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「劇場版すとぷり はじまりの物語」を見に行きました(映画レビュー、ネタバレあり)

すとぷり初の映画「劇場版すとぷり はじまりの
物語 Strawberry School festival!!!」
が、2024年
7月19日に全国公開されました。

今回はこの映画を見た日のことを綴っていき
ます。
ここからの内容は映画のネタバレを含みます
ので、ご了承ください。

2024年3月24日のすとぷり公式生放送で発表に
なってから、徐々に予告編映像が解禁され、
主題歌のシングルが発売され、数々のキャン
ペーンを実施するなど公開の日まで盛り上がりを
見せてきた劇場版すとぷり。

私も様々な情報を受け取りながら、この日を本当
に待ち望んでいました。

でも、私はすとぷりがアニメーションになって、
そして長編の劇場版となり、それを映画館で
受け取ったときに自分がどんな気持ちになるのか
想像できずにもいて、期待と少しの不安が
入り混じる複雑な思いでした。

そんな公開初日、私は全国一斉に舞台挨拶の様子
が配信される15:00開始の上映回を鑑賞しま
した。
場所は東京・新宿の109シネマズプレミアム。
歌舞伎町タワーにあるまだ新しい劇場です。
以前私はここですとぷりメンバーのさとみくんが
好きだという「グレイテストショーマン」が期間
限定公開されていたのを見に行ったことがあり
ました。ラグジュアリーな雰囲気と坂本龍一さん
が監修されたこだわりの音響設備が気に入り、
すとぷりの映画が公開されると知ってから絶対
私はこの劇場で観ようと決めていました。

まるでホテルのようなラウンジは上映の1時間前
から利用が可能ですが、14:00過ぎに映画館に
着くとすとぷりのグッズを手にしたリスナーさん
がたくさん。いよいよすとぷりが映画の世界に
やってきたことを実感しました。

そして、映画本編へ。

<ストーリー>
苺ヶ丘学園高校1年生の莉犬くんが、生徒会から
学園最後の文化祭実行委員の取りまとめ役に
任命され、個性豊かな5人の実行委員会メンバー
と学園祭を彩るバンドライブの成功に向けて奔走
します。
最初はやる気も薄く自分勝手な態度だった
メンバー達も、時間を共に過ごすうちにチーム
ワークが生まれ、ライブの成功に向け一致団結
していきます。

<感想>
まず映画の最初にあらわれたSTPRのロゴマーク
に感動。オープニング映像は予告ですでに見て
いたのに、改めてスクリーン大写しになった映像
を目の当たりして本当に映画になったんだ!と
いう感動が押し寄せてきました。

そこからはもう、アニメのストーリーの世界へ
どっぷりと。びっくりするぐらいにスムーズに、
いい意味で普通のアニメーションとして見れました。

主役は莉犬くんでしたがそれ以外のメンバーも
個性豊かに描かれていて見せ場もしっかりあり
ました。
楽しくて笑っちゃうところも、胸がキュッとして
泣けるところもあって、さらにリスナーとしては
クスッとできる小ネタもあって、すとぷりって
最高だな、こんなステキなメンバーたちと現実
では一緒に時を過ごせてるなんて本当に幸せだな
と思いました。

<印象に残ったこと>
・世界観
 アニメの世界ならではのステキな学園で、
 しかもこんなメンバーがいる学校なら私も
 通いたかったなんて遥か昔に置いてきた想像が
 蘇ってきました。

 たとえば。莉犬くんが最初に実行委員会に出る
 ために文芸部の部室を訪ねるシーン。
 放課後の部室棟には吹奏楽部のトランペットが
 響いています。このトランペットが時々かすれ
 たり、間違えたり、同じところを繰り返したり
 していて、ちゃんと学生さんの人肌を感じさせ
 るのです。
 たぶん何気なく毎日を過ごしていた学生時代の
 ど真ん中だったら気にかけることはないこと
 かもしれません。でもあの遠くから聴こえる
 トランペットの音は人は存在してるけど距離も
 感じさせる学校という特殊な空間の空気感を
 心の中に蘇らせてくれました。

