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汀良市場

汀良市場(那覇市首里汀良町3丁目42−1付近)
「赤嶺ミート」がその名残を留めている

ここは困りました。市場があった、賑わったという話は聞きますが、私自身が初めてこの場所を見た時は、既にモノレール建設を見越して道路拡張が終わった後でした。汀良交差点から首里りうぼうへと続く側はまだ細かったけど、一度夜に歩いただけで覚えていません。おそらくここも、交差点一帯に集まった店を総称して市場と呼んだのだと思います。

どうやら、南東にあたる側の角が市場として最後まで残った場所らしく、何かを壊した後が今もそのままに残っていました。赤嶺ミートは、市場があった当時から続く店で、今もなんとなく地域のお年寄りが集まって話していて、それが唯一市場の名残と言えるかもれない、という話も聞きました。

さて、この汀良市場付近に、以前「駅前自転車」という自転車屋さんがありました。なんでも、現役の際に県庁(?)でモノレール建設に携わった方で、沖縄でみながモノレールに乗る習慣を作り出したいという想いからあえて「駅前」を名乗ったそうです。確か、モノレールが開業する5年ほど前には既に存在したので、沖縄で初の「駅前」を名乗る店ではなかったのではないでしょうか。

市場があった付近です。以前、ここに「駅前自転車」がありました
交差点の四方とも道が拡張されています
南東側の角、川に面して建物があった痕が残っています
そう言われば今も、交差点に面して店が並ぶのが名残と言えなくもない?

2023年の1月から2月にかけて、那覇市内の公設市場と公設市場跡の10カ所と、他に市場と呼ばれる場所8カ所、合わせて18カ所の市場を回った訪問記を制作しました。

市場の古本屋ウララさんで開催する「おかえりなさい、公設市場」展で販売しています。ぜひご覧ください。
urarabooks.ti-da.net/a12455905.html

「マチグワカイ ユーメンソーチェビーサヤー(市場にようこそいらっしゃいました)」というタイトルは、以前の第一牧志公設市場に掲げられていた古い看板からとりました

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