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ショアジギングタックル編 その2:ライン・フック他 20年の経験から解説

この記事はマイサイト:「ショアジギングの基礎知識」から抜粋

その2:ライン、リーダー、PEとリーダーの結束
メタルジグとルアー、フック、ジグとリーダーのジョイント+おすすめ
その1:小物ギアからタックルのロッド・リール編+おすすめ

|ライン

この浜では、遠投派が増えてきた。これに向けて載せている。現在、あまり変化なし

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◆理想のライン
ラインはできるだけ細く(ただし1号~2号:理由は後述)、強度25lb(ポンド)、11Kg~があり、適度な張りがあり、表面にコーティング済みでガイドの滑りや水はけがいい、毛羽立たず、色落ちせず、切れにくいといったところ。

最新だから、いいとは限らない。自分が扱いやすく、コスパがいいものを見つけよう!
ナイロンやフロロなど、PE以外は、どうしても飛距離が落ちるので、ポイントまで届かずがっかりするより、PEになれたほうがいい。ただ、飛距離を稼ぐのに、※PEの0.6や0.8を使う人もいるが、プラグやエギ、リグヘッドと違い、ジグは重さがあるので、ガイドの磨耗や耐久力、ブレイクしやすいことを考えると、1号~2号ぐらいがよく、太くても差ほど変わらない(腕次第)。むしろ、何度も投げ返すので、タフなラインがいい。
PEは水に浮きやすいので、最近は沈むPEもあるが、リーリング時は浮かなくていいが、なんせスレに弱いので、魚が底へ逃げようとした時や取り込みの時の底ずれを考えると、ノーマルが無難である。

◆おすすめ
ライン:PE1~1.5号 22ポンド~30ポンド、現在:YGKヨツアミのリアルスポーツ G-soul X8 アップグレード 200mがかなりいい(ただ、柔らかく、糸ふけが気になる)ラインは細めで毛羽立ちせず、しなやか。RAPARAの「ラピノバ(安い)」の愛用者が増えた。 今までは、S.ファイヤーラインが人気だった。(高かったが今は買得かも・・)

最近(令和3年)デュエルハードコアX8もいい!
それぞれ、色落ちはあるが、問題ない。
これ以外なら、シーガーPEX8デュエルXワイアー、などがおすすめ。 
シマノPITBULL8本編み、今年、これに巻き替えた。張りがあっていい感じだが、大物はまだ掛けてないのでなんとも?

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左から◎固め:シマノのPIT BULL:8本編みの1.2号 200mがいい、Rapala:◎安い!強い、十分(今これも使ってる) ◎ディユエルXワイヤー定番、格安で安定感あり
 ★カテゴリーリスト⇒ ここも参照

|リーダー

 リーダーが必要な理由は、前述したようにPEはスレに弱いので、底や石、岩にこすれると傷つき切れる。ジグやルアーが着底した時や魚がヒットしてファイトしている時、取り込み時などにはPEライン直付けだとブレイクする。また、ラインはナイロンやフロロカーボンと違って、魚から丸見えである。という点から透明のラインを付ける。
ナイロンとフロロではどちらでもいいが、ナイロンは丈夫だが伸びるので、フッキングに対する反応がやや鈍い分、伸びないフロロがいい。チョト高いが安いのもある(下記参照)

◆おすすめ
リーダー用として売っているものもあるが、経験上普通のフロロカーボンで十分である。
4号~7号のフロロカーボン、船用DUELフロロカーボンシーガー船ハリスダイワ船ハリスがお得。
ソーダガツオ狙いの場合は、目がいいので細い方がよさそうだ。
ソーダは3、4号それ以外は5号が標準。ワラサやブリ、カンパ、でかシイラ狙いは最低8号。

リーダーの長さは、好みだが一般的には、2mぐらい、オレは、ひとヒロ(1.5m)ぐらいで、ロッドのトップガイドに掛からないように短くしている。そのほうが、ラインとリーダーとの結び目にも負担をかけず、よく跳ぶ。経験上、リーダーが長い、短いで釣果に差はない。 

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 ◎船用だが、全然OK!安い。  
右は最近見つけたブルーカラーのフロロ。
◆科学では、リーダーは日光の当たり方で透明よりブルーの方が見えにくいと証明。しかしフロロには現在、上図の20lb までの1種類しかない。しかも高価。余裕派は試してみれば・・・

|PEとリーダーの結束(ノット)

