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旅籠紀伊国屋資料館

 静岡県・新居町にある「旅籠紀伊国屋資料館」に行きました。
 こちらは、新井宿の旅籠の中で最大規模を誇った紀州藩の御用宿です。

旅籠

 旅籠紀伊国屋資料館が新居宿で営業を始めた時期ははっきりとしていません。記録では、元録16年(1703)に徳川御三家の一つ紀州藩の御用宿となっており、これは新居宿・新居関所の現在地への「惣町移転」の前のため、宿内の老舗であったことはたしかです。

 こちらは、正徳6年(享保元年・1746)に「紀伊国屋」の屋号を掲げました。その後延亭2年(1745)までに帯刀、五人扶持を認められ、御用宿としての地位を固めました。敷地内に紀州藩七里飛脚の役所を置いたこともあります。

 主は紀州の出身で、江戸初期に新居に移り住み茶屋を営んだといわれています。昭和三十年代に廃業するまで約250年にわたり旅館業を続けました。

 江戸時代後期の紀伊国屋は間口五間(約9m)の平屋造りで、当時二十五軒前後あった旅籠の中で最大規模を誇りました。また、紀州藩関連以外の一般客の確保にも力を入れました。

 こちらは紀伊国屋名物であった鰻蒲焼きの見本です。蒲焼きのたれを入れたカメもありました。

 縁側から庭を眺めることもできます。

 こちらは「水琴窟」です。

 耳をすますと、綺麗な音が聞こえてきました。

 こちらはトイレです。少々狭めです。

 こちらは風呂です。火で沸かします。

 こちらは窯です。台所はけっこう広いです。

 資料館はそこそこ広くて、けっこう見応えがありました!昔の旅籠の雰囲気を味わうことができて良かったです。

 新居関所にも行く場合、共通券を購入するとお得です。
 新居関所の記事はこちら↓

 新居町に来た際は、是非どちらも訪れてみてください!

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