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HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル シーズン9 個人的感想レポ【※この記事はネタバレを含みます。】

・はじめに

 はじめまして!gisawaです!今回が初投稿になります!!
 筆者は自己紹介にもある通り、お笑い番組、バラエティ番組をこよなく愛しています。
中でも1番好きな番組は圧倒的に、ダウンタウン・松本人志考案の「ドキュメンタル 」であります!!

 筆者は芸人が汗水流して、貪欲に笑いを獲りに行く、ガチガチのお笑い番組が大好きでありまして、「ドキュメンタル 」はそういった番組の代表格とも言えるでしょう。

 そして、この度、2021年2月26日に新シーズンとなる、「ドキュメンタル シーズン9」が配信となりました!!
 というわけで、記念すべき初投稿はその感想を述べていきたいと思います。はじめに断っておきますが、これはあくまでも個人的感想です。また、ネタバレを含んでいるため、まだ未視聴の方はご注意ください。それと、各芸人の方に対する敬称は省略しておりますので、ご了承ください。

・「ドキュメンタル シーズン9」の概要

 「ドキュメンタル」とは、動画配信サービスAmazon prime videoが配信する大人気シリーズ。松本人志に招待された10名の芸人たちが、それぞれ参加費100万円を持ち寄り、優勝賞金1000万円と芸人のプライドを賭け、密室内で自由に笑わせ合う。

 9回目となる今回は、その内容が下品過ぎて事実上お蔵入りとなった幻のシーズン8で宙に浮いた賞金1000万円を上乗せし、シリーズ最高額となる2000万円が優勝賞金となる。また、これまでは制限時間が6時間であったが、今回は4時間に短縮された。さらに、退場となった芸人はこれまで、ゾンビルームと呼ばれる別室で待機することになっていたが、今回はモニタリングルームで、松本とともに大会を見守ることになる。

 この大会の参加者は以下の通りだ。
※( )内はコンビ名、[ ]内は歴代出場回数。順番は上から芸歴順。

1. 千原ジュニア(千原兄弟)[3回目]
2. 後藤輝基(フットボールアワー)[3回目]
3. 椿鬼奴[初出場]
4. 久保田かずのぶ(とろサーモン)[4回目]
5. サンシャイン池崎[初出場]
6. 長田庄平(チョコレートプラネット)[初出場]
7. あばれる君[初出場]
8. せいや(霜降り明星)[2回目]
9. 粗品(霜降り明星)[2回目]
10. ゆりやんレトリィバア[2回目]

・今大会の全体的な感想

 まずはじめに、シーズン9の全体的な感想を端的に言うと、他のシーズンに比べて圧倒的に、笑いの爆発力に欠けた大会でした!!

 賞金2000万円という重圧からなのか、制限時間が短いからなのか、それとも、決定打にかけるボケが多かったからなのか、ちょいちょい面白ポイントはあるものの、出場者が笑ってアウトになる回数は、全エピソードを通して、非常に少なく、最終的に残った人数は7人もいます。人数がどんどん減っていく試合運びを楽しみにしている人にとっては、かなり物足りないでしょう。
 やっぱり、膠着状態があったとしても、制限時間は従来の通り、6時間の方がいいかもしれませんね。ただ、退場者をモニタリングルームに入れるやり方は、思っていたほど悪くないかなぁとは個人的に思いました。笑い声が多いことによって、笑いどころがよりわかりやすくなっているような気がします。でもまぁ、絶対に必要かと問われると、別に今まで通り松本だけがモニタリングルームにいる形式でもいいと思いますし、いちいち、松本がカードを出しに部屋に入る際、退場者も一緒についてくるのは邪魔かなぁと思うので、次回以降、退場者はゾンビ部屋待機でもいいですね。

