常に先行したということですね。例えば、古い火力発電所なんですけど、従来はバッファーのために保有していた部分についても、ここ数年相次いで閉鎖されているということがありました。非常に電力の余力がなくなってしまったということが1番目だと思います。」
大江アナ「コスト面で、もう切ってしまったということですね。」
滝田氏「それでやっぱり公共財としてのコスト負担をどういう風にするのか?というのを改めてする必要があるという風に思いますね。」
大江アナ「そうですね。2つ目の構造的要因というのは、再生可能エネルギーへの傾斜ですか。」
滝田氏「それ自体は、これも要するに地球温暖化対策問題、脱炭素という点では重要な政策なんですけれども、今VTRにも出てきました通り、太陽光は曇った日や雨の日は発電出来ませんから、そこが問題になる訳ですよね。天気次第で供給が左右されるというのが2番目の問題だと思います。そこで、原子力発電所が言わばベースオブ電源、安定的な電源になるんですけれども、現状足元では稼働が停止していますから、その意味では安定的な電源が不足しがちになるという問題が今起きているんだと思います。」
大江アナ「日本はこれから電源構成どんなものを選ぶのか?という議論にもなりますね。」
滝田氏「そうですね。端的に言って、安全性が確認された原発の再稼働を含めて生活や社会活動に支障をきたさないような電力の議論というのが必要になってくると思います。」

日本テレビ:Newszero
【大規模停電回避も電力ひっ迫続く】

有働アナ「何か今回突き付けられたのは、地震と隣り合わせの日本で安定的に電力を供給する方法、これ落合さん。」
落合陽一氏(筑波大学 准教授)「そうですね。例えば、原子力発電については、国防上も今で言うと、自然災害上のリスクがあるから、今のままの状態での稼働はちょっと危ないかもなあと個人的には思っています。例えば、土の中に埋めるタイプの地下式原子力発電所というのが今まで検討されてきたことがあるんですけれども、そういう意味は今あげたようなリスクというのは、ある程度下げられると思うんですが、以前と違ってだいぶコストの感覚もリスクの感覚も変わってきたので、現実的ではないと言われてはいましたが、現実的じゃないものを現実にしていくのがテクノロジーの力なので、もう1回検討してもいい頃なんではないか?と思います。」
有働アナ「中長期的エネルギーどうあるべきかということと、そして目の前のエネルギーですが今後も厳しい状況続きます。ちなみに、暖房の設定温度を1℃下げるだけでも、およそ10%の消費電力の削減となるということです。逼迫していなくても、お得になります。」

フジテレビ:FNN Live News α
【東京電力管内 「電力需給ひっ迫警報」継続】

竹内純子氏(国際環境経済研究所 理事)
・気温1℃低下 原発1基分の電力需要増加
・電力の自由化 稼げない火力発電所は廃止に
・エネルギー安保 時間軸とリスク踏まえ議論を

三田アナ「今夜、東北電力管内の電力需給ひっ迫警報は解除されましたが、引き続き節電が求められています。ご家庭でも使わない電気は消して、エアコンの設定温度は20℃を目安としてください。コンセントを抜くだけでも効果はあります。小さなところにも目を向けたいと思います。」

ウクライナ情勢

TBS:News23
【ウクライナ情勢 ロシア軍の無差別攻撃続く「市民3000人以上死亡」の可能性】

小川アナ「これ以上命を失うことがないようにというような願いも虚しく、戦闘が長期化している訳ですけれども、宮田さんは日本への影響をどのようにご覧になっていますか?」
宮田裕章氏(データサイエンティスト)「本日日本でも電力は逼迫して、そして停電になるかもしれない。こういうような課題がありました。これは先日の地震の影響によるものなんですが、これからロシアに対しての経済制裁ということを考える中で、経済安保の枠組みの中でエネルギー問題にも向き合っていかなくてはいけないんですね。日本は大体5%前後ですね、この原油、天然ガス、それぞれ少なからずロシアからエネルギーを買っているという状況なんで、これを直ちに0にすることというのは難しいんですね。これから更なる制裁強化の中で、ロシアからエネルギーを買えなくなった時に不便さとどう向き合うのか?核戦争のないような世界、あるいはいわゆる暴力によって人権が踏み滲められることがない状況を目指していく中で、このエネルギーとどうバランスを取って、生活をしていくのか?というのは、日本にこれから求められる局面が出てくる可能性があるということですね。」
国山アナ「今回の戦争については、その他どんな特徴があると見ていますか?」
宮田氏「情報戦が激しいということが一つの特徴です。先程もいわゆる基地がショッピングモールにある、こんな状況の中で爆弾がそこに落ちる、というようなことがありましたけれども、それだけではなくて、例えばロシアがこの状況を続けられるかどうか?というのは、反戦ムードが高まることによって、続けられなくなる可能性がある。あるいはウクライナの抵抗も、それに対する国民の士気というものも影響してくるんですね。それだけではなくて、長期化これからしていった場合に、経済制裁に対して、世界がどれだけ協力するか?というのは、やはりこのロシア・ウクライナの状況を、どう世界が認識するかにかかってくるんで、我々がよく知っているSNSをはじめとした、この情報の中でのつながりというのは、戦局を大きくまた左右していくんじゃないかなという風に考えられています。」

