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早川純子の世界

早川さんは、木版作品を制作される方で、いくつも絵本が出されている。もしかしたらこの文章を読んでいるあなたのご家庭にも、早川さんの絵本があるかもしれない。

私は絵本より先に、フレームに入った木版作品と出会った。
ふらりと入った、とあるカフェで個展をされているところだった。
広くて静かなカフェの壁ぎわに、白黒の木版の小さな作品がずらりと並べてあった。

近寄って見てみると、兎のような、狼のような不思議な生きものが、手を繋いで踊っていた!並んでいるフレームの一つ一つが、早川さんの宇宙に繋がる入り口のようで、その世界を覗き込むようにして見入っていた。

早川さんの作品には、その兎のような狼のような独特なキャラクターがたくさん登場する。
純粋に見ていて楽しいのだが、どこかシュールな部分も含んでいて、子供だけでなく、大人が見ても面白い。
人間界と共鳴するようで、誰かに教えたくてプレゼントしたくなる絵だ。

そんな早川純子の世界が、私の家にそっと佇み、日常に響きを与えている。


*作家紹介*

早川 純子


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