 そして何より、春日のち◯こカレーや、猿ハーモニカなど、歴史に残るような名シーンがあまりなかったことが、イマイチだった原因の1つとも言えます。
 こればかりは何が起こるかわからない台本なしのバラエティ番組だから仕方のないことかもしれません。それに、くっきー!やザコシのような、超攻撃的アタッカーがいなかったことも影響しているでしょう。まぁ彼らが出場してしまうと、絶対に優勝してしまうので、チャンピオン大会が行われるまでは出場しないでほしいですけどね。なので、2人に代わるような人材がこの先、現れることを期待するしかありません。

 あと、最近下ネタが非常に少なく、寂しい気持ちでいっぱいです。1回アマゾンの偉い人に怒られてから、みんな気をつけてるのかどうか知りませんが、ち◯こすら出さなくなっています。今大会においては、後藤のキ◯タマがちょっとはみ出たくらいです。お蔵入りになることが怖いのはよくわかりますが、これじゃあ地上波のバラエティ番組と一緒です。てか、地上波のバラエティの方が結構きつい下ネタやってる気がします。下ネタをやりゃあいいってもんじゃありませんが、あまりにも少ないので、ドキュメンタルファンとしては物足りないですね。

・各出場者に対する個人的感想

 ここからは各芸人に対する個人的な感想を、部屋に入ってきた順に述べていきたいと思います。先にも述べた通り、あくまでもただのしがないお笑いファンの独り言なので、悪しからずや。※( )内はゲーム終了時の出場者の結果。ポイントは不明のため、未記入。

① 粗品(退場)

 お蔵入り回では、若手のツッコミ芸人でありながら、非常に上手くツッコミを入れつつ、場をしっかりと回しており、そのセンスが如何なく発揮されていた。しかし、今回は後藤がいたため、ツッコミ芸人としての印象は大分薄かった。
 しかし、彼の持ってきた芸人チップスは、この大会の中で、唯一ハネたポイントを作り出したアイテムであり、その功績は大きい。

②後藤輝基(イエローカード1枚)

 フジモン同様、ドキュメンタルにはいなくてはならない存在。今回も後藤がいたおかげで、カオス状態がうまい具合に整い、大分見やすくなっていた。
 でも、もうちょっとカウンターパンチが炸裂するところは見たかった気がする。

③あばれる君(退場)

 おすべり枠的な感じで多分呼ばれてるのだろう。ドキュメンタルにおけるこの手の芸人は、爆発的にハネるか、爆発的にすべるかのどっちかだが、残念ながらあばれる君は後者だった。やるボケが全部空回りしてた気がする。
 ポイントはラッキーパンチで結構稼いでたけど、ボケると場が膠着しちゃうことが多いので、もう次回からおすべり枠っていらないんじゃないだろうか。

④ゆりやんレトリィバア(イエローカード1枚)

 シーズン6の優勝者。だけど、今回でその優勝がほぼ友近のおかげだったことを露呈させてしまった気がする。
 なぜなら、あまり活躍してた印象がない。唯一の功績といえば、なるみカードを見せるときにピッタリな効果音をつけたことくらい。
 向上委員会でよくやってるオナラ出すやつとかやればよかったのに。

⑤椿鬼奴(イエローカード1枚)

 個人的MVP。途中まで、これ奴さんが優勝するんじゃねぇかと思ったくらい。今大会の前半はほぼ桃井かおりネタで笑いが生まれてた印象がある。ジュニアを笑わせたシーンは、今大会で1番鮮やかな決まり手だった。
 奴さんの笑いってドキュメンタルにハマるのかなってちょっと心配だったけど、杞憂だった。是非また出場してほしい芸人の1人。

⑥長田庄平(イエローカード1枚)

 予告編見た時は、マウスホーンとか、長田の持ってきた小道具が活躍するのかと思ってたが、意外とそんなにハネなかった。他の小道具も割と既視感バリバリのやつだったし、何より、扮装する系のボケが結構多くて驚いた。
 面白かったは面白かったけど、次回以降呼ばれるかどうかは微妙。

