見出し画像

ギャンブルの小話⑦.推敲すればするほど偏る思考。

ギャンブルの小話⑥に関してさらに具体的に掘り下げて、それと自分の経験をふまえて。
「控除率の壁と人間心理」に重なる部分もあるので読んだことない方はこちらも見読いただきたい。https://note.com/yanaginushi/n/ndb0220ee697d?sub_rt=share_b

テーマ7.推敲すればするほど偏る思考。

金曜日の仕事終わりに、あなたは何気なく競馬新聞を広げる。気になった馬をチェックして、天気も気にして、熱心な人であるなら前週の馬場も調査するのかもしれない。そんなことに夢中になってるとこの馬以外こないじゃん、なんて酩酊状態に陥ったりはしないだろうか。

2020/06/06 東京5R 2歳新馬戦 芝1600m

偏った人気のオッズを見るたびに自分はこのレースを思い出さずにはいられない。ブエナビスタとモーリスの子のブエナべントーラのデビュー戦。新聞の印はほとんどが◎で、鞍上にはレーンで盤石な体制だ。ここまでのストーリーも踏まえて考えれば考えるほどここは勝って次のステップを競馬ファンは思い描くところだろう。
この時の私は1着固定で3連単を買った。そして、結果は2着だった。

自分は7-8-全、7-全-8を持っていた。16通り。これをマルチで買ってもたかだか48通りなのだ。この32通りをケチリ。16通りを500円ずつ買った。
3連複で1000円ずつ買えばよかった。それなら200円ずつでもいいから、マルチを買うべきだった。
実績も何もない馬が勝ってたかだか100円が150円になるギャンブルをして、なにになるというんだ。

つまりはみんなが勝つと思えば思うほど、負ける方に賭けなければいけないと言うことだ。前テーマの百円で掻っ攫う。みんなの想像の向こうがわの馬券を買う、多少の偶然の力を借りて。

2023/09/23 中山2R 2歳未勝利 芝1600m


自分が命を削って買った馬券の復習が無駄ではなかったと思った瞬間であった。

会心の一撃

こうやって一個一個積み重ねて馬券は上手くなっていかなければならないと思う反面。状況に再現性がないギャンブルにおいて、方程式などを見つけ出そうとするのは骨が折れるが、考えれば考えるほど偏る思考をほぐすこともまた一つ大切なことと私は思うのである。自分が買った馬券は外れて0でぶん投げるのではなくてそこから学びを得なければ、予想した自分ごと否定してしまうことになるだろう。

皆様の午後の競馬ライフを充実させるため、日々研究を重ねております。馬券的中で返す以外、自分にできることはないですが、予想精度を高めるためにサポート資金は使わせていただきたく存じます。