NHK:ニュースウオッチ9
【ウクライナ侵攻 国外退避した人たちはいま】

田中アナ「インタビューに応じて頂いたミレフスキ大使は、プーチン大統領の考え方や行動パターンについて、ロシアを知り抜くポーランドの警告を欧米各国が聞き入れず、危機感が乏しかった、と指摘していました。警告の背景にあるのは、厳しい歴史を生き抜いてきたポーランドの経験です。もう少し真剣に耳を傾けていれば、現状は異なるものになった可能性もあります。」
和久田アナ「そして今週は外交が集中的に動く週になります。アメリカのバイデン大統領は明後日24日にブリュッセルでNATOやG7の首脳とロシアへの対応について協議します。更に日本では明日午後6時からウクライナのゼレンスキー大統領の国会演説がオンライン形式で行われます。こうした一連の外交の動きが厳しい戦況に変化をもたらすことが出来るのか?正念場です。」

テレビ朝日:報道ステーション
【ロシア 国営テレビ女性職員「反戦」の真相】

大越アナ「インタビューに応じて頂いたことに心から感謝を申し上げたいと思います。情報統制が解除される日が一日も早く来ることを願って止みません。」

テレビ東京:WBS
【欧州で加速“防衛力強化”】

大江アナ「ウクライナやその周辺のヨーロッパの国々の様子というのを連日WBSでもお伝えしていますが、ロシアの脅威を感じて、ヨーロッパの国々、今防衛力というのを増強し始めていますよね。」
滝田氏「防衛費のGDP比なんですけど、ドイツに注目したいんですけれど、GDP比2%ということなんですね。他のヨーロッパの国も並べて2%以上になってる訳ですよね。そんな中で防衛産業に対する世の中の雰囲気がだいぶ変わってきていると思うんですよね。」
大江アナ「最近までですと、ESG投資という観点から防衛関連銘柄への投資、結構敬遠されてきましたよね。」
滝田氏「はい。ESG、環境、社会問題、そして企業統治なんですけれども、例えばスウェーデンのファンドを見て頂きたいんですけれども、投資対象外と言う風にしていたんですけれども、今年の4月から防衛関連銘柄に投資を再開することになってるんですよね。」
大江アナ「そして、EUでも動きがあった、と。」
滝田氏「EUの動きで注目したいのは、昨年の段階では防衛産業は社会的に有害という規定をしようと思ってたんですけれども、今年2月になってその記述を止めてるんですよね。やっぱり世の中だいぶ変わってきてるという風に見ていいと思います。」
大江アナ「世界のルールも変わろうとしているんですね。」
滝田氏「やっぱりウクライナショックが、それだけ大きなインパクトを与えているということだと思いますね。」

日本テレビ:Newszero
【ウクライナ ゼレンスキー大統領 23日国会演説実施へ】 

有働アナ「ゼレンスキー大統領、率直な強い言葉でそれぞれの国に直接支援求めてますけど、どう見てますか?」
落合氏「各国の議会で演説するというのは方法としては正しいやり方だけど、最終的にはアメリカを動かしたいんだと思うんですよね。この前クリミアの時には、2014年の時には動いて頂けなかったということなので。その観点から、原爆や東京大空襲の話をするか?というのは、僕の中で結構気になっていて、日本国内において戦争で民間人が犠牲になった機会ということについて語ると、自ずとアメリカが攻撃した側という構図になってしまうから、それで言うのは今の対立構造上非常に扱いづらいとは思うし、アメリカを引き出したいゼレンスキー大統領がどういうエピソードをチョイスするのか?というのは、非常に気になっています。」
有働アナ「明日どういうスピーチをするのか?ゼレンスキー大統領の国会演説ですが、明日午後6時からオンライン生中継で行われます。」