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ラインとリーダーは当然、太さが違うので、それなりの結び方をしないと、キャストの時やリーリング、取り込みの時にほどけたりスッポ抜けて痛い目に合う。
結び方は、いろいろあるが、自分の好きな得意な結び方をひとつ、マスターしておくといい。ちなみに、オレは、FGノット(シマノの堀田さん式=You Tube参照)を使用してる。

・・・そのほか、PRノット、ミッドノット、電車結びが多い。わかりやすい動画はここ
★現場での簡単ノッターアシスト/結束器:第一精工のが安くてオススメ
使えると便利だが、なくても問題ない  

|メタルジグとルアー

ショアジギングの基礎知識なので、メタルジグと青物を中心に書いているが、実際には同じ釣り場でヒラメやマゴチ、ハタ類、シーバス類、シイラ、タチウオなど泳いでいる魚や生き物を捕食するいわゆる「フィッシュイーター」はすべてターゲットなのでいろいろ使い分けが出てくる。青物にこだわらず、応用しよう。

◆ジグ(ルアー)の選び方(ジグを選ぶ時の基準)
厳密にいうと、ターゲットの魚種(種類、大きさ)、いつ(時間帯=早朝(朝・夕まずめ、日中)、日照度(明るい暗い)、潮色(澄み、にごり、白い潮、緑の潮)、潮の動き(潮どまり=満潮・干潮、時合=潮が動く時間)、どこで(堤防、サーフ、磯など)、狙うレンジ(水深)、投げる距離、ベイト=餌となる魚(いるいない、種類、大きさ、数)など、難しそうだが、慣れればわかるようになる。
いろんな状況を判断し、色や大きさ、重さを決める。あくまでこだわるなら・・・だ

◆最新の「色の」科学では、水深7m以上では「白と黄色」以外の色はどの色も「黒く見える」と証明。ゆえに魚は色より、姿かたち=シルエットで判断しているとの事。確かに、白が入るイワシ系ボディーのジグはよく釣れる。色を気にするのは人間の思い込みか?

どれも重要だが、中でもターゲットが今、何(ベイト)を捕食しているかだ。
例えば、青物の大好物なのはここらじゃ「カタクチイワシ」。カタクチの(サイズや色)を意識して、今日のルアーやジグを決める。
ブリやワラサクラスなら「カマスやトビウオ」などを追いかけていれば、大きめのプラグルアーやジグ。
ヒラメやマゴチ、ハタ類ならワーム(ゴムのようなもの)なども効果的だ。といった感じ。
最初はその判断が結構ムズカシイ。が、その試行錯誤が釣りの楽しさでもある。地元の釣具屋に聞くもよし、ネットもあるし、よくリサーチすることだ。

◆まとめ1:もっとも重要なポイント?
今捕食しているベイトに似せること。のほかに、魚に気づいてもらうこと、生き餌に見えること、を意識する。ゆえに、暗い時間帯や潮が濁ってるときなどは、派手目やグロー系、ジャーク(ただ巻きではなくロッドを動かしてジグ(ルアー)に動きを加えるやり方)などをし、魚に気づかせ誘う。

逆の状況の時は、地味系ナチュラル(自然の色)系であまり派手に動かさない方がいい。ただ、一概には言えないのでいろいろやってみよう。
青物は朝まずめから日中が時合なので、カラーはメッキ、ピンク、ブルー、ブラック&ホワイトが定番

◆まとめ2:ジグの決め手
よく尻尾を振って動きがよい、できるだけ安いものでいい(すぐ傷つく、はげる、目玉が取れるので、高いものがいいわけではない。現にダイソージグでもよく釣れる)、高いものは慣れてからがいい。
また、フリーフォール(リールのベールをはずして、ラインをフリーで落とす)の時。水平スタイルをキープするもの。 重心バランスがセンターからお尻にある物がよく飛ぶ。やはり飛距離が出る方が有利。
高いものは、それなりにこういうことを考えて設計されてはいるが。色や形だけで決めずに、パッケージの説明をよく読んで選ぼう。

●ただし、ご安心を! 実際のところあまり神経質にならなくても魚がいれば、大概何とかなる。いなければ、何やっても駄目と割り切ればいい。いるのがわかっていて、自分だけ釣れないときに、なんで?どうして?って悩めばいい。それがまた楽しい。気楽にいこう。 

◆ヒント?大体、ビギナーのチェックをしてあげると、ジグの問題より、スナップやスプリットリングが大きすぎる、リーダーが使いすぎで透明感がなく白くなって魚に見切られてる。アシストフックが長い。この3点はよくあるビギナーのミス。これだけではないが注意しよう。

