見出し画像

★仏像展★和歌山県立博物館『仏像は地域とともに―みんなで守る文化財-』

和歌山県立博物館の十八番(オハコ)!一部を除き写真撮り放題!!一人280円と劇的な安さ!なかなか行けない寺や、地域で守られているので見仏できない仏像が見られるのでGO!

 県内各地の仏像をどう守り伝えていくかを考えてもらおうという展示会!!地域で守り継がれてきた仏像や盗難被害に遭った仏像など、和歌山県内では、平成22年からのおよそ1年間で60ヵ所の寺社の仏像、合わせて160体以上が盗まれる大規模な盗難被害が発生したそうな。

▼開催場所:和歌山県立博物館(2022/1/29(土)~2022/3/6(日))

▼感想

 地域で守り継がれた仏像と、盗難被害に遭って戻ってきた仏像を展示する。

▽第一章:仏像は移動しても地域に留まる

画像1

画像2

画像3


↑有田川町・法福寺

平安時代から江戸時代は堂鳴海山の慈恩寺にあり、山の麓に寺自体を移動したが、明治で廃寺になったようだ。明記はされていないが、神仏分離令がだろう。しかし、仏像は同地域の「法福寺」に安置されることになる。法福寺の仏像が続きます!

画像4

画像6

 

画像7

 そして、同じ歴史を持つ「吉祥天立像」である。法福寺の仏像たちは、せうべて平安時代作である。

画像5

画像8

画像9

画像11

画像10

画像12


↑海南市・春日神社

画像13

 江戸時代までは神仏習合で、春日神社+阿弥陀堂の構成となっていたようだ。神仏分離で神社側を取ったのだが、宮司が社殿下に天を隠したようだ。2018年に取り出されたよう・・。って最近ですね・・。

画像14


画像15

画像16

▽第二章:仏像は壊れても継承される

ここで破損物が2体展示されていたが、ここは写真NGでした。

↑道成寺

画像67

画像68

↑横谷区某所、西山地区など

画像17

 蓮の花びら+仏頭ですね。これは初めて来た気がします。仏頭はあるんですけどね・・。

画像18


画像19

画像20

 この背後に、大日如来の脇侍たちが展示されていた。小さいながらも雰囲気を持つ仏像で、慶派の仏像かもしれない。

画像21

 盗難された不動明王坐像ですね。左足を踏み下げている珍しいもので、その肝心なところが堂内に転がっていたようです・・。
 下の写真の通りですが、親指が上を向いていますよね!立ち上がる瞬間を表現しています!

画像22

▽第三章:仏像は地域の歴史を伝える

西光寺、下湯川観音堂、大福寺、円通寺、歓喜寺など

画像23

画像24


画像25

画像26

画像27


画像28

 光背がピタッと引っ付きそうな兄弟二天像と命名させていただきます。

画像29


画像30

画像31


画像32

画像33


画像34

画像35



画像36

画像37



画像38

画像39


画像40


▽第四章:仏像の盗難を防ぐ

画像41

画像42

 橋本市・千光寺の千手観音立像は平安後期に作られた滋賀の湖南・湖東・湖北に居そうな穏やかな顔。2010年9月に盗難に遭い、犯人逮捕で転売先がわかる復活するが、多数の小さな手が壊れて外れ、堂内に散らばっていたようだ。修理で元の姿を取り戻り完全復活!寺外初公開!!!

画像43



画像44


画像45


画像46

あ、あ、愛染明王立像・・!?愛染は坐像しか見たことがなかったので驚きでしたね。そして三面ではなく一面なのも面白いところですね。不動明王?と思ったのですが、頭の上は獅子なので愛染ですね。

画像47

画像48



画像49

画像50


画像51

画像52


画像53

画像54


画像55

画像57



画像56

画像58


画像60

 紀の川市・西山観音堂蔵の十一面観音立像は平安後期作。2018年3月に盗難に遭い、3カ月後に転売先が判明して取り戻された。被害時に、仏像の台座や光背が破損し、2021年度に市の補助金で台座・光背の修理をした。修理後、初公開となる。

画像61

 なかなか佇まいの良い仏像ですね。

画像62


画像63

画像64


画像65

画像66



画像69



▼開催場所:和歌山県立博物館


#和歌山
#和歌山県立博物館
#仏像展
#仏像は地域とともに ―みんなで守る文化財-

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?