 中盤の海のシーンは、特に夢のある世界観で
 ストーリーが進んでいくのが良かったです。
 江ノ島周辺の海は実際は青くなんかないし、
 夜の星も真夏だったらあれほどの数は見えない
 と思うけれど、仲間と共にかけがえのない時間
 を過ごした夏は本当に美しいものとして心に
 残るものです。
 あの海での時間があったからバラバラだった
 メンバーがまとまって一致団結したわけで
 その特別感というのがしっかりそのキラキラ
 で表現されていたのだと思います。

・現実とフィクションとのバランス
 登場するメンバーは、これまで彼らが使用して
 きた名前、ビジュアルです。
 でも、映画はフィクションなので、現実とは
 また違う設定にもなっていました。

 それでいて、映画のストーリーの中で肉付け
 されたメンバーの個性は現実の彼らから派生
 した「こんな一面もあるかも?」と想像させる
 もので、リスナーとして見ていても無理のない
 設定だったのが嬉しかったです。

 たとえば、ジェルくんは運動部文化部問わず
 複数の部活からオファーを受けるスーパー
 高校生という役どころでしたが、テニス部と
 演劇部での経験があって勉強もできて
 面白いことも言えちゃう器用なジェルくんなら
 ありえるかも?と思えましたし、ちょっと
 ナルシストで自己主張が強そうに見えるけど
 莉犬くんが動きやすいようにアシストする
 役回りだったさとみくんは、高校生の時
 1年間だけクールキャラを装ってみたことが
 あるというエピソードがあったり、人との
 距離感を取るのがうまいさとみくんぽいと
 思いました。

 るぅとくんは、映画の中でも普段の彼に忠実な
 設定だったように感じます。
 音楽制作をいつかしたいと思っていたとか、
 努力をあまり見せたがらない性格とか、
 莉犬くんとは同学年で良き理解者っていう
 部分などですね。

 この辺りのバランスは制作総指揮をつとめた
 ななもり。さんもすごく気を配ったそうで、
 見ていてもいきすぎないところの絶妙な
 バランスで表現されていたと思いました。

 ただ、個人的にはもっとフィクションに
 振り切っても面白かったんじゃないか
 とも思いました。
 ころんくんが実はeスポーツで海外経験が
 あって、その間休学してたから同学年だけど
 年上で英語がペラペラ、とか。

 でもすとぷりのことを知らずに観る人や、
 実際のころんくんを好きで観る人のことを
 考えて、このくらいにしたのかもしれません。
 その優しさも、すとぷりらしさですね。

<メンバーの演技>
声優経験のある莉犬くん、声優になる夢をもって
事務所に所属していたこともあるさとみくんは
安定感抜群。

ななもり。さんもアニメで声優をしていましたし、
ジェルくんも声の演技は言う事なしです。
るぅとくんは劇場で聴くと本当に特徴ある深い
響きのする声なんだなって気付かされました。

そして、ころんくんはホントに良かった。いつも
の、みんなの大好きなころんくんがいました。
莉犬くんと最初に出会うシーンは決まったセリフ
がなく、アドリブだったと舞台挨拶で話して
いましたがあのシーンが可笑しくてうまく
ハマったのを見て「あ、この映画は成功した」
って私は妙な確信を得ました。

普段から短編のオリジナルアニメ動画をたくさん
投稿しているすとぷりなので、声の良さや
セリフ読みの感情の乗せ方はやっぱりうまいなと
感心しました。

アニメのキャラの動きや場面の展開に合わせる
ことも総合したら、プロの声優さんに比べると
まだまだというのは否めませんが、そんなに
作り込まれていない方が、普段の彼らの
話し振りを彷彿とさせるので、すごくいい
バランスで仕上がっていたと思います。

