【人の見極め方】人を納得させるのは「道理」ではなく、◯◯しかない
自分が傷つく体験をしてはじめて「人情は検証に耐えない」ことがわかります。
白居易(はく きょい/中国唐代の詩人)は次のように述べています。
最も変わりやすいのは人の感情で、最も冷たいのは人の心でしょう。
東野圭吾の小説『幻夜』で、幸夫の商売がうまくいっていたときは、周りにたくさんの手助けしてくれる仲間がいました。幸夫はよく友だちに食事をおごったり、彼らと一緒に遊んだりし、非常に気遣いしていました。
しかし、幸夫の工場が借金で行き詰まると、いわゆる「友だち」たちは、彼がお金を借りにきた際、顔色をたちまち変化させます。さまざま理由をつけて借金を断ったばかりか、彼を避けて会わない人までもいました。
次のようなことわざがあります。
自分が傷つく体験をして、ようやく人間関係が検証に耐えないことがわかります。失敗してはじめて人情の移り変わりとは何かが理解できます。
季羨林(き せんりん/中国の学者、1911-2009年)は手紙の中でこのようなエピソードを記しています。
『増広賢文』(中国古代の格言集)には次のような一文があります。
人は高いところにいると、華々しい一面しか見えません。低いところにいてはじめて、世の中の人情を知る機会が生まれます。
世間の人情の移り変わりを味わわなければ、「区別して人と接する」ことの意義が理解できません。痛い経験をしてようやく、すべての人があなたが本心から交わるに値するわけでないことがわかります。
あなたが順風満帆なときは近づき、落ちぶれると離れていくような人は、あなたの生活から彼らがすみやかに立ち退くようにしたほうがよいでしょう。
出典:
安娜贝苏「能说服一个人的,从来不是道理,而是南墙」(『洞見』2023-03-20 21:20)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?