「万葉集」私撰秀歌 歌巻2・158
「山吹の立ちよそひたる山清水汲みに行(ゆ)かめど道の知らなく
高市皇子(たけちのみこ)」
●整理:
山吹の
立ちよそひたる
山清水
汲みに行かめど
道の知らなく
●歌意:
十市皇女(とおちのひめみこ)が急逝した時──。
山吹がほとりに咲いている山の泉に、水を汲みに行こうとするが、どう行けばよいのか道が分からない。
山吹の花にも似た、姉の十市皇女が急逝して、どうしたらよいのか分からない。
黄泉まで姉を訪ねて行きたいが、どう行けばよいのか分からない。
●感想:
「山吹の立ちよそひたる山清水」で、「黄」「泉」で「黄泉」。こういう使い方は覚えておこうと思ったのでメモ。
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目次と序:
https://note.mu/yanai/n/n375976ce6891
参考文献:
岩波新書「万葉秀歌」上下巻(斎藤 茂吉)
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