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8月の出来ごと

冷たい雨が降り注ぐ

悲しみ 痛み 悲しみ 痛み 悲しみ 痛み
痛み  痛み  痛み

ちょうど胸のところに割れたガラスが刺さっている

わたしはとぼとぼと 歩いた
 わたしは先程 墜落しました.
 わたしは先程 墜落しました.

なぜ、こうなったのか分からない
なぜ、こうならなくてはいけなかったのか分からない

わたしは歩みを止め、つっ立つ
ぼーっと、つっ立つ
ああ、これで何度目か
また同じところへ来てしまっている

希望が燃やされた
自由の空へ戻りたい

ふと、怒りの炎が立ち上り
体中が燃えさかる
 火を止める水をください
 火を打ち消す歌をください
 わたしに抱擁をください
 わたしは止めたいのです
 ここから抜け出したいのです
 悲しみを打ち消す絵をください
 悲しみを打ち消す絵をください

        「憎しみの火柱になるとき」

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