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グループプロセス

グループプロセス。という言葉が最近のやんちゃんのキーワード。
カールロジャーズ、ゲシュタルトなどでは古典的なワークとしてグループワークが必ず存在します。

場の力

社会や対人関係には必ずグループという場の力(場の理論)があります。
つまり、人には2種類の感情があるという事です。
だから、グループの欲求と個人の欲求の葛藤はいつも起こるわけです。

多くの集団の中で「安心や安全」を掲げることが常識になっているけれど、別の側面からみると、


【自然に振舞う事は安心や安全でない】
そんなメッセージが隠れているのに気づくことができるでしょう。


医学や科学が進歩した現代は、めちゃめちゃ苦しんでる人が増えて続けているわけで、それは、機械化が進んだ時代と共に心の扱い方に大きな転換が起きたからだと思います。

教育とセラピー

僕が知っている一般的な教育とは、規律訓練型といわれるものです。
僕の解釈で言えば、正しさと間違いを創作し、同調的な仕組みの中で個人を薄くしていくものです。


某自己啓発セミナーの中で行われるプログラムに、個人への攻撃的なFBを集団で行うというものがあります。ファシリテーターが「これは個人のためだ」という台本を作り、個人を目の前に立たせ、本気でダメ出ししていくわけです。体験者は、「皆」と「相手のため」いう大義名分を手にすることの集団の怖さを語っていました。この辺りは本当に奥が深いので、心を扱うなら知っておいた方がいいでしょう(自己啓発の歴史)

少し話がズレましたが、教育とは

【感じるな】【気づくな】【表現するな】⇒集団で安全を守る(監視型)ために個人が動くことです。


一方で僕たちは、感覚感情を大切にするわけです。それは


【感じて】【気づいて】【表現する】⇒表現を通して感じ、心をはぐくむものです。

過去の天才セラピスト

実は、感受性訓練、エンカウンター、ゲシュタルトとかって言うのは古典的な心理療法です。古い!とか言われますが、新しさとは何でしょう。細分化し原理原則を分析しフォーマット化していくのが、現代の科学ですよ。。


人が人間性を回復することは凄くシンプルなんです。僕たちの大先輩の天才セラピスト達はそれを知っていたのでしょう。皆さんも良く知っている、カール・ロジャーズ(日本では誤解されていることが多いですけどね)も、晩年に気づいた【本物の傾聴】の本質をほとんど表に出していないようです。


きっと、理論は簡単なこと過ぎて手順にするのをやめたんじゃないかな。。と思います。


繰り返します。心をはぐくむ、とは人生において最も重要でシンプルなことです。自分を感じ、気づき、表現すること。

心理療法の着地点

僕はカウンセリング、コーチング、ブリーフセラピー、随分遠回りをしてきたけど、心身一元論的な感覚と感情。ここだけは中々通り過ぎない。ずっと腑に落ちた感覚です。


ゲシュタルトは70代、80代、90代の現役セラピストが今だグループワークを毎日のようにやっているのも納得します。


ゲシュタルトは、自分に気づき自分を表現していきます。小さな悟り(リトルサトリ)を開き真の統合を目指します。そして、そのままの自分をベースに、社会(グループ)に向けて表現していくことをサポートします。


純白の自分になることではなく、グレーを受容し、2極性の枠の世界から抜けてみる。


正しさと間違い、自分と他人を区別せず、自分を自分のままで表現出来ることをはぐくんでいく。

人生は人間社会というグループの中で自分を表現し続けるただのプロセス。



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