#言葉の行方 「愛するあなたへ」 感想まとめ
こんばんは、柳川陽向です。
本日は、私が運営しているTwitterお題アカウント #言葉の行方 、第2回の感想をお届けいたします。
今回のお題は、「愛するあなたへ」。
沢山ご応募いただいた作品の中から、特に私が「好きだ‼」と思った作品に感想を書かせていただきました。
僕では彼女を幸せにできないから、小さな恋心は大きく育って熟れて腐って崩れて落ちた。君が誰かと結ばれた後で咲いた花を集めて束にする。ごめんね、受けとらなくていいから、手酷く振ってさっさと捨てて。泥の花束を受けとった君は顔をくしゃりと歪め、似た花束を僕に差し出した。「どうして今なの」
— 鯨井あめ (@amenonioi0star) June 14, 2019
リズミカルな最初の一文から引き込まれました。片想いの“僕”から愛する人へ、不器用な形で花束と、その気持ちが差し出されて終わるのかと思いきや、良い意味で裏切ってくれました。
しかし、この2人が幸せになる未来はないのだと言わんばかりの最後の台詞。切なさとやるせなさの余韻が残る作品でした。
「誰か、私を見つけてください。」
— 竜泉寺成田 (@ryusenji_narita) June 2, 2019
気づいたら大声で叫んでいました。
恥も知らず、素面のまま、叫んでいました。
みんな怪訝な顔を向けて足早に去って行くけれど、それでも私は叫び続けました。
どうか、どうか、私を見つけ出してほしい。
私は今日も叫びます。
いつか出会えるはずのあなたに向けて。
勢いがある。その一言がこの作品を表すのにふさわしいのではないかと、個人的には思っています。
文章全体を通して疾走感が感じられ、“私”の気持ちの力強さを感じました。まるで街中で、本当に叫んでいる“私”の姿を確認できるかのようでした。
未来の愛するあなたへの想いの強さが詰まった作品でした。
現在言葉の行方アカウント(@KotobaNoYukue)では、第3回お題「小さな勝利」への作品を募集中です。
皆様もよろしければ、是非是非ご参加ください!
よろしくお願いいたします。
皆様のサポートが私のモチベーションに繋がります。 よろしければ、お願いいたします。