メディアの話、その42。国会をメディアにする。
現在、参議院予算委員会の国会中継をNHKが流している。
国会中継。
NHKがこれを流し始めると、チャンネルを変える。
すると、どこの民放も朝のニュースワイドショーを流している。
なんとなくザッピングして、着替えて出社する。
国会中継。
これをマニアックに眺めているひとは、記事を書かなければいけない新聞記者や、番組で30秒にまとめないといけないテレビ局の記者を除くと、たぶんあんまりいないのではないか。
でも、国会中継ってたまにだらだら眺めていると、実はけっこう面白いんですよね。
新聞記事やテレビニュースでは伝えきれない、個々の国会議員のキャラクター、口ぶり、ボディランゲージ、ファッションにいたるまでが、まるっと全部伝わってくる。
国会中継。
視聴者からすると、基本的に退屈に「見える」。
なぜ、退屈に「見える」か。
理由を考えてみる。
その1。見た目が地味。みんなダークスーツである。
その2。内容が編集されていない。いったいなんの話をしているのか。見ているうちにわからなくなる。
その3。言葉が「お役所言葉」で、頭に入ってきにくい。
国会は、私たちの税金の使われ方が、議論されている。国の行く末が議論されている。とっても重要で、しかも、メディアを一回通して編集されると、そこでの議論は「ちゃんと読める」コンテンツに変身したりする。
国会そのものを「メディア」化できるだろうか。
別に飛んだり跳ねたりする必要はない。BGMもいらない。
でも、みんなが見て「面白い」コンテンツにできるだろうか。
わたくしのアイデアは、というと。。。。。
いまのところありません。
ただ。
池上彰さんとテレビ東京が「選挙」をメディアコンテンツにできたように、「国会」をメディアコンテンツに変身させる方、あるはずですね。
ひとつ、考えられるのは、「野球中継」を参考にする。
そう。アナウンサーと解説者をつけて、解説をどんどん加えていく。
テレビじゃなくて、ウェブ動画サービスのほうが向いているかもしれない。
ちょっと考えてみよう。
いや、もしかすると、「野球中継」より、「プロレス中継」のほうが近いかもしれない。
ここは、ぜひ古舘伊知郎さんにかつての中継技を駆使していただき、エンタテインメントとしての「国会中継」という分野を確立してほしいものです。
続きます。
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