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大連の耳かきサロン「竹雀」で耳の健康状態を知る

週末になったので、仕事が終わったあとにこれまで訪れたことのなかった大連の耳かき専門サロン店「竹雀古法采耳」によってみた。「采耳」は耳かきの意味。足つぼマッサージ店はよく訪れるのだけど、耳かきサロン店はどんな感じなのだろう…

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思い切ってドアを開けて中に入ると……店の入り口には竹やぶと孔雀の置物がかざってある。「竹」と「孔雀」というのがこの耳かき専門店のシンボルになっているようだ。

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「竹雀」の耳かきの技法は古く南宋(なんそう、1127年 - 1279年)時代にさかのぼるという。当時中国の北部は女真族の「金」朝に征服され、南部を南宋政権が支配していたが、当時の南宋皇帝・高宗は金に対して臣下と称し、講和を結ぼうとしていた。

当時四川省で任に当たっていた役人・呉御史(御史は官名)はこれに不満であったがその立場ではどうしようもなく、そこで意を決して竹林の中に隠居することにした。

あるとき、彼の耳の中に虫が入ったが、その指では耳の中に入らず虫が取れない。そこで彼は孔雀の羽根を使って虫を耳からなんとか追い出した。その後、彼は世のための人のため、孔雀の羽根と竹串を使って耳かきをするかたわらで学問も教えるようになったという。これが「竹雀耳かき」の起源なのだそうだ。

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それから時は流れ流れて「竹雀耳かき」の伝統技法を知る人は少なくなったが、2000年に下の写真の張偉先生が四川省の成都でこの技法を習得し、さらに現代医学とも結びつけて「竹雀耳かき」を現代に蘇らせることに成功した。彼は現在、「竹雀古法采耳サービス(大連)有限会社」の創始者になっている。

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さて、前置きが長くなってしまったが、「竹雀耳かき」の店内はこんな感じになっている。

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今回は初めてだったので、オーソドックスな30分78元(約1,200円)の「古法采耳コース」を選択。下が耳かきに使われる各種道具になっている。

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耳かきサービス中に自分の耳の中の状態を確認することができる。私は風呂(シャワー)上がりなどに自分でしょっちゅう耳かきをするくせがあるので、右耳の中が赤く腫れた状態になっていた!店員から「右耳は結構ひどい状態ですね」と言われて驚き!

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「古法采耳コース」サービスは耳かきのほか、顔そり、頭部・耳マッサージがセットになっている。孔雀の羽根で顔をなでられるのが気持ちいい。右耳の中が荒れていたこともあり、店員の勧めで「耳洗浄サービス10分」(68元/約1,000円)を追加した。合計で146元(約2,200)円。

耳かきサービスが終わった後は竹雀の店員のアドバイスにしたがって薬局まで「滴耳液(di1 er3 ye4)」つまり点耳薬を購入しに行った。病院でも耳を見てもらったほうがいいかなあ……「耳かきサロン」→「薬局」→「病院」という流れになるかも知れない。自分の耳の健康状態を知れたことでも「竹雀耳かきサロン」によった意義があったかな。

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