![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87160927/rectangle_large_type_2_cb42cc8b7634ef25a0150008a807ec52.jpeg?width=800)
かるたができるまで
かるた完成しました!
昨日はクリスマスイブ。私たちの元には、かるたの完成版が届きました。
![](https://assets.st-note.com/img/1663511968549-iaZ6gTXarc.jpg?width=800)
かるた製作で大切にしたこと
Yangonかるたの活動の中で一番大変だったことは、かるたの内容の校正でした。
もともとこのかるたは、クーデターが起きる半年前、コロナ禍で自宅から出られない時に、兄弟で作成したものでした。
クーデター後、日本に帰国しプロジェクトを始めた頃、上智大学の根本教授がお話を聞いてくださる機会がありました。お忙しい中、私が中学3年生の時に作ったホームページを事前に見てくださり、ミャンマー語表記の間違いを指摘してくださいました。
ミャンマー語の日本語表記の仕方や意味を、一つ一つ確認しなければいけないと意識しました。そして、かるたの内容を見てくださる方を探し始めました。
大学のビルマ語科の先生やミャンマー語翻訳家の方など、多くの方々にかるたの説明を見ていただく中で、私のかるたの読み札の言葉が、ミャンマーの方に寄り添っていたか、果たして独りよがりではなかったか、深く考えさせられました。自分が趣味で作った無責任な内容ではいけない、と改めて気づかされました。
![](https://assets.st-note.com/img/1663512116068-958TNuPR0F.jpg?width=800)
誰に伝えるか
レーダンマーケットは「フレーダン」と発音するから「ふ」の札ではないか、というご指摘もありました。また、アウンサン将軍はビルマ族の英雄だから『建国の父 アウンサン将軍』という読み札にすることに、他の民族の方がもしかしたら抵抗感があるかもしれない、といったご指摘もいただきました。多民族国家であるミャンマーは、民族についてどこまで説明するべきなのか、特に悩みました。ヤンゴンナイトマーケットのように、クーデター下で既に失われてしまったものもありました。
ただ一方で、こだわりすぎることによって、ミャンマーにあまり馴染みのない日本の方に、かるたの内容が伝わりにくくなってしまうことにも気づきました。
ミャンマーの方に失礼な説明にならないように、かつ日本の若者にわかりやすいように、試行錯誤を重ねました。
![](https://assets.st-note.com/img/1663512225947-9ItiKiczVX.jpg?width=800)
多くの方のご協力を得て、ヤンゴンかるたは作られています。かるたと一緒に、ぜひ内容の濃いブックレットを読んでいただきたいです!
(野中優那)
![](https://assets.st-note.com/img/1663512332588-E8xAJgo34M.jpg?width=800)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?