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ショアジギングタックル編 その1:ロッド・リール他 20年の経験から解説

この記事はマイサイト:「ショアジギングの基礎知識」から抜粋

その1:小物ギアからタックルのロッド・リール編+おすすめ
その2:ライン、リーダー、PEとリーダーの結束
メタルジグとルアー、フック、ジグとリーダーのジョイント+おすすめ

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 まずは注意:今や、LSJは人気急上昇、新製品がどんどん出てるけど、基本的な条件をクリアしていれば、古くても釣果に差はない。無理せず、自分の体力と予算を考えて準備しよう。
あとは、見栄と自己マンの世界だから・・・

※ここでは、静岡流タックルなので、他所と少し違うところもある。
※初心者用にほとんどの名称におすすめリンクが張ってあるので、参照してください。

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 |小物ギアと装備品:◎は必需品

小物ギア

クーラー(魚を持ち帰るなら・・):オレはジジイなので、浜でさばいて、基本、頭と内臓と尾っぽは、捨ててゆくので、上図のように昔の「ダイワの15L」と小さ目のを持って行く。それに、家まで近いので、保冷剤かペットボを凍らせて、ビニ袋に入れて、飲むのと兼用で1本入れてゆく。サバぐらい(40㎝程度)なら、十分である。
遠方からなら、保冷も持ち帰り時間を考えて、20L~30Lぐらいの、保冷効果が高いクーラーが欲しいところ。

ハサミ:PEが切れるもの:必需品:安いのもあるが錆びないもの。カラビナ付ストラップに付けて使おう。すぐになくす。100均でOK または、下記プライヤー(ラインカッター付)

偏光サングラスこれはカッコーつけというより、水面のギラツキ反射を抑え、水中の様子が少しは見えたり、フックが外れたり、回収時にジグが飛んできたときに目を守ってくれる。

プライヤー:これは、針を外したり、ジグの装着の際、スプリットリングに隙間を作るとき、ライン類をカットするのに使うため。少しいいのを買っとけば、錆びもでず、長持ちする。

メジャー:(安いので十分)  ・ナイフ:切れればいい  

小物ギア2

グリップキャッチャー:(計量付が便利:オレはこれ) 
ギャフ(ワラサ・ブリ、メジマグロ、カンパチ、デカシイラなど大物時のみ:(10Kぐらいまで)
水汲み(大と小:大きめの魚の時は大きいのを持って行く。釣った魚を〆て、血抜きをするために、少しここに入れておく。時合(釣れてるとき)にさばいたりせず、入れておく。
竿タテ:この浜は、ジャリなので、三脚タイプより、1本タイプのこれがいい:ステンレス

シャープナー:針先は鋭い方がいい、スレでも掛かる
・その他、ビニール袋(A3サイズぐらい×5枚)(ゴミ袋程度×2枚:雨具にもなる)
◎タオル3枚(汚れてもいいもの2、手拭き用1)、救急ばんそうこう(何度か、フックや背びれが刺さったりした)、ライター(暖を取ったり、FGノット(結び目の焼き止めに)を作る時・・・など

|ロッド

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◆長さ:ここらの海岸は、20mぐらいから、どんと深くなり、2段の海中の丘(駆け上がり)を乗り越えなくてはいけないことからも、最低でも長さは、「9フィート」~が理想。8フィートだと手前で、魚が反転したり、横に走ったときに、操りにくい。9フィート以上あると、大物でも、コントロールしやすい。また、長い方が比較的遠投も効くので、有利だ。

◆ただし、9フィートを超えると、ワンボックス車や縦に収納できる車は問題ないが、仕舞い寸法に気をつけないと2ピース(2本つなぎ)だと、車のトランクの横にして入らない場合が多い。
11フィートからは、ほぼ3ピースになるので問題ない。かといって、11フィート以上は少し長く重いので疲れる?かも・・・

◆硬さ:小中の青物には、「レギュラー/M/MHを、中大物にはMH、Hの少々固め」が扱いやすい。やわらかい方が、食込みはいいというが、バット(ロッド)全体で受けるタイプは、魚が手前に来たときに、水際から十分に後ずさりするか、テンションを掛けて、ロッドをしっかり、引っ張ってないと、魚のジャンプや、横走り、反転があると、ロッドがふわっと軽くなる瞬間があり、バレやすくなる。シイラや大物は例外(後述)。

少々、固めだと、魚に自由を与えず、コントロールしやすいし、ここらは、「一気に巻いて、一気に浜に上げてしまう」方が、バレにくい。 よく基本にある、「あせらず弱らせて・・・」なんて考えて、もたもたしていると魚が底に突っ込んだとき、海中の隆起(コブ)や、浅場の砂利でラインが噛まれたり、擦れてブレイクすることがよくあり、泣きを見る。

