韓ユ同祖論と日ユ同祖論

日本人ならば、日ユ同祖論は聞いたことがある人も多いだろうか? 似たような感じで韓ユ同祖論と言うものがある。「我こそはメシアである」と主張する韓国発偽メシアが複数名で出て来るので、あれには困ったものだが…。大抵の韓国発偽メシアは、李氏朝鮮が禁書にした『鄭鑑録』を底本にするので、憶えておいてほしい。

では、李氏朝鮮・大韓帝国における韓ユ同祖論とは、どのようなものなのか? 李氏朝鮮の国教は儒教(朝鮮朱子学)だった。古代ユダヤ教で許されていた神の信じ方は3つあったが、その1つが神を否定することだったのだ。李氏朝鮮は神を否定することにして、国体を守ろうとした。

しかし、もう1つの信じ方である唯一神を信仰することも許していた。その場合、『クッ』との同体異名を採る。末端の信仰がどうであったかはまた別として、宮廷に雇われていた巫女(国巫=クンム)にはそのように教えていたようだ。

大韓帝国の愛国歌には、上帝との言葉が出てくる。上帝とは唯一である神のことを指す。対して、この時代は清国から独立したことで王ではなく皇帝を使うようになったが、国家の最高位は皇帝であった。唯一神である上帝は、皇帝よりも目上の存在とされていた。

少しだけ日本の神道について書くことにしよう。神道は多神教を許したが、その分、一般には教義を詳しく教えないことにしているそうだ。知れば知るほど神からの裁きを受けやすくなる。一般が無垢であることで、神からの裁きを受けることのないようにしている。むろん、神職たちは一般とはされないが、教義をきちんと教わるので問題が無い。

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