⑦サンシャイン池崎(カードなし)

 相席食堂のときは活躍してたから、ドキュメンタルでも爆発するんじゃないかと期待したけど、あんまりだった。
 でも、自ら持ってきたゲームの説明がグダグダだったり、終盤に1人でカメラに向かって股間見せつけるところとかは面白かった。
 てか、あばれる君と地味にキャラ被ってる。絶対どっちかだけでよかった。

⑧せいや(退場)

 シーズン7に出場した時と同じくらい頑張ってた。個人的に、すべらない話のナレーション、ドクロベエ、金八先生のモノマネのところは笑っちゃった。
 面白くないって言ってる人も結構いるけど、この中だったら活躍してた方なんじゃないかなと。ポイントもとってたし。

⑨千原ジュニア(イエローカード1枚)

 ドキュメンタル歴代出場者の中でも、屈指のゲラ。にもかかわらず、今回、最後まで残っていたのは、賞金2000万円への執念か。
 ドキュメンタルにおいて、ジュニアは自ら笑いを生み出すというよりも、誰かに振って笑いを導き出す男。しかし、今回は振っても、あんまりいいレスポンスを生み出してくれる出場者がいなかったためか、あまり出じろがなかったような。

⑩久保田かずのぶ(カードなし、優勝者)

 ドキュメンタルをお蔵入りにした男。今大会の優勝者。
 せいやを笑わせた1ポイントで、同じくノーダメの池崎に差をつけ、優勝した。しかし、お蔵入り回と比較すると、あまり上手くいってない様子だった。やっぱりなんだかんだでアマゾンに怒られたことが尾を引いてるのかも。
 でも、最後優勝して泣いてるとこ見たら、久保田が優勝でまぁよかったかなと思ってしまった。

・個人的名シーンベスト3

第3位 きよし師匠のお面を被った久保田

誰もアウトにできなかったものの、シーズン9を代表するシーンの1つ。誰か忘れたけど「宣材写真と同じ顔やん」っていうツッコミもグッド。てかあれでほぼジュニア笑ってた気がする。

第2位 桃井かおり、カルタ読む。

奴さんが見事にジュニアから一本取ったシーン。このシーズンの中だったら、誰かをアウトにしたシーンで1番きれいに決まってた。

第1位 横なるみ

粗品の持ってきた芸人チップスの付録カード、ゆりやんの見つけた効果音、ジュニアのなるみカードを見せるタイミング、全てが上手く相まって見事、後藤をアウトにしたシーン。ドキュメンタルが個人戦でありながら、チーム戦でもあることを証明するいい場面だった。

・まとめ

 ここまで長々と語ってきましたが、個人的に今大会の総合的な面白さは全9シリーズ(シーズン0、幻のシーズン8を除く)の中で、最下位でした。

 前回大会のシーズン8よりちょっと下くらいの感覚です。
 とは言っても、笑えるポイントは随所に散りばめられていましたし、あの独特な緊張感と笑いに包まれた空間は、他のバラエティー番組では決して味わうことができないため、ドキュメンタルというコンテンツが大好きであることに変わりはありません。
 なので、レビューがたとえ低かったとしても、これに懲りずにどんどん新作を作り続けていってほしいものです。だって始まる前、あんなにツイッターが盛り上がる番組って他にないですもの。
 それに、これは持論ですが、この番組はスポーツの試合と同じだと思っています。サッカーや野球でも、観ていて面白い試合もあれば、つまらない試合もあると思います。でも、つまらない試合を観たからといって、サッカーというスポーツ自体を嫌いになることはないでしょう。それと同じです。ドキュメンタルだって面白い試合もあれば、つまらない試合もあるのです。そして、それがこの番組のいいところでもあります。
 ちなみに、筆者が1番好きなシーズンは4なのですが、この先、それを超えるシーズンが生まれることを期待しています。
 最後までこの拙い文章を読んでくださり、ありがとうございました。

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