◆調子:上記の理由で、断然先調子 がオススメ。

◆強度:30g~50gのジグをメインに投げるので、60gぐらいのジグを難なく、投げられる余裕が欲しい。シーバス用の中でも、ややハードの物じゃないと、何といっても、ナブラはどこに出るかわからない。できる限り、遠投できる強さがあることが、ヒットに繋がる。

◆購入について
あまり安いロッドは、投げるときに起きるネジレ、シイラやブリのような大物のカウンターパンチを食らったときの想像以上の逆パワーに耐えられないときが多く、ラインブレイクするか、ポッキリいってしまうので、注意。ボクシングのカウンターパンチと一緒だな。これは、覚えておこう。

◆まとめ:いずれにしても、ロッド選びの条件は、ターゲットがなかなかのファイターなのと、2時間ぐらいは振り続けることを忘れず、軽い、先調子、9f以上、50gのジグを余裕で投げれる、PE対応ガイド(SICガイド)付きを最低限意識しよう。

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◆おすすめ:地元では、テンリュウ「パワーマスター」=高価だが愛好家も多い。
・お金に余裕派、自己満、見栄はる派=シマノ:コルトスナイパーXR S100M=一押し!、テンリュウなら「パワーマスター」「ヤマガブロンクス」「ダイワ/スパルタン」などが高いがオススメ。

・ビギナー、堅実派=「コルトスナイパー・アドバンスディアルーナBB」、「ダイワ/ジグキャスター」=一押し、などがいいかな。「メジャークラフト/N-ONE」「ショアガン」などもオススメ(ショアスローにもGOOD!:スロージギでは、穂先が少し柔らかい方が、ジグを操作しやすい)

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ちなみに、オレは「アブガルシア  ソルティーステージ KR-X SXJS-962MH60-KR  」がご愛用3本目(長さとかたさ違い)発売当時24,000円ぐらいで買ったのに、なぜか今は6万ぐらいする。ネジレにも強く、軽いしバットは適度に硬くカッコいいので気に入ってはいるけど、プレミアがつくほどいいロッドとは思えない・・・つなぎ目が緩みやすいし、リールを固定する締め付け部が甘い。パワーマスターを折ってしまい、また欲しかったけど高いので、これで我慢しただけ・・・最初は「ソルティースタイル」でも十分 

◆ただ、初心者は扱いに慣れるまでは折ったりするから予算は無理しない。  

◆価格は、「Amazon」がやっぱ安い。が、商品説明がいまいち適正でない場合もある。ナチュラム他で要チェック。送料と消費税には注意! オレもプライム会員ということもあるが、最後は、たいがいアマゾンになる。

・節約派=新品価格が1万円ぐらいまでのもの。(品質にムラがあり、使ってみなくてはわからない。口コミはあまり重視しないように。中古も全然OKだ。・・・が、ガイドの傷、ガイドの付け根の汚れや傷、バッドの傷、リールシートの汚れやズレなど、ショアジグロッドは手荒に使用された感があるので、十分にチェックしよう。  ★カテゴリーリスト⇒ ここも参照

|リール:最重要! 

現況はシマノがコスパNO.1かな?ここでは、オレの好みで解説する。
ダイワ他のファンもいると思うが悪しからず。

◆理想のスペック
シマノやダイワなどメーカーは問わず、4000番か5000番、早まきが基本なので、ギア比が約6:1以上のXG(後述)、ハンドル1回転の巻きの長さは100㎝以上、最大ドラグ力:11kg以上、PE2号が300M巻ける、ドラグがスムースに働く、海水に強いSW、欲を言うと逆回転できる(巻き過ぎて結び目がガイドに引っ掛かった時に便利)こういうのが理想で楽である。 ただし、パワーがある機種は重い(後述)、価格が高めである。

最低限のスペックは、3000番(シーバス用のような)、ギア比5:1、一巻き80㎝、PE200mは巻ける、ぐらいが限界。でないと、ハンドルが巻けない、寄せらない、寄せに時間がかかる、ラインが足らない、ギアが痛む、結局バラスなどの問題に直面し、泣きを見る・・・トホホ
ゆえに、ロッドとリールは特に、今の自分力で目いっぱい背伸びしよう!中古でもいいんだよ。高級なものでなくていいんだ!とにかく、青物パワーに耐えられるスペックってこと。ブリやカンパチ、でかシーラなどに負けない程度のもの。
最近は、番手が小さめでもパワーがある機種もあるので、スペックをよく見て選ぼう。

◆ギアについて、ノーマル、ハイギア(HG)、エクストラハイギア(XG)、パワーギア(PG)がある。
XGが巻き取り(リーリング)スピードは一番早く、PGは速さより、力」がある。
横風による糸ふけやリーリング、手返しの速さから、ハイギヤ(HG)以上が欲しい。 人がいくら、力んで巻いても、意外と海の中ではたいしたことはなく、実際に青物はもっと早いベイトを追いかけている。

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※21年は新機種が多く出たが、中級機種なら中古でOK!

