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不要不急の集まりが自粛された中で大阪で何を楽しめばいいのか?〜2月閏日編

2月29日閏日、市内に向かう電車の中で俺は色々と考えていた。

各種イベント自粛要請、学校の一斉休校要請、北海道では週末外出自粛要請など、慌ただしく情勢が変わりゆく中で様々なイベント施設や娯楽施設が休業を決断した。まず公営ギャンブル場や場外施設は早々に一時閉鎖を決断し無観客での開催を決定した。この週末は今年最初の阪神競馬開幕・奈良の周年・住之江尼崎の同時開催など色々と目白押しだっただけに苦渋の決断だったに違いない。果ては博物館・美術館などの類も閉まっていてどこにも行くところが無い。ではどうすればいいのだろうかと思案したが答えは一つしかなかった。飲みに行くしか無いと。

①乗り鉄

軽く京橋で飲み終わった俺(https://note.com/yanagimusi_iwabe/n/n4fb284c88617)は東西線に乗り北新地へ向かおうとしたが、急に気が変わって反対方向の電車に飛び乗った。そう、おおさか東線に乗ろうという試みだ。

電車移動は自粛のうちに入らないのは幸いである。鴫野駅で降りたらすぐさま新大阪行きの電車が待ち合わせをしていた。それに飛び乗り新大阪へと向かう。おおさか東線は城東貨物線を旅客線用に改良されて作られた路線で新大阪と八尾市にある久宝寺まで結んでいる。車窓の風景を堪能し、新大阪まで到着した電車は折り返して久宝寺行きになる。そのまま電車に残った俺は今度は新大阪から久宝寺までの車窓の風景を堪能した。久宝寺で降りた俺は大和路線の各駅停車に乗り東部市場前駅を目指した。

②百済貨物ターミナル駅

東部市場前駅東口(エレベーターしかない)に降り立って徒歩3分ぐらいの所に百済貨物ターミナル駅がある。百済貨物ターミナル駅には当然関係者以外立ち入り禁止ではあるが、歩道橋が整備されておりそこから貨物車両やコンテナを見ることができる。

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訪れたのは17時過ぎだったが、車両の動きはなどは無くフォークリフトが一台活動しているだけだった。

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歩道橋はこの駅舎の入り口に繋がっている。

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歩道橋の手すりの所から貨物車両やコンテナが並ぶ風景を一望することが出来る。左手にはライトもつき始めてて美しい光景だった。本当はもう少し観察したかったけど、あまりの寒さに断念してバスに乗り込み地下鉄今里駅を目指した。

③郷土料理屋で飲む

地下鉄今里駅から千日前線に乗った俺は日本橋駅に降り立った。ひとまず日本橋駅から階段を昇り黒門市場に行ってみる事にした。

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黒門市場はインバウンド客によって大きく様変わりしてしまったと大阪の人間から広く認識されている。市場はちょうど閉店間際だったのか半額で商品を売っていたりしている店も多く見受けられた。人はそれほど多く無く、キャリーバッグを引きずった観光客は1組しか見かけなかった。

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南は進んでいくと人の少なさは顕著になる。目の前の数少ない客に熱心に接客する店主や、店じまいの準備で慌ただしく動く従業員など様々な景色があった。

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入り口そばにあった肉屋の黒板。黒門市場ではあちこちに武漢加油、加油中国などといった貼り紙が貼られていた。切実な願いだろう。

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オタロードの方も覗いてみたけど、人は居るし客引きも居るしでいつもとそれ程変わりがない雰囲気だった。やはり俺みたいな捻くれたオタクが多いのかもしれない。俺はオタロードから少し北へ上った所にある郷土料理屋を目指した。

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裏なんばにある郷土料理屋縁は開店4周年を迎えた今年の2月に「瓦そば縁」という店名に名前を変えたそうだ。瓦そばで分かるようにここの郷土料理屋は山口県産の美味いものを頂くことが出来ることで有名な店である。最初の一杯は山口の焼酎要助黒の水割りを頂く。

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お通しで出されたのは大根・里芋・鶏肉の煮物に肉味噌のムースを載せたものである。お通しでこれだけのものを出されたら期待が否が応でも高まってしまう。俺はまぐろの頭三種盛りを注文した。

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カウンターの目の前でマスターが捌いている姿は圧巻そのものだった。右端にあるマグロの脳天は漬けの味が染みててとても美味しかった。焼酎の方も飲みやすく酒がどんどんと進んだ。

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〆に食べるのはここの店名にもなっている瓦そばだ。つゆは旨味と甘味が濃い味になっており、それに蕎麦をつけて食べるだけでも美味しく頂ける。錦糸卵は蕎麦と同じ要領で吸い込むとむせるので注意が必要だ。お腹いっぱいになったところでお会計。これだけの物を食べれて飲めた分にしては結構リーズナブルな値段だった。今度は人を誘って飲みに行きたくなるような素晴らしい店だった。

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食べ終わった後軽く裏なんば近辺を彷徨いたが、元から人が集まる人気店ではこのご時世でも関係なく人が多く集まり賑わっていた。結局の所、人は集まる所にあつまるのだな……という当たり前の事に気付いた俺は家路へと着くのであった。(了)








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