北欧への個人旅行9 DAY7(ストックホルム)

当初の計画を変更しアーティペラーグという郊外の美術館へ行くことに。遠いのでちょい心配ながらもがんばって行ってみようかな、と。

ガムラスタン島を散策するにはこの日の朝以外は難しそうなので、島内の一番細い道などをうろうろしてみる。昔の道は細いし石畳だから足が疲れるけど、知らない街の散策は楽しい。しかも朝なら怖い人(酔っ払いなど)もいないし!

食べたかったニシンハンバーガーの屋台を確認しつつ、朝からやっているお目当てのスーパーがあるセーデルマルム地区までてくてくと歩く。セーデルマルム地区はほとんどが営業時間外だったけど、興味のありそうなお店が軒を連ねる楽しげな場所だった。時間があればゆっくりみてまわるんだけどな。せっかく行ったスーパーICAには探していたものは残念ながらなかったものの、とりあえずスルッセンのバス停方面へ向かう。*そういえば、遠くに見えた丸いドーム型のものはERICSSON GLOBEなるものだったようだ。科学博物館的なものかと思ったら、コンサートとかができるスタジアムだった模様。

途中にあったエスプレッソハウスに入って朝ごはん。店員さんは優しいし、Wi-Fiも使いたい放題。お手洗いも暗証番号を教えてくれて貸してくれます。先に誰か入っているとは思わず、間違えたかなと何度も暗証番号入れていたら「多分誰か先に使っていると思うよ..」とまで。ご忠告ありがとう。

スルッセンの駅付近は大規模な工事中でわかりにくかった。バス停は駅からも少々離れていたので、この日の早め早め行動は吉だった。

バスの乗り換えで降りた停車場にはグスタフスベリのアウトレットがあった。服の購入という思わぬ痛手により、買い物気分がせず立ち寄る気は無かったのだけど、乗り換え時間が30分近くあり寒いので入った。この付近の景色で驚いたのは大きな一枚岩が突然、でん、と停留所前にあったところ。そういえばカレル チャペックが北欧の旅という紀行で、スウェーデンは花崗岩の国と書いていたっけ。

グスタフスベリといえば食器が有名だけど、店内をくまなく見ていたらイリス ハントバーグのブラシを見つけた。毛の感触が気持ちよくて顔用と身体用をうっかり購入してしまった。買う気もなかったから元値は知らないけど少しは安いのかな。軽いし、お土産としてもこういう工芸品はいい。

この辺りはハーバーや別宅が多いようで、少し郊外のリゾート地という雰囲気でした。

その後バスに乗りアーティペラーグへ。誰も同じ場所に行く人がおらずドキドキ。

と、終点で降りたら、バスの運転手さんが、元ジャーナリストのアメリカ人ということで、自分はどういう経緯で今スウェーデンにいるのか、あなたはどうしてここにきたのか?一人で旅しているのか?などジャーナリスト魂が騒ぐようでいろいろ質問がきた。そりゃそうか。一人でアジア人がひょっこりここに来ないよね。

穏やかな海に面した美術館は想像通り素敵で、その時の企画展はイタリア人アーティストPiero Fornasetti の大回顧展でした。ペン画がとても素敵だった。その後は庭園を散策し(このお庭がいい!目前が海だし、花崗岩やアート作品も点在している)カフェでミートボールを食べてから、ストックホルムへ戻る。思ったより時間が早かったのでアスプルンド作の世界遺産の森の墓地に行くのもいいかも!と、短時間しかないけど、墓地へ。

静かで、でも暗いわけじゃなくて。不思議な空間だった。教会がたまたま掃除中で中を見させてもらいました。北欧は、下の方の欧州とは教会との付き合い方が違うなあと感じた。

その後は少し外れにあるサイエンスミュージアム、テクニスカへ。企画のロボット展では日本の石黒教授の作品が何体か並んでいました。日本の科学未来館も大好きなので、こういうミュージアムはわくわくする。

帰りはインテリア雑貨店に寄ってから一旦ホテルへ。ストックホルムでは珍しく遅くまでやっているフォトグラフィスカに行くつもりで向かったものの、検索していた行き方では辿り着けず、さらに迷い込んだ高台から見えた虹がユールゴーデン島の上にくっきり出ている光景をみた。そばにいた人たちも「虹だ」「写真!」と盛り上がっていた。なんだか今日はたくさん良いものを見たので、いけないのならまたそのうち行けるときも来るのかも、と欲張らず帰ることにした。あたりはもう暗くなり始めていた。

途中でガムラスタン島に一時避難中のニシンの屋台でハンバーガーを買い、ホテルに戻る途中雨が降ってきた。ほぼ濡れずラッキーだった。

今日もいったところはすべてパスオンリーです。この日はけっこう使えてる。

ようやく調子を取り戻すも、もうストックホルムは明日が最終日。夕方からは船でヘルシンキに移動です。

*そう言えば、北欧神話で虹の橋ビフレストって神様と人間界が繋がる時に出るとかだったんじゃないかと思い出した。しかもユールゴーデン上でって。出来過ぎ。

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