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YOASOBI武道館ライブ公式レポーター認定試験の回答を書こうと思ったら、なぜかエッセイが出来上がってしまったnote

 このnoteは、#YOASOBI武道館ライブ公式レポーター認定試験 への投稿記事となっております。


解答

問1.
①[ B. ]
②[ C. ]
③[ A. ]
④[ B. ]

問2.
①[ おはようございます。]
②[ D. ]
③彼の仕事やお祝いのケーキを買いに行く都合で、娘のスイミングクラブの進級テストを見に行けるかどうか自信がないから。
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問3.
-選んだ楽曲タイトル[ 大正浪漫 ]
-その曲とあなたの出会いやその曲に対する思い入れ

 私が「大正浪漫」と初めて出会ったのは、YOASOBI 1st EP「THE BOOK」を購入した時であった。

 「小説を音楽にする」ユニットであるYOASOBIが初めて発売したEPである「THE BOOK」は、その名からも想像ができる通り、アルバムがブックバインダーとなっており、各音楽の原作となった小説が挿入されている。当時の私はこのバインダーでの発売に趣深さとYOASOBIらしさを感じ、Amazonですぐに購入したことを覚えている。紅白歌合戦でYOASOBIのライブパフォーマンスを見たこともあり、アルバムが届くのを今か今かと楽しみにしていた。


 2021年1月6日。私の手元に「THE BOOK」が届いた。アルバムの開封が待ちきれなかった私は、段ボールのお届け後すぐに開封の作業を始めた。箱の中には大きなピンク色のバインダーが一つ、そしてバインダーに挟み込むための小説が書かれた色紙がドッサリと詰まっていた。

 なるほど、自らの手で自分だけの「THE BOOK」を作れというのか。YOASOBIらしいミッションの提示に、俄然やる気になった私は、小説を取り出し一編一編、それぞれ見返しつつ、また音楽を振り返りつつ作業を開始した。

 「夜に駆ける YOASOBI小説集」に先行収録された、終末世界にて音楽が織りなす出会いの物語である「世界の終わりと、さよならのうた」。

 過去の別れの経験を乗り越えて、未来に進む活力を描いた「それでも、ハッピーエンド」。

 予知夢という不可思議な現象を交えて、二人の恋がささやかに、そして壮大に動き出す「夢の雫と星の花」。

 朝の穏やかな日差しに包まれる部屋で、二人の恋が終わる音が鳴り響く音がする「たぶん」。

 好きなことを「好き」と言う、そんな自信を与えてくれる「青を味方に。」、そして漫画「ブルーピリオド」。

 一期一会のモノとの出会いの大切さを教えてくれるハートフルなストーリー、「月王子」。

 そして、死神が導く終わりの物語であり、YOASOBIにとっての始まりの物語でもある小説、「タナトスの誘惑」。

 どの小説も、またどの音楽も、全てが僕の心を満たし続けてきた素晴らしい作品であったなぁ。そう振り返り、私は感慨深い気持ちになった。


 しかし、ここで私は思わぬ事態に気付く。なんと挟み込むべき色紙が、もう一編分だけあるじゃないか。薄い青色で塗られたその表紙には、白字で「大正ロマンス」と書かれていた。作者はNATSUMIさん、とある。思わぬ事態に私は拍子抜けたが、すぐに「これは未発表曲の原作ではないだろうか…?」と思い、一ページずつじっくりと読み進めながらバインダーへと挿入する作業を始めた。

 その小説は、百年という長い時間を手紙で繋ぐラブ・ストーリーであった。2023年の現代に暮らす中学生、時翔くん。1923年の大正時代に暮らす女の子、千代子ちゃん。二人の不思議な文通は、不思議なノスタルジーとロマンティックを感じて、微笑ましく温かい気持ちになった。そして、その後に起こる事件の結末と、千代子ちゃんから時翔君に送った最後の手紙は、涙なしに見ることができなかった。

 小説を読み終え、バインダーに挟み込んだのち、私は「この小説が音楽になったら、どんなに雄大なラブソングが出来上がるんだろう?」と、期待に胸を膨らませた。

 なにしろ、百年という時を隔てたラブ・ストーリーである。Ayaseさんならこの曲をどう解釈し、ikuraさんはこの曲をどう歌うのだろうか。ワクワクが止まらなかった。


 そして来る2021年9月15日、「大正ロマンス」を原作としたYOASOBIの新作「大正浪漫」が9月15日にストリーミング解禁された。私は日付が変わるその時までスマートフォンの前で待ち続け、解禁直後すぐに聴いた。

 YOASOBIの創造力は、私の想像力を遥かに飛び抜けていた。

 大正時代ならではの古風のあって懐かしい感じのメロディであるのに、現代人であるAyaseさんによるAyaseさんらしい編曲。

 そして、こぶしやしゃくりといった歌謡曲の歌い方を取り入れつつ、サビではストレートなYOASOBIらしい歌い方も魅せるikuraさん。

 しかも、歌詞も原作小説の情景をそのまんま描いてある。何から何まで、「大正浪漫」は「小説を音楽にする」YOASOBIの高いクリエイティビティを感じる、百点満点の音楽であった。

 結局その日は「大正浪漫」を20回くらいリピートで再生し、寝るのが遅くなったことを覚えている。しかし、YOASOBIの新たな傑作を思う存分に楽しむことができたので、その行動に後悔はない。翌日ちょっとだけ寝坊したけど。

(設問は以上です)


ポートフォリオ

 以上で回答は終わりですが、補記として私の過去2つのライブレポートをポートフォリオとしてご紹介させていただきます。


 1つ目は、YOASOBI 1st LIVE "KEEP OUT THEATER"のライブレポートです。この作品は、YOASOBI公式さまのマガジン「YOASOBI「KEEP OUT THEATER」ライブレポ」の一つに選出され、お陰様で多数の方々からご好評をいただけました。


 2つ目は、YuNi ONE MAN LIVE「UNLOCK」のライブレポートです。この作品は、note公式さまのマガジン「今日の注目記事」として取り上げられ、お陰様で59いいね・9750ビューと多くの方々に読んでいただきました。

 以上です。ここまでご覧いただき誠にありがとうございます。ご連絡はTwitterアカウント@yan_ultraの方までよろしくお願いいたします。



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