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01-3.京都-南山城

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#京都宇治シリーズ

★仏像展★なら博/トーハク「京都 南山城-奈良×京都」仏像感想&予習!?

運慶展、快慶展、大報恩寺並みに満足した仏像展。木津川は近江・京都・奈良を結ぶ交通の要所で、文化圏としては奈良に近く、市町村の市外局番は京都ではなく奈良の市町村もあるし、神社の社殿が「春日移し(春日大社の古材)」だったり、奈良と京都の良いとこ取り地域。東大寺建立はこの地域の木を川を使って運んだ。だから東大寺一月堂は南山城にある!聖武天皇はここに遷都しているのも事実である。  平城京から長岡京、平安京に移っても、奈良と京都を結ぶところであり、古都・奈良と古都・京都がコトコトしてお

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歴史は摂社・末社の熊野社・春日社が「和束天満宮」より古い【京都南山城シリーズ】

平安時代に円融天皇より菅原道真の絵を奉納されたのが始まりという古社。本殿の祭神は菅原道真公。本殿左側に若宮社、右側に御霊社があり、参道の南側には恵比寿社がある。 変更履歴 2023/07/13 初版 ▼HP▼アクセス京都府相楽郡和束町園大塚9−1 ▼祭神菅原道真 ▼見どころ 南山城に多い割拝殿で、割拝殿の中に鳥居があるのが面白い。割拝殿を抜けると本殿がある。天満宮なので祭神は「菅原道真」です。  983年から985年までの期間に創建された古社。本殿は室町時代のもので重

京都御所に献上「御栗栖神社」1887年まで【京都南山城シリーズ】

『宇治拾遺物語』の「天武天皇煮栗焼栗」伝承の舞台であり、田原祭の3社のうち一つ。1283年に大宮神社から分祀されたのが起源とも言われているが、1283年以前に豪族から社領を寄進されたと記録があり、それ以前から祀られていたとも言われてる。  私は境内に大神神社があるなと思っているところ妻は写真を撮りまくっている。交通安全の絵馬は、モノクロでシンプルなのに絵柄としては斬新。相変わらず、この手の面白いものを妻は良く拾う(笑)  古代最大の内乱「壬申の乱」直前、大津京を脱出した大

宇治田原町「雙栗天神社」「巌松院」「大宮神社」「三宮神社」【京都南山城シリーズ】

宇治田原町の社寺仏閣まとめ!未参拝あり。久しぶりに同日にもう1本出します。 変更履歴 2023/07/11 初版 ▼HP、アクセス、祭神&本尊と脇時※後述「▼見どころ」参照 ▼見どころ▽巌松院(宇治田原町大字岩山小字谷山口30) 聖徳太子建立と伝えられている。玄関、表書院、庫裡、本堂、裏書院などは、いずれも田原郷出身で禁裏御所修理惣官や高野山金堂再建の総指揮をとった幕末の名工柴田新八朗の初期の代表作。本尊は釈迦如来坐像で脇侍には千手観音立像@康賢作が安置されている。

上社・下社で975年の古社「建藤神社」禅定寺と猿丸神社とセット【京都南山城シリーズ】

禅定寺と猿丸神社とセットで行くべきところ。上社と下社に分かれており、現在の神社は上社の場所にある。祭神は「天児屋根命」で、現存する棟札によると創建は975年とされる。 変更履歴 2023/07/10 初版 ▼HP なし▼アクセス宇治田原町大字禅定寺小字建藤88 ▼祭神天児屋根命 ▼見どころ 宇治田原町大字禅定寺小字建藤88で、禅定寺と猿丸神社とセットで行くべきところ。「たてふじじんじゃ」と読み、上社と下社に分かれており、現在の神社は上社の場所にある。祭神は「天児屋根命

祭神・猿丸大夫「猿丸神社」狛猿をさする/古今和歌集【京都南山城シリーズ】

禅定寺周辺に鎮座し「さるまるじんじゃ」と読む。本来は禅定寺鎮守社なのではと思ってしまう。駐車場は大きく、ここからの鳥居を見ると裏参道とある。場所自体は大津市との境界に鎮座し、祭神は「猿丸大夫」という神様で狛犬ならぬ狛猿となっている。  この狛猿をさすった手で自分の身体をさすると、さすったところは病気にかかりにくくなるとか。んっ??  近年では、瘤・でき物や身体の腫物の病気を癒す霊験があるとして、“こぶ取りの神”と篤く信仰 変更履歴 2023/07/09 初版 ▼HP▼ア

仏像好き注目!東大寺末寺「禅定寺」西国33番外札所【京都南山城シリーズ】

藤原兼家(藤原道長の父。関白・太政大臣)の帰依を受け、東大寺の別当を務めた僧・平崇によって10世紀末に創建されました。当時は東大寺の末寺の華厳宗寺院でしたが、後に宇治の平等院の末寺となり、江戸時代には曹洞宗の禅寺となっています。 仏像好き宇治田原町No.1有名どころは「西国三十三 番外札所」で、南山城を代表する「十一面観音立像@重文」をはじめ、藤原時代の10体の仏像が安置されている。 変更履歴 2022/07/15 『南山城展』に行ったので感想など追加(「2023/07

快慶作💛不動明王「正寿院(風鈴寺)」50年に一度の秘仏は2040年公開【京都南山城シリーズ】

醍醐寺三宝院やアメリカの美術館にある快慶の不動明王より印象深い不動明王坐像である。ちなみに、この寺の本尊は50年に一度しか御開帳されないという秘仏の「十一面観音菩薩」が安置されているが、これはもう見仏できないかも(前回の御開帳は1990年だったので、次は2040年。)  毎年7月1日 〜 9月18日まで風鈴祭が催され京都の「風鈴寺」とも呼ばれる。 変更履歴 2023/07/06 初版 ▼HP▼アクセス京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149 ▼本尊と脇時十一面観音菩薩

「遍照院」雨乞い起源「天神社」「大道神社・大道寺」【京都南山城シリーズ】

宇治田原町の社寺仏閣まとめ!未参拝あり。 変更履歴 2023/07/07 初版 ▼HP、アクセス、祭神&本尊と脇時※後述「▼見どころ」参照 ▼見どころ▽遍照院(宇治田原町大字奥山田小字岳谷17) 1570年の開基で、宇治田原と信楽を結んでいた「信楽街道」沿いに位置し、徳川家康が「神君伊賀越え」の道中に立ち寄ったと伝えられている。 ▽天神社(宇治田原町奥山田宮垣内150)別名:奥山田天神社 雨乞いの儀式が起源とされる「ねりこみ囃子」という祭りがある。  細い道の途中で

日本で3体天弓愛染!白不動!神童寺は魅惑の仏像寺である/天神社【京都】

いざ、山門をくぐると、奈良市外や福井の若狭にありそうな寺の雰囲気。藤原氏の氏寺・興福寺が復興したが、平氏により焼失し、源頼朝が復興したが、また焼失し、興福寺により復興した寺。やっぱ、レア仏像が残っているのは権力者と場所柄だなと思った。  ここは京都には珍しく、説明付きで拝観させていただける寺です。「2018年南山城春の特別開扉」で初見仏ですね。 変更履歴 2022/07/15 『南山城展』に行ったので感想など追加(「2023/07/15更新」でページ検索) 2022/