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千年の歴史 清浄歓喜団

 清浄歓喜団とは、略してお団と言い、奈良時代遣唐使によって伝えられた唐菓子の一種です。数多い京菓子の中で、千年の歴史を昔の姿そのまま、今なお保存されているものの一つです。

お団

 唐菓子とは「からくだもの」と呼ばれ、仏教と共に我が国に伝わり、真言宗、天台宗などの密教のお供物で、当時はとても一般庶民は口にすることはできず、貴族のみに与えられたものでした。今は普通に買えます。
 箱から出すと、このような形で一つ入っています。

お団

 七種の香を入れて包み、そのほのかな神秘な香は仏教で言う「清め」の意であり、八つの結びは八葉の蓮華をあらわし、形は金袋になぞらえ、たぎった上質の胡麻油で揚げてあります。
 当初の味をそのまま味わえるって凄いですよね。それではさっそく食べてみたいと思います。

お団

 揚げてあるためか、とても固い。歯で噛めないのでは……?と思うほど固い。よく昔の人食べれたな。
 そして、昔の味そのままと言うことで、正直あんまり美味しくなかったです。まぁ今の食べ物って美味しいものたくさんありますから……昔に比べればね……と言う思いです。見た目は可愛い。
 何はともあれ、歴史を感じるお菓子でした。

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