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Memo: CAN-SPAM Act(米国のメールマーケ関連法)

メールマーケは今でも根強く効果があるのですが、ユーザーエクスペリエンスの向上とペナルティや訴訟を防ぐために米国の法律を遵守して行うことが重要です。

商品・サービスの宣伝・広告をメールなどの電子通信を規制する法律CAN-SPAM Actに注意する必要があるのでメモしておきます。

メール送信元 - From/To/Replay-To に正確なドメイン、メールアドレスを記載する

メールサブジェクト - メッセージの内容を正しく反映する

広告表記 - 明確に広告であることを記載する

住所の表示 - 現在の住所、USPSの私書箱、民間の私書箱などを記載する

オプトアウト - 配信を止める(オプトアウトする)方法を明記する。Emailを使う方法かオンラインで申告できるようにする。特定の種類のメッセージだけ止めるメニューを作成できるが、全てのメッセージを止めるオプションが必須。

オプトアウトの処理時間 - 30日間だが、10営業日以内の処理すべし。

委託先の管理 - 委託先についても責任を持ってルールを守らせる必要がある。

公式文書 - https://www.ftc.gov/tips-advice/business-center/guidance/can-spam-act-compliance-guide-business

実務的には、上記に加えてこの Unsubscribe リンクによる1クリック停止を実装していないと、Google Postmanter上でのSPAMスコアが高まり、Gmailでの到達率・開封率に影響が出ることがあります。ユーザーがこの機能に慣れているので実装されていると、メールを削除してくれという返信はほとんど来ません。

ユーザーがこのUnsubscribeをクリックするとGmailが自動でサブジェクトが単に unsubscribe だけのメールや下の例のようなハッシュを含むサブジェクトのメールを生成して送信してくれます。

このリンクをGmail(他のメーラーも徐々にサポートしてきている)に表示するにはList-unsubscribeというタグをEmailのHeaderに実装する必要がありますが、米国の多くのメールサービスはすでにサポートしていると思いますが、実装面での参考情報をリンクしておきます。

  Header in Email
  List-Unsubscribe: <https://example.com/unsubscribe/opaquepart>
  List-Unsubscribe-Post: List-Unsubscribe=One-Click
  Resulting POST request
  POST /unsubscribe/opaquepart HTTP/1.1
  Host: example.com
  Content-Type: application/x-www-form-urlencoded
  Content-Length: 26
  List-Unsubscribe=One-Click

参考 - https://tools.ietf.org/html/rfc8058 

 https://litmus.com/blog/the-ultimate-guide-to-list-unsubscribe




内容が古い・間違っている可能性があるので、公式文書や法律の専門家に確認することをお勧めします。


シリコンバレーの不動産テック会社でProduct Managerをしています。PM x US x 不動産関連のノートを書いていきます。Twitterは https://twitter.com/yamotoshi です。