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「報道」ステーションは「大谷」ステーションへ改名してはどうか?

「2023/12/11 大谷翔平がドジャースと契約」とのニュースが飛び込んで来た。史上最高10年で1015億円だそうだ。それほどの価値が大谷翔平にあると評価されたことは、間違いなく素晴らしいことである。
そんな彼の去就、争奪戦は日米共に話題になったようである。日米、国内外で様々な問題が山積されているにも関わらず。

日本では11月後半から、自民党の政治資金パーティー問題が明らかとなり、臨時国会が閉じられるや否や、裏金疑惑の本丸である安倍派の閣僚らが更迭されたり、東京地検特捜部が強制捜査へ踏み出そうとしている。

令和のリクルート事件」と称されるような日本政治の大きな岐路に立っている最中、各局の平日夜の報道番組でどのような内容が報じられているか?比較を行っているが、そんな中、どうにも異常な報道姿勢が浮かび上がってきたので、以下にまとめてみた。

報道番組の基本的な流れは「ニュース→気象情報→スポーツ」と進むが、災害を伴うような気象情報や、スポーツのビッグイベントなどはニュース枠に食い込まれて報道される(テレビ東京:WBSは経済に軸足を置いているため、気象情報やスポーツは、ほぼ取り上げられない)。その後のスポーツ枠でも、更に取り上げられることもあるのだが。

今回の集計期間は、大谷翔平の争奪戦が本格化した2023/12/4〜12/15までの10日間。上述のニュース枠で取り上げられた大谷翔平に関する項目を集計した。

NHK:ニュースウオッチ9→26分48秒(3日)
テレビ朝日:報道ステーション→119分34秒(9日)
テレビ東京:WBS→13分58秒(3日)
日本テレビ:NewsZERO→68分7秒(7日)
TBS:news23→29分38秒(5日)
フジテレビ:Live News α→0分0秒(0日)

フジテレビ:Live News αはスポーツはスポーツ枠で、というのが徹底されているからか?ニュース枠では全く報じることはなかった。
NHK:ニュースウオッチ9、テレビ朝日:報道ステーション、日本テレビ:NewsZEROはトップニュースとして取り上げること2回
その中でも、異常さが際立っているのは、テレビ朝日:報道ステーションで、集計期間10日間の内、報じなかったのは12/5のみ。報道ステーションの放送時間はCM込みで76分/日、10日間で約120分取り扱ったことから、120分/(76分/日×10日)=約16%を大谷翔平が占めたことになる。

報道番組の役目って、一体何だろう?
国民にとっての知るべきニュースの優先順位を、各局の報道番組はどのように考えているのだろう?
「政治のレベル=国民のレベル=マスコミのレベル」という話も耳にしますが、一つ言えることは、タイトルのように「報道」ステーション(テレビ朝日)は、「大谷」ステーションに改名してはどうか?ということである。

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