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01-3.京都-南山城

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2021年9月の記事一覧

運慶・快慶作の東大寺四天王は「海住山寺」にあり!?現光寺に慶派の十一面観音坐像@重文【京都南山城シリーズ】

東大寺大仏殿には運慶・快慶作といわれる幻の四天王が安置されているはずだった。設計書は残っており、そのモックアップがこの寺の四天王では?という説がある。そんなアホな・・という人もいるようだが、この近くにある笠置寺は東大寺「正月堂(一月堂)」や「お水取り」の始まりなど、東大寺とつながりが強い地域である。最後に、四天王以外も素晴らしい仏像がある寺! 変更履歴 2023/07/15 なら博「南山城展」によりブラッシュアップ 2021/09/07 初版 ▼HP▼アクセス京都府木

【京都】木津川の通常非公開「西明寺/高田寺/常念寺/西念寺/安福寺」見仏

木津川市と言えば、浄瑠璃寺などを中心に有名な神社仏閣が多いのでが、知られていない、もしくは通常非公開の寺に、素晴らしい仏像を持つ寺が多い。春秋に特別公開されるので木津川市観光ガイドをウォッチすべし。ということで、南山城地域の木津川市編はひとまず今回で終わりですね。 変更履歴 2023/07/15 『南山城展』に行ったので感想など追加(「2023/07/15更新」でページ検索) 2021/09/12 初版 ▼HP木津川市観光ガイド ▼アクセス※後述「▼見どころ」参照

相楽神社に天皇の后になる丹後4姉妹の悲しいお話しがある【京都】

相楽と書いて「そうらく」と読むのだが、神社は『さがなか』と読む。ちなみに、ここ周辺は「相楽郡」である。  この神社名は古事記の一説から来ている。古事記の垂仁天皇の箇所によると丹波出身の4人の姉妹が垂仁天皇に嫁いだのだが、綺麗でなかった2人を里に送り返した。2人の内の1人である「円野比売命(まとのひめのみこと)」は里に戻る途中、山城国の相楽に入った時に「同じ姉妹の中で醜いという理由で返された事は、きっと近所で噂になる・・・なんと恥ずかしい事なのでしょう」と木の枝に取り懸がって(

アレ?快慶?と勘違いした文殊菩薩!大智寺に魅了される【京都】

 道は狭く、車で入りすぎたかなと思うと参拝用駐車場に着きます。周りの風景を見て思い出しました。ここはテレビ見仏記でみうらじゅん氏といとうせいこう氏が来た寺ですね。  奈良・西大寺系統の寺で「文殊菩薩@重文」は西大寺の文殊と同レベルのよさ。常時公開されていないため、行くときは要調査。 変更履歴 2023/07/15 『南山城展』に行ったので感想など追加(「2023/07/15更新」でページ検索) 2021/09/10 初版 ▼HP↓木津川市サイト ▼アクセス木津川市木

日本で3体天弓愛染!白不動!神童寺は魅惑の仏像寺である/天神社【京都】

いざ、山門をくぐると、奈良市外や福井の若狭にありそうな寺の雰囲気。藤原氏の氏寺・興福寺が復興したが、平氏により焼失し、源頼朝が復興したが、また焼失し、興福寺により復興した寺。やっぱ、レア仏像が残っているのは権力者と場所柄だなと思った。  ここは京都には珍しく、説明付きで拝観させていただける寺です。「2018年南山城春の特別開扉」で初見仏ですね。 変更履歴 2022/07/15 『南山城展』に行ったので感想など追加(「2023/07/15更新」でページ検索) 2022/

岩船寺は日本一紅葉が映える三重塔である/春日・白山神社【京都南山城シリーズ】

平安時代の行基作と伝わる本尊・阿弥陀如来像の周りに四天王が安置されており、自然に抱かれている感触を感じます。三重塔に縁の下の力持ち!?がおり、室町時代ですが重文です。 まっすぐ行くと岩船寺で、右に行くと神社があります。 岩船寺の良さは京都ではなく奈良なところです!?どういうことかというと、境内は本堂、池、三重塔が自然に囲まれ、すぐ近くにある感じがすること。 変更履歴 2023/07/15 奈良博「南山城展」開催でブラッシュアップ 2021/09/08 初版 ▼HP▼