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・オレのジグケース:メインジグ28~45g、、上段は、左から=スナップ、スイベル、2番目=フック、3つ目=トリプルフック、右=お尻用フック  右図ダイソー(100均)のNEWジグ

しかし、現場で使うのは、2~3種類。本当はこんなに必要ないが重いけどつい持ってゆく。
最近は、中国製にはまっている。安いし質もかなり良くなった。

◆おすすめ
ベイトはカタクチイワシが中心だから、それをイメージさせるジグに分がある。カラーは前述を参照。
釣れた魚の胃の中には、10cmぐらいのカタクチイワシが、パンパンに入っていることが多かった。最近人気で定番は、下図の最左メジャークラフトのジグパラシリーズ=飛距離がちょっと?と感じるがよく泳ぐしいい。

下図の2番目必携!ダイワTGシリーズ=水平に沈み、小さくても重いのでよく飛ぶ。他のジグでヒットしない時やベイトが小さい時、高価だが2種類ぐらいあるといい。何度も助けられた。3番目のオーナーの激闘ジグ、ジャクソンギャロップ
シマノのコルトスナイパーシリーズダイワサムライも好評、そしてダイソージグ(必携)※アシストフック付はフックのハリスが長いので、調整したほうが良い。フックのところで理由は後述

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◆みんな、いろいろ言うけど、どれもそんなに大差はない。メタルジグは、プラグルアーやワームと違い、食い気を誘って・・・というより、ここに餌があるぞ!と、教えてやることで、あとは、腹が減ってるかどうかだけだ! アクションにあまり、気を使う必要はない!動いていればいい。

◆ワラサやブリ、でかシイラ、カンパチなど大型青物を狙う時のおすすめ定番
大きいジグ60g~や下写真左プラグの「マリア:ローデッド」=何色でもいい、があれば一押し、売り切れなら「シマノ:オシア」、下写真中央ダイワスキッピングなど、高いが1本持ってるといい。色より、動きとしぶきやシルエットでアタックしてくる。下図で何本も釣った。
一番右は、リーリングすると後ろが回りしぶきをあげて泳ぐ。面白いやつ。

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◆タチウオは、グロー(夜光)メタルジグまたは、ワーム、プラグがいい。・・・が、
◆断然おすすめはジグパラのグローツートン40g」一択!=一面はパープル、裏はフルグローで、今年も4F(指4本の体高の意味)クラスを何本もゲットした。パープル側がボロボロになったので、張替えるか、また買う!新品は下図 あとは、ヨーヅリのブランカグロー40g定番中の定番。
何がいいかって、ジグパラは片面だけグローで海中では点滅してるように見えて、アピール力バツグン! ブランカはグローが強くよく光る。

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◆ヒラメ、マゴチ、ハタ類、ロックフィッシュ他 
ここでは、ジグとルアー&ワームについて、オレも愛用するおすすめだけ簡単に解説する。令和3年現在、ヒラメマゴチ用ジグは「シマノのスピンビーム」=これは、ひっくり返って底にフックが引っ掛からない様に泳ぐので、ゆっくり引ける=参考動画 ヒラメは派手目がよさそう。ジグなので飛ぶ!

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しかし、プラグやワームの方が喰いはいいと思う。プラグでは写真2枚目の上段:ジグと飛距離も変わらないシンキングペンシル「ジャンプライズのかっ飛び棒38g」これいい!2枚でかいのを釣った。ワームは各種を試そう、またシーバスでも人気の右写真「ダイワのセットアッパー=色は青物好みで」などもバックに入れておくと楽しめる。でも高いね。

|フック

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◆条件:「長さはショートでフックは大きめで太い」ショアジグ専用フックが出ている。これでいい。色々出てるが、上の条件を忘れずに。 そして基本はテールフックは、はずす。理由は後で・・・
オレはアシストフックには「ヒラマサ13号アジ鈎16号(上図)」を使って自作している。
ブリなど大型も回ってそうな時はやや大きめがいい。経験するとわかるが、思う以上にパワーがありフックを伸ばされる時がある。信じられないが・・・
 
フックはあまり神経質になる必要はなく、大きめのもので、セイゴ針系の針に分がある。大きさは、思いのほか大きくても問題ない。もちろん過ぎるのは✖だが、少々大きいぐらいでも、掛かりがよく、問題ない。口からハズす時も楽。 針に、バケやサバ皮は好みで:最上タックル略図を参照・・・

