失業した女の子がライブ配信者になった

柳です。仕事の都合上、いろんな女の子・女性と関わります。このご時世、失業してしまう女性も少なくなく...
今回はある女の子の話をします。都合、名前やアカウントなど個人情報は伏せます。

京橋のカフェ。彼女はモデルの仕事をしたいと言ってきた。コロちゃんで失業したからと。
モデルは日当こそ高めだが定期的な仕事を約束できない。オーディションで落とされることもよくある。そんな話をした。

彼女はガッツがあった。大学の学費は自腹。生活費も自腹。奨学金なし。借金したくないらしい。学校に行きつつバーとカメラマンのバイトで毎月25万円稼いでいた。なかなかできることじゃない。そうでしょう？

そんな子が目の前にいる。仕事を紹介してほしいと。今のままでは大学を辞めないといけないかもしれない、せっかく今までやってきたのにと。社会は残酷だ。頑張り屋を簡単に困らせる。
緊張を和らげようとコーヒーをすすめた。「なんとかして大学卒業まで頑張りたいんです。」彼女は言った。

モデルの仕事で月3万円くらいになりませんか？あとの22万円は他の仕事でまかなうつもりです。彼女はよく喋る。「自分より演技が上手な人が難民キャンプでただ座っているだけなのです。人生とはなにかよくわかりません。」ジーン・ハーショルト友愛賞でのアンジェリーナ・ジョリーのスピーチを思い出した。

その日はモデルとライバーの仕事の詳細を説明し、「自分の状況と照らし合わせてよく考えてみて」と帰した。

今日は彼女と会ってから1年経つ。彼女の配信を覗き投げ銭した。フォロワー数2000人。彼女は言った。「私は人生で最善を尽くします！」相変わらず強い人だ。コーヒーを飲んだときの彼女を思い出した。

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