◆重量:は、ショアジグではロッドを振り続けるので、そりゃ~軽ければ、軽いほどがいい。450gぐらいまでが理想?体力に合わせて選ぼう。 
近況:ゆっくり巻も・・・ジャーク(キュッと強く引く)して1秒~2秒落とす、これを繰り返す。 ジグが、弱ってる魚のように見えるようだ。このスタイルだと、ハイギアじゃなくてもいい(一回転80cm未満でも〇)・・・が、風が強い時の糸ふけの巻取りや、リーリングスピードを考えると、ノーマルはちょっとかったるい。 遠投しないなら問題ないがそうも行かず、新しく買うなら、ハイギア優先かな。

◆大事なのは、ドラグ! 40cm~ともなると、想像以上にパワーがあるので、勢いよく走られてもきちっとドラグが働いてくれるものでないと使い物にならない。 中古でも全然OK!(ただし、メンテ済み推奨)ドラグ調整はとても大事だ。※ドラグ調整は、スプール(糸が巻いてある部分)のフタを〆たり緩めたりする。
ラインをちょっと強めの力で引っ張って、ようやく「カチカチ」というぐらいがいいだろう。あまり、ゆるいと一気に出てゆくこともあり、あせる。

慣れてくると、リーリング(巻いている時)の途中で、調節できるようになるが、青物はいいとして、シイラが問題。 シイラを狙うときは、ジグの着水と同時にヒットし、いきなりすごいスピードで走り出すことが多いので、要注意だ。超あせる。

まだリールのベールを戻さないうちに持っていかれることもある。ベールを戻した後でも、ドラグはギーとあっという間にラインが出てゆくことが多いので、シイラがヒットしそうなときは、少し硬めにしておく方が良い。
◆ただし、あまりにカウンターを食らうとラインがプッツンしちゃうので、注意が必要だ。オレも何度も、しくじった経験がある。ほんとうにビックリする。

◆まとめ:いずれにしてもタフなリールを選ぼう。あまり安物では、すぐにNGになる。
4000番か5000番、ハンドル1回転の巻きの長さは100㎝以上、最大ドラグ力:11kg以上、PE2号が300M巻けるものが用意できれば当分使える。

ハンドルは、自分が握りやすいと思うものでいいが、ボール状になったパワーノブがやはり、使いやすい。ただし、ちょっと値段が高い。 最近は中級機種にもついている。 
経験を積むと、見栄ではなく、それなりのリールが欲しくなる。

◆おすすめ
シマノならステラツインパワーバイオMSW、ストラディックなどがいい。コスパは「ストラディック‘20 SW4000XG」⇒一押し!がいい。その前の’18のSW4000、5000XGもいい(中古ねらい目)

ダイワならセルテートカルディアブラストレグザあたりがよさそう。ダイワは使ったことないので、何とも言えないが、釣り友の話ではそん色ないし、最近のはかなりよさそうだ。

 「弘法、筆を選ばず」まず、腕磨き!

図91

左から★ステラSW最高級、 ◎シマノ:ヴァンキッシュ、 ◎今旬:シマノツインパワーSW  ◎ストラディック このスペックで安い!、 ○シマノ:定番バイオマスタ  ★ここも参照

オレは、今は、13ステラSW4000XG、6万で去年の春中古購入。それまでは、たしか最初はバイオマスターの3000で、もの足らず、8年のツインパ4000XGに変えて、しばらく使い、10ステラ4000と15ツインパSW4000XGに出世した。
両方ともよかったが、やはりステラが欲しく、ツインパを売って今のを購入した。やはり格段にいい。余裕があるヤツは、絶対買うべし! ’20バージョン がさらにいい! 
気に要らなければオレが買い取ってあげます!(笑い)

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|富士海岸の基本タックル略図

タックル1

◎このタックルで、10㎏のブリやメーター級シイラまでOK!
ちょっと細めだが、あとは腕!このぐらいでやり取りすると、倍面白い

◆この次は、その2へ:ライン、リーダー、PEとリーダーの結束
メタルジグトルアー、フック、ジグとリーダーのジョイント+おすすめ

へ続きます。

原本WEBサイトは「ショアジギングの基礎知識:タックル編」



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