<リスナーが泣ける演出の数々>
莉犬くんをはじめ文化祭実行委員会が成功を
目指して準備してきたライブは、思わぬアクシ
デントに見舞われて一度は諦めることを余儀なく
されます。

そこで初めて莉犬くんがここまで献身的にみんな
を盛り上げるために頑張ってきた理由、そして
仲間と一緒に作り上げてきた期間で感じたこと、
さらには、抱えてきたけれど言い出せなかった
思いを吐露します。

これが、これまで莉犬くんを応援して見てきた
リスナーなら現実に莉犬くんが話してきた
これまでの思いにリンクするところがあって
心を揺さぶられ、また、莉犬くんの素晴らしい
演技に泣かされてしまいます。

そして迎えたライブのシーン。
歌われた曲はすでに発売されている、この映画
公開に合わせたシングルに収録されている曲なの
ですが、実はもう1曲、すとぷりのリスナーなら
思い入れの深い「Strawberry Prince Forever」
が歌われたのです。
これは事前に全く知らされておらず、完全な
サプライズでした。
しかもこのシーンは学校でのライブシーンという
設定を飛び出して、完全にすとぷりとリスナー
さんのためのシーンになっていました。
予告でもメンバーが船に乗っていたり、ドーム
らしき会場でライブをする場面がありましたが
それはこの曲だったんですね。

「Strawberry Prince Forever」は2017年12月
に発表されたすとぷり初のオリジナル曲。今も
必ずライブのエンディングに歌われています。

この曲の6人でのMVは作られていませんが、
こうして映画というとんでもなく大きく成長した
場所でこの曲の映像をプレゼントしてくれたこと
に感動しすぎて、さらに久しぶりの6人が並ぶ
ライブパフォーマンスを目にしたことでいろんな
思いがぐちゃまぜになり、現実の彼らもアニメ
映画の世界のようにいろんな奇跡や努力や
アクシデントを経てここまで来たんだなあと
映画の世界にいることを忘れそうになりました。

そして、やっぱりすとぷりの活動には歌が欠かせ
ないなどいうことも改めて感じました。
言葉や映像で見せる映画の中で、楽曲やメンバー
の歌の表現力、声の重なりは、ほかのどの
アーティストにも代えられないクオリティだと
いう事が、映画館の音響で聴くことで確信
できたからです。

映画というコンテンツは初めてですが、歌や
ライブはすとぷりが活動を始めてからずっと
積み重ねてきたものがあります。
ななもり。さんは公開前、ライブシーンは
ものすごくこだわったとお話していましたが
それは、これまで積み重ねてきた歌のスキルを
クオリティ高く表現できないとリスナーさんも
納得しないだろうし、やはりすとぷりを語る
うえでは、歌の魅力をしっかり知ってもらう
ことが大事だということなのかもしれません。

そして、やはり思いました。早くすとぷりの
ライブが見たいです!!

感動のうちに流れたエンドロールには、最後の
最後に「Special thanks」として「リスナーの
みんな」をクレジットしてくれたことにまた涙。
ふだんから彼らの活動に元気と幸せをもらって
その感謝を伝えていたら、こんなにおっきな
映画のエンドロールなんてとんでもない場所で
ステキなお返事をもらえて、感無量です。
すとぷりを好きになって、応援してきて本当に
良かったなって思えた瞬間でした。

<すとぷりを知らない人でも楽しめます>
全体的に感じたのは映像の綺麗さと音の良さで、
特に歌のシーンにはノリノリで味わえます。
また、ストーリーも普遍的なテーマだったりする
ので世代も地域も関係なく楽しめます。

メンバーのキャラ設定も、リスナー目線だと
普段の彼ら本人のキャラクターが当たり前の
ことに見えるけれど、初見の人にはより個性
強めに映るのではないかと思うので、普通に
アニメのコンテンツとして楽しく見れるような
気がします!