◆ソーダ狙いは目がいいので、少し小さい方がいいかも・・・? いずれにしても、あまり神経質にならなくていい。エサ釣と違って、バイトしてくる魚に、針の大きさなど、ほとんど判断はできない。ジグの動きに、翻弄されて、無我夢中で突進してくるわけで、少々大きくてもガツンと頭から突進して来る。25㎝ぐらいのチビが、自分の半分12㎝ぐらいのジグやルアーに掛かることもざらである。
 
◆アシストフックとジグとのバランスだ。むしろこれが大事。
青物の習性として、頭から食べる習性があるので、ベイトの目を狙ってくる事が多く、フックは、ジグの目から1~1.5㎝下辺りに針先が来るように長さを調節する。60gぐらいのジグで、歯型をチェックすると、大体そのあたりについているので、それ以上長いと、フッキングしにくい。せいぜい、ジグのボディーの3分の1ぐらいまでに、針先が来るように、調節しよう。市販品もそういうところを要チャック。

ジョイント

これだとちょっと短いかな?
 
そして、テールフックは、はずした方が、ケツが揺れて、獲物に受けがいいようだ。
ある意味、目をめがけてくるので、テールフックはあまり意味がない。
 
◆ただし、サバやシーバスは例外で、お尻からもアタックして来るので、テールフックも必需品となる。ちなみに、オレは着けはずしが簡単な、二股タイプの「オーナー針スティンガーWフック」真ん中から分かれていて、すぐ装着できるタイプを使っている。サイズはお店でチェック!
時合いを逃さないためには、瞬時対応が大事だから。
 
サバ以外は、目玉に合わせた、フロントにシングルフックでOKだ。Wでも問題ない。が、Wの場合は下図のようにずらした方がいい。またその際、必ずではないが、フックには、シラスをイメージさせる、魚皮をつけて、針をカモフラージュするのもいい。  フック、ここも参考に

|ジグとリーダーとのジョイント

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◆これは意外と大事なファクターだ。装着する位置関係に注意!⇒上図参照
まず、リーダーに+溶接リング=ソリッドリング(上図)を装着+アシストフックをジョイントし、その溶接リングに⇒スプリットリングを付けて+それにジグを装着する。理解できると思うが、大事なのは、ジグではなく魚が掛かるフックだから、万が一、ヒットした後に、ジグが底や、海藻、岩などに引っかかって、ロストしても、アシストフックはジグと共死しないように、分けて装着することで魚のバラシもなくなる。
 
スプリットリングは、時として、大物が掛かると、伸びてしまうときがある。信じがたいが、オレも、経験したことがある。とはいえ、ターゲットが50㎝ぐらいまでなら、アシストフックをスプリットリングに直装着、というスタイルも一応○。まあ、できるだけ前述した方法が安全。アシストフック購入時や作るときも、このスタイルを意識するように。アシストフックはソリッドリングとセット!
 
◆大きさは、ソリッドリングは小さくてもいいが、あまり小さいと扱いにくいし不安なので、スプリットリングと同じか小さめ。 スプリットリングは強度も必要なので「#2~#4」がいい。ジグにテールフックを付けるときは大物を警戒し、#4号は欲しい。いずれも100lbぐらいまで強度があればOK。
 
◆寄り戻し、スナップやスイベル付きフックなど余計なものは付けない方がヒット率は高い。付けるならできるだけ小さく、20㎏~は強度が欲しい。
大差はないとはいえ、ジグの泳ぎ、魚からの見た目、また魚が頭から喰うことをイメージすると、余計なものは付けない方がよい。
小物で遊ぶときは、トップガイドも通る、小さいのをこっそり付ける時もある(笑い)

ソーダガツオ類は目がよく、スナップなどがついていない方がヒット率が高いことは釣り友みんなの共通意見で立証済み。
さらに、強度が高いスナップ類だと、大きくなるのでよろしくない。ただ、リーダーをソリッドリングに結ぶ場合リングが少し太いのでしっかり結ぶこと。強度の高い結び方を覚えよう。 参考動画=この動画では、スイベルに結んでいるが、ソリッドリング他へも共通。現在オレもこれ。

ジグ交換などが面倒でも、できるだけ直付けの上記スタイルで行こう。

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◎次は、タックルが準備できたら実践編⇒キャスト~リーリング~取込み~絞め方~キープ、そして、持ち帰りからメンテまでを解説します。

現在作成中に付きキャスティング~お持ち帰り他は、原本のWEBサイト「ショアジギングの基礎知識:キャスト~編」へサーフィンしてください


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