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幼いなりの正義

小学生のころ、何だったかで指導室に呼び出されたとき、担任の教員に「あなたは成績は良いのだから、他のお友達がしてはいけないことに誘って来ても断らなきゃいけないわよ」と諭され、誘惑に負けたことを反省する趣旨の文章を書いて提出した覚えがある。
その指導があまり納得できず、その後もお友達と楽しくやんちゃするわけだが、当時は理解していなかった指導の不条理さが今すんなり入ってきた気がする。
つまり、当時の私は、言外に他の私のお友達は成績が悪いことを示したり、あくまで彼らが主体であり私は巻き込まれただけにするよう誘導されたり、その姑息さを垣間見て道理に反すると感じたのだろう。
我ながら子供にして良く出来た倫理観だったが、先生の言うとおりに反省文を提出しているので何の正義もない。

※本稿は2018年のtumblr投稿から転載した記事のため現在の思想と異なる場合があります

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