新型コロナ

TBS:News23
【18道府県「まん延防止等重点措置」全面解除】

小川アナ「全国でまん延防止が解除されましてけれども、どんなところに注目されていらっしゃいますか?」
宮田氏「オミクロン下で行動制限を解除するということが、どういう影響をもたらすか?沖縄が一つの先行事例になってます。沖縄では1月に大きな感染拡大があって、その後下降に転じている中で2月にまん延防止が解除されたんですね。その後、病床使用率などは改善してるんですけども下げ止まって、また上昇に転じる可能性というのも少し変化もしたりしているので、これを踏まえると、やはり我々気をつけながら、このまん防が解除された後も過ごしていく必要があるのかなと思います。」
小川アナ「世界でも再拡大に転じている国もありますからね。」
宮田氏「アジアをはじめとして要注意の地域というのもあるので、やはり注意深く状況を見ていく必要があるかなと思います。」

NHK:ニュースウオッチ9
【中国 ゼロコロナ 感染拡大で“ほころび”も】

和久田アナ「中国経済に詳しい専門家は、ゼロコロナ政策の日本への影響について“中国の港や空港での検疫強化は物流の遅れやコストアップにもつながっている“と指摘していまして、中国とビジネスを行う上でのリスクになっているんですね。」
田中アナ「このゼロコロナ政策、そして米中の対立、更にはロシアによるウクライナ侵略。中国経済を巡る厳しい情勢は中国の今後の姿勢に影響を及ぼすことになりそうです。」

その他

テレビ東京:WBS
【外国為替市場 円安加速 一時1ドル121円台 約6年1か月ぶり水準】

大江アナ「今、見て頂きましたように円安が随分と進んでいる訳なんですが、そうした中で日経平均株価は一時上げ幅が四百円を超えるという大幅高となりました。こういう円安で株高というのは久しぶりでしたね。」
滝田氏「本当に際立った円安株高は久しぶりに見た感じがしましたね。背景にあるのは、言うまでもなく日本の上場企業というのは輸出企業が多いということですよね。日銀短観企業短期経済観測調査で見ても、想定為替レートは1ドル109円台ですよね。足元では1ドルあたり10円強の円安になってる訳ですから、輸出企業は棚からぼたもち、というのが本音じゃないかと思いますよ。」
大江アナ「その一方で、でも輸入するものの価格は上昇してるから家計は圧迫されているという状況ですね。」
滝田氏「そうですね。それだけに輸出企業にとって課題があると思うんですよね。1つは、為替の差益をがっぽり懐に仕舞ったままでは駄目なんですよね。投資や賃上げに回してもらいというのが1つなんですよね。もう1つは、今原材料価格が上がってるんですけども、価格の上昇分はやっぱり輸出価格に転嫁する努力が必要なんですよ。」
大江アナ「転嫁出来てないですか?」
滝田氏「そうです。そこはデフレ基調をまだ意識してるんですけど、世界的にインフレですから、それを実行することが、まさに日本の所得が外に出ていくのを防ぐ重要な企業行動だと思いますね。」

TBS:News23
【「デジタル地域通貨」最前線】

国山アナ「地域それぞれ特徴あるかと思うんですけど、私が取材した鎌倉市は紙幣の代わりというよりも、会話が生まれるきっかけが生まれるツールだと思いましたね。」
宮田氏「その通りですね。地域からお金を出さないということだけであれば、今までアナログな地域振興券というのもあったんですよね。それがデジタルにすることによって、使い方がどういう価値を生むのか?使い方それぞれで関連づけて、そこにまた色々な体験をつけていけるんですよね。それが例えばSDGsに貢献したとか、あるいは地域とのつながりを作っていける。単にお金を逃さないだけじゃなくて、親しみを持ってコミュニティに入っていける。こんな仕掛けを地域毎に出来るんじゃないかな、と思いますね。」
国山アナ「そうですね。導入する側、される側、共に笑顔になる仕組みだなあ、という風に感じました。」
宮田氏「そうですね。そういった笑顔のつながり、地域のコミュニティも深めるというところでも、すごい期待が持てる取り組みだと思います。」

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