映画の鑑賞を終え、そのまましばらく舞台挨拶の
準備を待ちながら私は余韻に浸っていました。

<舞台挨拶>
実際にメンバーたちが映画館の舞台の登壇する
のではなく、別会場での様子を全国の上映館に
同時中継するという形で行われました。

登壇したのはメンバー6人と監督の松浦直樹さん。
司会者の進行で、それぞれのメンバーのこの
映画に対する思い、一番注目してもらいたい
場面や苦労話などで盛り上がりました。
映画のなかでのやりとりからそのまま飛び出した
ような、個性豊かで仲のいいメンバーが実写の
生配信で見れたのが嬉しかったです。

そして、この中で松浦監督がこの映画の制作を
振り返り「とっても楽しかった。もっと作って
いたかった」と話していたのが印象的でした。
制作総指揮のななもり。さんはとても大変だった
ことをお話してくれましたが、監督はその苦労も
一緒に乗り越えたことをふまえても「楽しい」と
言ってくれたのでしょう。
監督がすとぷりのことを、そしてすとぷりと
リスナーとの関係性のことをすごく好きで大切に
してくださっているのを今見たばかりの作品で
感じていたので、実際に言葉としてもその気持ち
が伝わって本当に嬉しかったです。

すとぷりはこれまで、自分たちで運営管理して
リスナーさんに届けることをポリシーとして
きました。インターネットでの活動から広がった
別の分野でもそれは変わらず、音楽制作、CDの
全国販売、ライブ活動、地上波テレビの制作、
アプリゲームのリリースなど、どうしても自分
たちだけでは管理できない、外部の専門チームの
手を借りないとできないものでも、それは
変わらずにいました。

そこには様々な制約だったり慣習だったり、
大人の事情だったりいろんなクリアしなければ
ならないことがたくさんあったと思います。
それでも、彼らが何かをするときはいつも、
必ずリスナーさんが楽しんでもらえるもので
あり、メンバー自身の挑戦してみたいことしか
しない、という事にかけては一切の妥協なく
こだわってくれました。

だから、一緒に彼らの活動をサポートしてくれる
方たちは、正しくすとぷりの活動や魅力、姿勢を
理解して一緒に歩んでくれる人でなければ務まら
なかったと思います。でも、だからこそいつも
愛のこもった血の通ったものが私たちに届けられ
るのだと思っています。

そして、今回の映画についても監督からその
思いがお話から伝わってすごく安心しました。
この舞台挨拶終了後、YouTubeすとぷりちゃん
ねるに、関係者向けの試写会に登壇されたときの
監督のコメントが投稿されました。

このコメントからも、監督はじめ多くのスタッフ
さんもこの映画のことを愛して力を尽くして
くださったのが伝わります。

映画のエンドロールでは、数えきれない人の
名前が次々と流れていきました。すとぷりの
これまでの活動には本当にたくさんの人が
関わってきたと思いますが、映画ひとつにも
これだけの人がすとぷりのためにサポートして
いるのかというのを初めて視覚的に見て、
これは本当にすごいプロジェクトだったの
だなと思い知らされました。

舞台挨拶が終わり、劇場を後にしながら・・

見せてもらっている側ではあるけれど、これまで
のすとぷりの活動を一緒に見てきたせいか、
自分もこの映画のプロジェクトに参加させて
もらっているような、そんな気持ちになりました。
私もこれまでいろんな映画を見てきましたが
こんな気持ちで映画を見たのは初めてでした。

そしてこの舞台挨拶回の後、実は私は夜にまた
別の劇場に見に行きました。
同じ映画を1日に2回も見たのはこれもまた
人生で初めて。
舞台あいさつで教えてくれた、メンバーそれぞれ
の好きな場面や注目してもらいたい場面を確認
したり、劇場ごとの見え方聴こえ方の違いなども
楽しめました。
また時間をおいて見に行きたいと思っています。

2024年の夏。素敵なエンターテインメントを
届けてくれて、本当にありがとう。

すとぷりならこの先、いろんな楽しいことをまだ
まだ見せてくれそうだなって思えました。

今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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