ペットの死と「喪失の5段階」の活用方法
こんにちわ!やんです。
今回は、大切な人・ペットを失った場合に起こる喪失感に対して、心理的にどう向き合っていけばいいかを心理学の「喪失の5段階」を用いて書いていこうと思います。
なぜ今回喪失感の受け入れ方について書こうと思ったかというと、実家の猫が死んでしまい心にぽっかり穴があいてnoteもTwitterも更新できずにいたからです。
その前にちょっとうちの猫のことを話させてください。
名前はトロといいます。
オスでアメショの雑種です。長生きで20歳まで生きてくれました。甘えっ子で記憶力がよくて、食い意地がはっていて、かわいくて、私の弟のような存在でした。
最後は、姉と昼飲みをしているときに、そろそろ危ないから会ったほうがよいということで、実家に帰ったら私と姉を帰って来るのを待っていたかのように到着の30分後、両親も見守るなか旅立っていきました。
神がかり的なタイミングでした。
その後の私はどうしても何もやる気がなくなってしまい、これじゃアカンと焦り、いや、これは喪失感だな・・・と気付いたとき大学のメンタルヘルスの授業で習った「喪失の5段階」を思いだしました。
■喪失の5段階とは
大切な人を亡くした時、人がどのように受け入れていくか、乗り越えていくかのプロセスをキューブラー・ロスというドイツの精神科医の方が提唱したものです。
喪失の5段階のプロセスは
①否認
②怒り
③取引
④抑うつ
⑤受容
という流れで、人は死別の深い悲しみを受け入れていくとのことです。
一つずつ説明していきます。
①の否認はショックで過ぎて現実感がなく、死別を否定してしまう。辛すぎて認めなたくない、嘘だと感じること。
②の怒りは、なんで私だけこんなことに!!と怒りで頭がいっぱい状態になること。怒りで頭も心もいっぱいで怒っている状態。
③取引は、私があんなことをしたからあの子は死んだんだとか、あんなことしなければ生きていたに違いないと心の取引をすること。私が病院へ連れていかなかったからなど罪悪感や後悔に苛まれる状態。
④抑うつは、無気力感でいっぱいになる状態。悲しんでいるのは自分だけで、孤独で世界に独りだと深く感じる状態。何もやる気が起きなくなり、だるくなり何のために生きているのかと自分の殻に引きこもる状態。
⑤受容は、死を受け入れられる状態。その死はもうどうすることもできないと認め、現実を見つめ、生きていく覚悟を決めること。自分なりにその死に意味を見つけていけること。
このように死を受け入れるには、色々と過程があり、個人差があるにしろ時間がかかるということです。
■喪失の5段階の活用方法
まず、私はこの喪失の5段階を知ったとき「どの世界の人も大切なものを失くすと悲しくて、なにもする気が起きないのは同然なんだ」と知れたことに価値を感じました。
大学の先生も仰っていましたが、この心の動きや感情は「とても健康的な当たり前の自然な反応」なのです。
私のやる気がなくなるのも至極当然ということです。
なので元気にならなきゃとムリすることもなく、ムリに忘れる必要もないのです。
このプロセスを健康で当たり前の状況だと認識しながら、自分がどの状況にいるのかということで、客観的に物事を捉えられ、やる気がないと焦る必要もなくなるのではないでしょうか。
私もまったくやる気がでなくてやばいと感じつつ、この過程は死を受け入れるプロセスだと知っていたので、少し落ち着いて捉えることができました。
また、この喪失感のプロセスは、人それぞれで受け入れ方もまた人それぞれです。
1から5へ簡単に進むわけではないし、4までいったらまた2に戻ることも起こります。
5の受容をしたと思ったら、夜中に思い出して涙が止まらないなんてこともあって普通のことです。
このプロセスを行ったりきたりしながら、やっと喪失感を受け入れられていきます。
あたなの大切な人だからこそ、あなたの受け入れ方があるのです。
大事なことは、自分の気持ちを蓋をしないこと、悲しみを悲しむこと、思い出は懐かしみ、ときには家族や友達と思い出を共有していくことなのかなと思います。
おわり
やんさんはコーチングもやっているので、興味がある方はよろしくお願いします。お申し込みはこちらから〜( ゚ω^ )ゝ
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