マガジンのカバー画像

【無料版】短編小説集

29
Twitterで更新している140字小説を短編小説化したものたち。140字小説と合わせてお楽しみください。こちらのマガジンに掲載してある作品は、全て無料となっております。
運営しているクリエイター

2019年7月の記事一覧

『冬の終わりと春の訪れ』#8

≪前へ 次へ≫ 『刻一刻と〝終わり〟が近づいてくる。それは私自身を焦らせていた。』 『彼…

柳川陽向
5年前
2

『冬の終わりと春の訪れ』#7

≪前へ 次へ≫  速水先輩は、僕の言葉に納得したようなしていないような微妙な顔をしていた…

柳川陽向
5年前
5

『冬の終わりと春の訪れ』#6

≪前へ 次へ≫ 『文化祭が終わってから、彼とはほぼ毎日部室で話をする仲になった。それはい…

柳川陽向
5年前
2

『冬の終わりと春の訪れ』 #5

≪前へ 次へ≫ 「遠山さんは、いつから物語を書き始めたんですか?」 「中学1年のとき」 「…

柳川陽向
5年前
1

『冬の終わりと春の訪れ』#4

≪前へ 次へ≫ 『反省をしたのか、彼から質問攻めにあうことは初日以来なかった。それどころ…

柳川陽向
5年前
3

『冬の終わりと春の訪れ』#3

≪前へ 次へ≫ 「まず、私達が書いて印刷した原稿は片面1枚1ページです。これを製本するため…

柳川陽向
5年前
1

『冬の終わりと春の訪れ』#2

≪前へ 次へ≫ 『初めて会ったその日から、彼からは沢山の質問を受けた。「いつから文章を書き始めたのか」「好きな小説は何か」「逆に嫌いな小説は何か」「家族についてどう思うか」「動物は好きか」「愛とは何か」――それはもう、質問攻めにされたのを覚えている。正直引いた。』      *   *   * 「こんにちは」 「あ、こんちはー」  今日は僕にとって初めての、文芸部としての活動日である。  僕が入部したのは文化祭の3週間前ということもあり、どちらかと言えば繁忙期だったよ

『冬の終わりと春の訪れ』#1

次へ≫ 『夏休み明けのある日。私は、ある一つの出逢いを経験する。その出逢いは私にとって後…

柳川陽向
5年前
5