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01-2.京都-丹波・丹後王国

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2021年8月の記事一覧

若狭の仏像・松尾寺の快慶作「阿弥陀如来坐像@重文」など仏像寺で西国三十三所【京都】

近くの中山寺もそうだが、馬頭観音中心地域である。国宝や重文も多く、初秋には快慶作の仏像が拝観できる。また、桜がきれいな寺です。 変更履歴 2021年08月31日 初版 ▼HP▼アクセス京都府舞鶴市字松尾532 ▼本尊と脇時馬頭観世音菩薩坐像@秘仏 ▼見どころ 先の金剛院も快慶作があり、次の中山寺も慶派の良い仏像があります。豪族などお金を持つものがいたのでしょう。  快慶作『木造阿弥陀如来坐像@重文』が宝物館(公式HP)で接近して凝視できます。やはり出雲系に挟まれながら

若狭の仏像・快慶作「木造執金剛神立像/木造深沙大将立像」紅葉の寺「金剛院」【京都】

 注目は快慶作「木造執金剛神立像」「木造深沙大将立像」で、和歌山の高野山・金剛峯寺とは一味違う快慶仏。「三重塔」、「絹本着色薬師十二神将像」、「木造増長天・多聞天立像」、「木造金剛力士像」、「木造阿弥陀如来坐像」があり見どころ満載です!!  写真が残っていない・・。なぜだ・・。では始めます。    平城天皇第三皇子・高岳親王こと「真如」僧が高野山から弁財天を招いて創建。真如は弘法大師空海の十大弟子のひとりでもあるそうな。 変更履歴2021年08月30日 初版 ▼HP(

若狭の仏像 快慶作「地蔵菩薩像@重文」を持つ如意寺/由良神社【京都】

 快慶作「身代地蔵菩薩像@重文」が安置されている。そして、次に紹介する金剛院、松尾寺にも快慶作があり、中山寺には珍しくて素晴らしい馬頭観音座像@慶派がある。  この良質の仏像たちが集まっているのは、東大寺・お水取りに繋がりの強い神社仏閣が若狭にあるからか。なぜ若狭なのかというと、奈良の荘園だったからであり、御食国だからだろうか。古都の人達は「若狭ハンパない!美味し!」と言ったのかも。 ということで、宮津市から東に向けて神社仏閣巡りを続けます。 侮るなかれ、素晴らしい美仏があ

若狭の仏像-円隆寺/桂林寺/笑原神社/大川神社-舞鶴市内の素晴らしい神社仏閣-【京都】

 この地域に快慶作の仏像が4つもあるんだよな~。ということで快慶作の仏像!と思わせつつ次回に3本続けることに。  さすが若狭!東大寺のお水取りのはじまりになる「お水送り」や天皇へ食物を奉納した地域だな。金のあるとこ=豪族あり=単価が高い仏師の仏像あり!!!! ということで、若狭の仏像シリーズ!!です。神仏習合が多い。 変更履歴 2021年08月28日 初版 ▼HP※後述「▼見どころ」参照。 ▼アクセス※後述「▼見どころ」参照。 ▼祭神・本尊と脇時※後述「▼見どころ」

京都・元伊勢候補地(籠神社以外)/羽衣伝承&かぐや姫/藤社神社/比沼麻奈為神社/奈具神社/竹野神社

第十一代垂仁天皇のときに、「天照大神」は現在の伊勢市にある伊勢神宮・内宮に遷る。その後、第二十一代雄略天皇の時代にアマテラスが「食事を司っていた豊受大神がそばにいてくれると安心だ」というご神託があり、豊受大神が伊勢に遷ることになったとのこと。 日本書紀に記載がある元伊勢「吉佐宮(与謝宮などの記載もある)」は籠神社だろうとあることから、伊勢神宮内宮の元宮、さらに外宮の元宮と思っている人が多い認識である(私もそう思っている)。 ただ、そのほかにも内宮・外宮がセットになった神社

天橋立!元伊勢「籠神社/真名井神社」伊勢神宮外宮の故郷!磐座信仰【京都】【丹後王国】

※ご注意※磐座あたりは禁足地になっています。 丹後王国中心の地で、元伊勢籠神社は、平安時代の家系図があり、国宝である。家系図を見ると尾張氏の祖なども記されているなど、色々と興味深いところである。 日本書紀には元伊勢「吉佐宮(よさのみや)」は丹後の国(厳密には丹波)と記されており、伊勢神宮外宮元宮、浦島太郎、羽衣伝承、上賀茂神社と同一神・葵祭、天皇の皇后などを輩出、聖徳太子の母など、気になるものがてんこ盛りの神社である。 長いので、箇条書きにします・・。 2019年で天照大

一日で千日のご利益をいただける成相寺の「千日まいり」

日本に古くから伝わる山岳宗教の修験場であり、全国に5つしかない「聖(ひじり)の住む所」として信仰を集めている成相寺には、毎年「千日さん」と呼ばれる日があるのをご存知でしょうか? この日は観音様の特別なご利益をいただける、ありがたい日として親しまれてきました。 成相寺の「千日まいり」とは? 「千日まいり」とは、一日の参詣で千日分のご利益があるとされる特別な日です。成相寺では8月9日を“千日さん”と呼び、御本尊である聖観世音菩薩(身代わり観音)のご利益をいただける功徳日(くど

【天橋立#5】その松、名前で呼んであげて!! 天橋立の「命名松」

日本三景のひとつ「天橋立」。奇跡の絶景として古代より人々の心を魅了し続けてきた“謎多き天橋立”の魅力を連載記事で紐解きます。さて、第5回は天橋立を美しい緑で彩る「松」のお話。天橋立には名前がついている松があるってご存知でしたか? 今回はそんな松たちをご紹介いたします。 まずは松をのコトを知ろう! なぜ海岸に松が多いかご存知ですか? 松は陽樹といって、成長のために最低限必要な光合成量が比較的多いタイプの樹木で、太陽の光を好みます。乾燥した水分の少ない土地でも育つことができる