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【実録】家族戦争 〜争いはほんの小さなことから始まる〜

先日、ちょっとした事件が起きた。

その日は実家に妹①家族が遊びに来ていて、みんなで食事をしていた。妹①家族が帰った後の話。

自分がキッチンにいたら、シンクの下にグラスが置いてあり、その上にお皿が積み上げられていた。これだとグラスが割れてしまう。

「グラスはシンクの中には入れない」というマイルールがある。実家に戻ってきた時に一度伝えたくらいだったけど、お母さんはそのルールに乗っかってくれていた。

そうすると犯人は、4人に絞られる。妹①、妹①の旦那、妹②、パパの誰か。

妹②とパパは “自分以外のグラスは下げない” と思っていたので、妹①か妹①の旦那と推測した。

最近、割れ物が多かった。それを阻止するためなも対策が必要だと思ったので、お母さんにこう伝えた。

「これやったのお母さんじゃないと思うんだけど一応伝えるね、最近割れ物多いからシンクにあるグラス見つけたら上に置いてね」

そう話した後に、矢沢あい展で買ったNANAのイチゴのグラスが最近何者かによって割られたのを思い出した。ちょっと思い出し怒りしたので「こういうことする人がいるから、自分のイチゴのグラスも割れるんだよね」と呟いた。

するとリビングの方からパパの怒鳴り声がこっちに向かってきた。

「え、なんでパパが怒ってるんだろう?はてはて?」って思った。

グラスを置いた犯人はパパだった。

自分「え、パパがグラス置いたってこと?」
パパ『さっき置いたがや。遠回しに嫌味たらしく言って気分悪い』
自分「え、ごめん。妹①か妹①の旦那さんかと思った」
パパ『さっき俺が置いたがや』
自分「見てなかった。じゃあパパに言うけど、割れるからシンクの中にグラス置かないでね」
パパ『シンクにグラスを置いて何が悪いんだ?』
自分「グラスを割らないための工夫」
パパ『無理無理』

50歳以上の父親を持つ人は皆共感してくれると思うけど、アラフィフ親父は超頑固。フライパンの油汚れのが全然マシ。

だけど、頑固が故に後に引けないのもわかっていた。

さっきまで家族団欒だったリビングは地獄の空気だった。

それから部屋に戻り、一連の流れを整理した。そもそも今回の事件は “自分がグラスを置いた犯人を決めつけたこと” が大きな原因。そして、反省点と改善点を頭の中でまとめた。

【自分の反省点】
・グラスを割れない工夫の情報共有が不十分だった
・自分の憶測だけで、犯人を決めつけた
・犯人がそこにいるリスクも考慮せず、発言した。結果「遠回しに嫌味を言われている」とパパを不快な気持ちにさせた

【自分の改善点】
・しっかりと情報共有する
・自分の憶測で話を進めない
・不特定の誰かに向けて文句を言わず、しっかりと本人に伝える

元を辿れば自分に原因があった。
反省と改善しかなかった。

パパにすぐ謝りに行った。

パパも熱が冷めて落ち着いていた。「ゆうやが言ってることもわかるけど、ああいう言い方したら遠回しに嫌味言われていると勘違いする」と言っていた。まったくその通りだよね。

しっかり謝罪も交わして、仲直りした。

“グラスの置き方” っていう本当に小さな小さなしょうもない問題だったけど、たくさんの気づきがあった。

そして、仲直りした後にふと思った。

争いってこういう小さなことからは始まるんだ。

勘違いやすれ違いが次第に大きくなるのかもしれない。

もしかしたら、意地で引くに引けなくなっているのかもしれない。

そういう時に歩み寄れる人でありたいなと思う。

そう思わせてくれた出来事だった。
毎日色んなところに学びは潜んでいるね。

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