見出し画像

「迷ったらお客さんの喜ぶ方を選べばいいよ」

これは沖縄県・座間味島で働いてた時に、仕事について学んだお話。

2019年、当時25歳。沖縄県・座間味島の飲食店で働いていた。飲食業ほぼ未経験。前職ではそれなりに仕事は出来る方だと自信を持っていたけど、飲食業では超ダメダメスタッフ。ありえないミスもたくさんした。

自分がなぜ飲食店の仕事が全然出来ないのか考えてみた。

あ、これまでマニュアルのある仕事しかしてこなかったわ。自分むちゃくちゃマニュアル人間だ。

飲食店で働いてわかったことが「イレギュラーな業務が多い」ということ。

基本的に主なルーティンはあるけど、お客さんの要望や食材欠品など柔軟に対応することが求められる。

マニュアル人間の自分は「臨機応変力」が著しく欠けていた。働き始めてしばらくは飲食店の仕事のコツを掴めずにいた。だから選択を迫られることがあったら迷わずオーナーに質問していた。何度も。笑(今思うと本当に恥ずかしい泣)

そのオーナーは、飲食業界で長くキャリアを積んできた超ベテラン。超シゴデキで格好良くて、憧れのオーナーだった。人としての魅力も溢れていて、今でも尊敬している。

そんなある日、オーナーからこんなことを言われた。

「迷ったらお客さんの喜ぶ方を選べばいいよ」

衝撃が走った。

飲食店で働いて数ヶ月、「効率良く仕事すること」や「目の前にある仕事をこなす」ことがゴールだと思って仕事していた。

全然違った。オーナーの言葉でやっと気づいた。

仕事のゴールはお客さんが喜んでくれること。

これまで大きい組織で働いてマニュアルに縛られ、いかに自分の脳を使ってなかったか。本当の意味で「全然仕事できてなかったんだ、自分…」って自覚できた。とてもショックだったけど、なんだか正解がわかってスッキリした気分になった。

飲食業の一番の特権は、お客さんの喜ぶ顔が目の前で見れること。

そのことを意識してから、仕事も前より出来るようになって、どんどん楽しくなってきた。結局飲食業の仕事は辞めてしまったけど、たくさんのことを学んだ仕事だった。違う分野でたくさん活きている。

オーナーがあの時くれた言葉が、今でも仕事の教訓になっている。

お客さんやクライアントを喜ばせる、それが仕事。仕事こそ、誰かを喜ばせるチャンスの場。

「嫌だな〜」って思う仕事も、喜ぶ顔を浮かべながらすると不思議と好きになるかも!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?