似顔絵の描き方14　漫画にする

似顔絵が徹底的にイラスト化されたのは、似顔絵の歴史の中ではむしろ新しい方ではないかなって気がします。ドーミエ（1808～1879）が国王ルイ・フィリップを洋なしの漫画にしちゃって罰金くらったりしたのは、1840年代くらい（だったと思う）。似顔絵はむしろ漫画と相性がよくって、これなら日本でも150年くらい前からやっている。　　　　　　　　　　　　　　　　　似顔絵で漫画を描く漫画家は多い。小槻さとし（1946～）、高橋春男（1950～）、バトルロイヤル風間（1956～）、やくみつる（1959～）なんかがそうですね。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　毎度驚嘆させられる似顔絵つかいは、いしいひさいち（1951～）さん。絵はあんまり似てないのではないかなって感じます。しかし、異様にキャラクターができあがっています。もともと野球のことはほとんど知らないし、いしいさんの漫画を知った頃にはみなさん球界から退いておられたけど、漫画中の広岡、安田、田淵などは本当にこういう人たちなんだ、と思わされる。思想家や政治家など、本人が本当にやってたんじゃないかっていう言動を漫画の中でとり、笑わせてくれます。

そういうわけで、ボクの漫画も載っけてみます。