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キンキーブーツ大阪公演夜千秋楽

に行った。
2016年の時の面白かったからおすすめだよと聞いて申し込んだら取れたチケットが夜千秋楽だった。
というか、夜千秋楽ということすら知らずに観劇した。

詳しいストーリーは割愛する。
ダブル主人公の一方・ドラァグクイーンのローラは、三浦春馬がブロードウェイで本家を観た時に、この役が絶対にやりたいと夢見たキャラクターだったそうだ。
その喜びやら役への入れ込みようやらが全て体現されているのだと思うのだが、とにかく

どちゃくそエロい最高の男がそこにいた

としか言いようがない。
時々笑う顔なんか最高で、もう、こちらの動揺たるや。
最近は女性らしさなんかを論じると女を押し付けるなとか色々言われてやりづらいので、ツイッターでは差し控えているが、基本的に私は「峰不二子」が全てだと思っている。
天に向かってピンと張るバスト、細くて折れそうな腰、安産型で重心が高めのヒップ、やわらかく軽やかなのに筋肉もある脚、そして竹馬のようなピンヒール。
顔の造形が整っていることは言うまでもなく必須条件だ。
私自身はそこまでストイックに己を追い込めないので、米俵に手足が生えたようなボディと人生を楽しんでいるけれど、やはり女の象徴性を高めるのは曲線が作る激しい起伏だと信じている。
そして三浦春馬演じるローラはまさにそれだった。

東京公演の会見において共演者に話を振られた三浦春馬は、2019年公演のボディメイクについて「より魅力的に見えるように」工夫をしたと話している。
わかる。
決してむっちりとはしていない、がっしりした男の身体でありながら、そのテクスチャーはなめらかで、とりあえず、腰を振り足を蹴り上げ右へ左へローラが動き回るたびに、双眼鏡で太ももを追い回してしまう。
観客もすでに訓練されていて、ローラが現れれば歓声を上げ、手拍子をし、ため息をつき、合いの手を打つ。
本物のドラァグショーのよう。
それだけの誘惑があるのだからすごい。いかんせん、エロい。

観劇後、スタンディングオベーションの中、ローラの格好の三浦春馬が出てきた。
左右へ謝意を伝え再度はけていく。
その間も終始、小池徹平のエスコートに応じており、中身が三浦春馬に戻ってもハイヒールとドレスを着こなすままの様がまた美しかった。

こうもダイレクトに打たれるのは久しぶりでとても楽しかった。
大変良いミュージカルで、再演されるならぜひまた観ようと誓う。チケットが取れれば。
すっかり三浦春馬のファンである。

※本稿は2019年5月のtumblr投稿から転載した記事のため現在の思想と異なる場合があります

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