満ち足りない月、忘れていた太陽
占星術家のマドモアゼル愛先生の動画にハマっている。
👆の3部シリーズ、かなり効いた…
わたしが子供の頃、占い師といえば、故ルネ・ヴァンダールワタナベ先生かマドモアゼル愛先生。どちらも名前は女性的だけど、男性。日本の西洋占星術の黎明期を切り拓いた先駆者であり革命家といっても過言ではないだろう。
愛先生のYouTubeを見て以来、その滑らかで落ち着いたおだやかな語り口にとても魅了された。20分くらいカメラを見つめながら、淀みなく語る。しかも、ほぼ毎日、動画を更新している軽やかさ!
占星術に限らず、政治や親子関係の話がとても興味深く、ときどき胸にぐさりときたり。
愛先生は月を欠損という。
西洋占星術では、「月星座」は、幼い頃の感覚や、インナーチャイルド、安心するもの、母親、などと関連があると言われているのだが、愛先生は「月は欠損である」とおっしゃる。
欠損……欠けてるもの。
わたしの場合、月星座は蠍座。誰かと深く共感したい!と強く求めている星なのだが、欠損って、どういう意味だろう?と、ずーっと空を眺めて考えた。
月星座は、求めても求めても物足りない、他人から見たら「あるじゃん」と言われても、本人が絶対に満足しないものなんじゃないかなと思った。
月は満月になったと同時に欠けていく。満月の期間が特別長いわけじゃない。同じリズムで姿を変え、満たされたかと思うと減っていく。満ちるのは一瞬。そして満ちていない期間がほとんどだ。
しかも月は日中も頻繁に見られる。欠けていること(足りない、欲しい!)を頻繁に意識してしまう。
一方、太陽(人生の目的)は直視できない。朝夕の限られた時間しか直視できない。太陽があると気がつくことができるのは、太陽から発せられる光や、光によって作られる影のおかげだ。
なーんて終着点のないことを考えながら、はっ!と光が射したように気がつく瞬間が楽しい。
哀しみ(影)に触れたおかげで、わたしは自分が好きなこと(光)を取り戻しつつあるような気がしてる。
愛先生、すべての女性は太陽であれ!とおっしゃってくださってます。
そう。
元始、女性は実に太陽であった。
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