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バスで行く北海道の山(札幌近郊①銭函天狗岳)


はじめに

初めましてyamyamと申します。クルマを使わず、バスと徒歩のみのアプローチ手段で、札幌近郊の山に登っています。
札幌周辺には50を超える山が広範囲に点在し、すべてがバスで行けるとは限りませんし、本数の少なさなど様々な制約もあります。しかし、バスならではの気軽さ、自由さは何にも替え難いものがあります。また札幌に観光で来られて、「北海道の自然を気軽に味わいたい」と思う人も参考にしていただければ幸いです。

札幌駅前で「高速おたる号」に乗る

まず、札幌駅から小樽行き「高速おたる号」に乗車します。新幹線工事の関係でバスターミナルが閉鎖されたため、乗車場所が分散して分かりにくくなっていますが、始発の停留所は駅前通りと北3条通りが交わる道庁前の赤レンガテラスの向かい側にあります。大通が起点なら北1条通り沿いにある「北1条西4丁目」で乗るといいでしょう。バスの便数はおおむね10分間隔と都市間バスならではの便利さです。ここから乗車30分ほどバスに揺られて、高速道路に入って最初の停留所である「見晴」で下車します。

1キロ弱歩き、登山口に到着

バスを降り、高速の下に降りる階段を下ると、墓地があります。墓地を右手に見ながら、高速道路に沿って1キロ弱を進行方向逆に歩きます。高速道路上を通る「歩道橋」を見ながらさらに前に進み、社会福祉法人の建物に向かう道を右に曲がり、坂道をまっすぐ進みます。建物を越えたらそこに登山口があります。なお、ここまでの間にコンビニ等お店はなく、自販機もありませんので、食べ物、飲み物の調達はバスに乗る前に済ませておく必要があります。

低山でもあなどれない急登

ここから登山開始ですが、まずはこの山は虫が多いので、虫よけスプレーを使うなど、準備してから行動を開始しましょう。銭函天狗岳は標高は536.7メートルで1時間半あれば登頂できる山ですが、1キロほど歩いた後から、かなり急登が続きます。ロープを頼りにしながら、かなりの息の切れる最後の登りを登りきったあとには、素晴らしいオーシャンビューが待っています。美しく弧を描く石狩湾と、真っ青な水面に見える白い風車が絶妙なコントラストです。遠くに樺戸山系のピンネシリ、神居尻山も望むことができます。標高わずか500m。1時間半の歩行でこの景色を拝めるのがこの山の最大の魅力だと思います。

終わりに

下りは足取りも軽くなりがちですが、傾斜のある岩場は滑りやすいので注意が必要です。下山したら元来た道を戻っていき、歩道橋を渡り高速道路の反対側から帰りのバスに乗ります。
銭函天狗岳のバス登山は高速バスを利用できるので、とてもスムーズに移動でき、初めての方にもおすすめできるコースです。ぜひ行ってみてください。

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