大学選びについて

 今回は高校生向けに大学選びについて、オープンキャンパスなどでよくご質問いただく内容について説明させていただきたいと思います。特に今回は日本大学の工学系学部それぞれの違いを説明させていただこうと思います。

 日本大学は工学系学部として、生産工学部、工学部、理工学部の3学部があります。それぞれに機械工学科があったりします。これはちょっと珍しいケースで、非常にわかりにくいと思います。

 あくまで生産工学部機械工学科の1教員としての意見ですが、それぞれの特徴はこんな感じではないかと思います。

生産工学部:

場所:千葉県習志野市

特徴:乗り物、特に自動車、鉄道が強い.

工学部:

場所:福島県郡山市

特徴:医工学連携が強い.ロハス工学?

理工学部: 

場所:千葉県船橋市、東京都千代田区

特徴:精密機械系が強い.


 生産工学部と理工学部は場所も近いので、私も入試の時に迷いました。偏差値は理工学部の方が高いですが、得意分野が違うので、なかなか難しいですよね。

 生産工学部のOB・一人の教員として本学のいいところを説明させていただくと、(1)実験・実習が多い、(2)経営がわかるエンジニアを育成するというコンセプト、(3)学科横断型の教育カリキュラムがある、の3点かなと思います。

(1)については、実際に作ってみたり、実験して学ぶスタイルを希望しているなら、生産工学部の方がいいかなと思います。企業で実際に働く生産実習も歴史があります。

(2)については、例えば製図の授業では、一般的な図面の書き方や強度などの話以外に、コスト面の話も考えないといけない課題があったりします。あまり他大学ではこういった課題はないように思います。(経営がわかるエンジニアとは、必ずしも経営者になるという意味ではないです)

(3)については、4BEといって、英語に特化したGlo-BE,事業継承者・企業家育成に特化したEntre-to-BE,ロボットに特化したRobo-BE、新しいものづくりに関するプログラムとしてSTEAM-to-BEがあります。学科横断型のプログラムなので、自分の専門学科では学べない内容を学ぶことができますし、他学科の学生・教員と交流することができます。

私の研究室は4BEの学生が割と多いですが、こういったプログラムに参加すると就職活動のガクチカ(学生時代一番力を入れたこと)が書きやすいみたいです。結構早い時期から意識して活動しないと就職活動のときに自己PRで困ることになるので、興味があるプログラムがあればオススメです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?