Linux初期設定2024年5月

Linuxも進化してて新規インストール直後の設定が以前に比べて減ってきてる。そんな中、変わってなくて絶対に設定しておかないともったいないのを記載しておく。

CPUクロック下限の設定

未設定だとCPUクロック下限が800Mとかになってしまってて、使いだしたら上がるものの初動もっさりが継続される。
コア数多いCPU搭載パソコンに変えると速くはなるが、CPU本来の機能を活用できないのでもったいない。
パソコン遅いなーと思って買い替えたくなったらCPUの利用クロックを引き上げると動作が軽くキビキビと動くようにもなる、多少電気代は増えるが1日10時間使っても月に100円未満で済む。

  1. CPU名で検索して基本クロックを調べる。
    例.今使ってるのは13インチのノートパソコンで搭載CPUは i5-8265U
    インテルのページは こちら 
    このページに
    「プロセッサー ベース動作周波数」1.60GHz
    「ターボ・ブースト利用時の最大周波数」3.90GHz
    ベース動作周波数を下限に、最大周波数を上限に、設定する。

  2. 下記2つを使えるようにinstall
    cpufreq-set
    cpufreq-info

  3. 設定ファイル /etc/default/cpufrequtils を編集する。MAX_SPEEDは最大周波数の手前に設定する、天井張り付きになるとノートパソコンが熱くなるから。
    例. cat /etc/default/cpufrequtils
    ENABLE="true"
    GOVERNOR="powersave"
    MAX_SPEED=3.80GHz
    MIN_SPEED=1.60GHz

  4. [.bashrc]  にaliasを追加
    alias cpuup='sudo cpufreq-set --governor performance'
    alias cpudown='sudo cpufreq-set --governor powersave'
    alias cpu='cpufreq-info| grep "current CPU"|head -n 1'

swap領域をメモリに割当て圧縮して使う

zramswap
利用メモリが余ってるならこれは便利、昨今はSSDにswap割当てるとswap使いだしても気持ち遅くなったか?程度で快適に使えるが、SSDは痛みやすくなる。SSD負荷を減らしつつ、快適性を維持する対策として使う。

  1. インストール
    sudo apt-get install zram-tools

  2. 設定ファイル
    /etc/default/zramswap
    変更箇所
    #圧縮方式、搭載CPUによって最適なのが異なる
    ALGO=zstd
    #メモリの利用割合、8GBメモリだと設定値10で800Mがswapに割当される
    PERCENT=10
    #処理優先順位、swapで使うなら0以上でいいんじゃないかな、SSD上のswapのプライオリティはマイナスで設定されている。
    PRIORITY=99

  3. 利用状況確認コマンド
    #デバイス名、割当予約サイズ、実利用領域、圧縮利用領域、圧縮方式などが表示される
    zramctl --output-all
    #swap領域一覧
    swapon

GUI操作でパスワード入力を省略する

Linux Mint 21.2 でDesktop環境は Cinnamon 5.8.4を使っています。
GUI操作しようとすると「アプリケーションがキーリング”デフォルトのキーリング”へアクセスしようとしましたが、ロックがかかっていました」メッセージが出力され、パスワード入力を求められます。
このパスワード入力を省略したい。

対処:
キーリングの自動ロックを無効にする:
ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行します。
gsettings set org.gnome.desktop.lockdown disable-lock-screen 'true'

※copilotに教えてもらいました。


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