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人間関係のスキル - GIVEスキルとFASTスキル

Do you have interpersonal effectiveness skills?
対人効果スキル、ありますか?

と言う面白そうなYouTubeを見たので、日本語でまとめます。



対人効果スキルとは

対人効果スキルは、ニューロッズ・ビヘイビアル・ヘルスの弁証法的行動療法(dialectical behavioral therapy - DBT)プログラムで教えている4つのスキルのうちの1つです。

どうすれば良好な人間関係を維持し続けることができるのか、不健全な人間関係を終わらせるにはどうすればいいのか、どうすれば人々が私たちのそばにいたいと思うような接し方ができるのか。

こういった問いに答えるスキルです。

GIVEスキルとFASTスキルに分かれており、これらはそれぞれ4つのスキルの頭文字を合わせたものになっています。

GIVEスキル

どうすれば良好な人間関係を維持し続けることができるのか、に焦点を当てたスキルで、これは、結婚生活を良いものにしていく、と言うような大きいものにも、レジで気持ちよくお会計をする、といった小さいものにも全て適用されるスキルです。

例えば、マクドで横にいるちびっこと、いい関係を維持する必要なんかない、と思うかもしれませんが、そのちびっ子が私の食べ物に唾をかけたら嫌ですよね。それを防ぐために良い関係を築こう、と言う考えであって、究極は自分が得たいものを得るために、いい関係を維持しよう、と言うものです。

Gentle(穏やか)

人を脅すとか、操るのではなく、穏やかにいきましょう。「XXしないのなら、YYするぞ」と言うのが前者です。そんなん当たり前やろ、と思うかもしれませんが、親から子どもへの言い方ではやりがちかもですね。

「学校に行くべき」と「学校に行く選択肢がある」とだったら、後者の方が穏やかな言い方で、受けて側からしたら、この二つの解釈、感じ方には大きな違いがありますよね。

(act) Interested (興味を持つ、ふりをする)

自分が欲しいもの、に集中してしまいがちですが、相手のニーズも自分のニーズ同様大切にしないと、相手から助けてもらえることも無くなるでしょう。

例えば、自分が引っ越しをする状況とします。兄に、応援をお願いしたところ、「娘の習い事の送迎しなきゃだし、タイヤ変えなきゃだし、、、」と渋ったとします。ここで、「はいはい、でも手伝ってね。」と押し切ったら、兄は「君(私)は僕(兄)のことを気にかけていないんだな」と感じ、手伝う気分じゃ無くなるでしょう。

なので、私は兄の状況に関心を持つ(ふりをする)ことが大切です。「それは大変だね、私にできることある?」と言うふうに。

ここで大事なのは、相手の考えを勝手に憶測しないこと。

ダメな例:「私はこの5年間ですでに3回引っ越したのに、あなたはまったく引っ越しをしていないから不公平だ、と思ってるんでしょう?」

良い例:「 あなたが今までしてくれたことには本当に感謝しているし、私が多くを求めすぎているとあなたが思っていないことを願っている。あなたが自分の人生も大切にしなければならないことも理解している。」

Validation(評価)

バリデーションは、あなたがなぜ、こう感じてるかを理解している、とコミュニケーションをとることです。
バリデーションと、同意することは異なります。同様に、「あなたは間違っている/合っている」と伝えることとも異なります。

例えば、子どもが、部屋のお片付けをしなくて、お小遣いをもらえなかったとしましょう。ここで、子どもが激怒しているとします。「床にビーズを置いてるのは、この後これで工作をするからであって、これを片付けることはできない!!」

ここでのバリデーション例としては、「お小遣いがもらえなくて、本当に腹が立ってるのね」や「ビーズを外に出しておきたいのね、床を綺麗にしたくないのね」です。
できれば、「過去にXXと言うことがあったから、YYをすることは難しいのね」と背景を理解していることも伝えられたら、なおよしです。

Easy Manner(おおらかな態度)

ユーモア、笑顔を交えた会話を。
攻撃的だったり、緊張感を与えたり、の逆ですね。

例えば引っ越しの時、「段ボール運ぶの大好き言うてたよな、そんな君に、私とダンボール運べる最高の機会を提供しよう!」と冗談を言うとか。

FASTスキル

こちらは、会話の中で自尊心を保つことを目的としたスキル。罪悪感を抱くことなく必要なお願いをしたり、NOと言ったりするスキルのことです。

相手を操る方法で何かを手に入れたら、その後気持ちよくないので、以下の方法でやりましょう。

Fair(公平)

自分のできることまで人にお願いしない。逆に、自分のできる範囲でしか手伝わない。これが崩れたことが発覚した時、相手があなたを助けたくなる気持ちは減ります。

(no over) Apologies(無駄に謝らない)

例えば、子どもがものを盗んだ時、「悪いけど、それはうちでは許されてません」のように「悪いけど」と言う前置きは不要です。「あなたのことは大好き。盗みはいけない。それが我が家のルール」といえばいい。

謝ると言うのは、暗示的にこちらが間違っていると示している。あと、誤りすぎるとうざったくなる。意見があることに謝る必要はない。攻撃的になる必要もないけど。

Stick to values(自分の大切にしている価値を貫く)

人に好かれるために、控えてるお酒を飲む必要はない。「行ってらっしゃい、楽しんで。私はやめとくわ。」と言えばいい。

断る時に必要以上に説明する義務はない。

Truthful(正直に伝える)

事実を故障したり捻じ曲げたりして伝えない。ちょっとの嘘ならいいし、思ったこと全部口に出す必要はないけど、基本的に嘘は人間関係を壊す。

感想

概念としては面白いけど、実践というか、日常に落とし込むのは難しそうだなあ、と思ったので、第一歩として書き出してみました。

ちょうど、コーチング的なことを行なっているので、その時の行動を振り返りながら読み直すと、いろいろ刺さる部分があります。イタタ。

冒頭に貼ったYouTubeは英語で20分なので、興味ある人はぜひ。

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