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素直になったら生きるのが楽になった話をしよう

学生時代、ある人物に憧れていた。

それは、、、

風早翔太(テレビアニメ「君に届け」)


君に届けの風早君に憧れていた。誰に対しても優しい、爽やかで人気者。「風早君みたいになる」と心に決めていた。

心に風早君を飼って、実践した。元々友達は多い方だったけど、より増えた気がした。

だけど自分は大きな間違いをしていた。

皆に好かれたい!人気者になりたい!という思いが強くて、〈皆んなに好かれる=優しい=なんでも許す〉だと思っていた。いわゆるYESマンだった。理不尽な友達の意見も許し、嫌なことされても無理やり笑いに変えたり。今思うと無理をしていた、完全に。

そしてある時、気づいた。”本当の友達”がいないことに。友達はたくさんいた。3ヶ月先まで予定埋まっているくらい友達との約束はたくさんあったし、それなりに学校でも人気者だった。だけど、いつも人の話や相談を聞くだけで自分の本音を話せる友達がいなかった。

それに気づいてから一気に心が崩れた。

「いつも明るくて面白くて優しい”やんげ”ってなんだったんだろう。てかそれ誰なんだろう。本当の自分はどこにもいない。」

高校3年生の時にある男友達と出会った。今までの友達にいないタイプ。クールでTHE男って感じで、仲良くなれないタイプだった。だけど彼は自分のことを”人気者のやんげ”として接してこなかった。なんならちょっと興味なさそうなくらい。ちょっと腹立ったけど不思議と「あ、この人には頑張らなくていいんだ」と思うようになった。彼はまったく自分に何も期待していなくて本当に楽だった。「友達ってこんな感じでいいんだ〜、さらけ出しちゃってもいいんだ〜」って初めて知った時だった。

、、、てか自分をそうさせたのって他人のせいじゃないよね?自分をさらけ出さなかったのって自分で決めたことだよね?自分が働きかけたことで招いたことだよね?

てかてか、自分が勝手に頑張ってただけじゃね?

悲しい事実に気づいてしまった。自分で自分を追い込んで病んでたことに。

自分で”自分の本音”話さないようにしてるだけだった。「本当の友達いない、、、、」とかメンヘラぶってるけど自分でその状況作ったんじゃんって自分を殴りたくなった。

それから友達に対して無理をしなくなった。人は「好かれたい」って思ってしまう生き物だから仕方ないので、「好かれよう」と思うのをやめた。

素直でいるようにした。

素で嫌われたら仕方ない。去るもの追わずで、素の自分と向き合ってる人と付き合っていくことにした。人に媚びるのも、誰彼かまわず受け入れるのもやめた。自分が関わりたい、大事にしたいと思う人とだけ時間を使うことにした。

そうして離れた人もいた。だけど、今は素の自分を好きでいてくれて、お互いの意見を尊重し合える”本当の友達”がたくさんできた。素直でいるって良いことしかない。

、、、てか待って

風早君って「誰に対しても優しい、爽やかで人気者」だけど本当は「素直で短気」な性格じゃん!!!!

自分は風早君の何を見て、何に憧れてたんだ!全然風早翔太をわかってなかった!彼の魅力は素直なところだったじゃん、、、

今後も”素直な”風早君を心に飼って、爽やかな人でありたいなと思います。

「正直さこそ最高の美徳である」

マハトマ・ガンジー

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