見出し画像

辻公設市場

那覇市辻公設市場(那覇市辻2丁目14-1)
現在は那覇市辻市営住宅・那覇市辻老人憩の家


あまり歩き回れる雰囲気でもない場所で、ここがかつて公設市場だとはつい最近まで知りませんでした。それゆえに、丁寧に見て回りたいのですが、市営住宅はともかく周りを見ていると声を掛けられたり、面倒臭い展開になるかもしれません。丁寧に見たい反面で早く切り上げたい二律背反的な気持ちになります。
しかし歩き回っても、ここに公設市場が存在した名残はほぼ見つからないのでした。

沖縄の8ミリ映画を集め、その撮影内容を調査研究している沖縄アーカイブ研究所のサイトに「解説:ジュリ馬1965(ロケ地編)」という記事があり、そこにかつての辻市営住宅の建物と、周辺の解説が掲載されています。ぜひご覧になられてください。

1階は老人憩の家、2階以上は市営住宅です
あまり老人憩の家には見えない近代的な建築です
近代的な建築じゃ目立たない、ということか目立つ看板が設置されてました
この場が市営住宅と老人憩の家になった、ということはよく分かりましたが、市場の痕跡は皆無です
向かいにある餅屋の跡だけが、かつてここに市場が存在した名残かもしれません
用途不明のスロープ、「本当は地下に公設市場を作ろうとした、しかし何かの事情で叶わなかった」という話でもあれば面白いのですが
北側の公園から見た市営住宅。このあたりでは結構高層な建物です。

2023年の1月から2月にかけて、那覇市内の公設市場と公設市場跡の10カ所と、他に市場と呼ばれる場所8カ所、合わせて18カ所の市場を回った訪問記を制作しました。

市場の古本屋ウララさんで開催する「おかえりなさい、公設市場」展で販売しています。ぜひご覧ください。
urarabooks.ti-da.net/a12455905.html

「マチグワカイ ユーメンソーチェビーサヤー(市場にようこそいらっしゃいました)」というタイトルは、以前の第一牧志公設市場に掲げられていた古い看板からとりました

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?