NO20 押印と捺印の違い

資金調達アドバイザーのヤナイナオトです。

最近コロナでテレワークを行うようになった企業も多くなりましたね。

これまでの日本はハンコ社会。サインよりもハンコが重んじられてきました。

このため、コロナの外出自粛のなかにあっても書類にハンコを押しに行く人が話題になりました。              

公庫に入って当初は安い三文判を使っていました。しかし、私の指導担当のKから

「三文判じゃなくて、ちゃんとはんこ屋さんで、印鑑を作った方がいいよ。これからたくさん押さなくちゃいけないからね」と言われ黒毛水牛の印鑑を作りました。

本当に、これでもかとハンコを押すところが多いこと。

内部検査前には、ハンコが抜けている書類を前任者に送って押してもらうことが行われていました。

これが、退職してしまった人の場合には大変。中には、押してくれない人も。

こういう時にはどうしたか?

「24箱入りのタバコの包装紙をつかって、印鑑押すわよ」とベテラン女性が教えてくれまいた。

濃く押してある印影の上に紙を合わせて擦る。そしてそれを、ハンコの抜けている書類の上に置きまた擦るとと、なんと印影が転写されているではないか!!誰が考えたんだろうか?       

大阪支店に転勤すると、前の支店から

「書類に印鑑抜けていたので押してね」

と書類が送られてきました。 

それがそのうち「新しいはんこう作って古いの貸しておいて」に             

昔はこんなことが許される時代でした。当然検査する方もそれは知っていたはずです。指摘はありませんでした                       

ところで、皆さん、捺印と押印の違いはご存知ですか?

実印、銀行印、認印の違いは知っていても、捺印と押印の違い      知らない方が多いのではないでしょうか?

「〇〇にハンコ押してください」とか「ハンコください」送った書類も「ご捺印の上ご返送ください」で済ましていませんか? 

押印も捺印もどちらもハンコを押すという行為を表す言葉です。厳密にいえば、押印とは記名された押す行為、捺印とは署名(自書)されたものに押す行為のことをさします。

それでは「記名」と「署名」ってどうちがうの?

「記名」は、「印刷された名前」や「ゴム印や社印をつかって押された名前」です。「代筆」も記名に含まれます。

一方「署名」とは、手書きの直筆のサインのことです。

また、法的効力としては、「署名捺印」が最も高く、そのあと「署名のみ」「記名押印」そして「記名のみ」と続きます。ビジネスシーンでは、書類の重要度に合わせて使い分けされています。

このため、コロナの外出自粛のさなかでも書類にハンコを押すために出社をせざるを得なかったと言えます。ただし、実際には書類の重要度の認識がされていたかははなはだ疑問ですが?              

興味のある方は、以下のサイトを見てくださいね。  

https://dstmp.shachihata.co.jp/column/01200512/

 ***『失敗しないで成長する』***

 公庫勤務26年で1500社以上の融資を行い、その後中小企業に入り経理、労務、営業を行う。

古巣の公庫からだけではなく、政策投資銀行、商工中金信金、メガバンク、地銀、信金、JAから12年で100億円を超える資金調達を行う。

そのなかでの成功や失敗のなかから、財務・労務・営業戦略等をお伝えします。

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