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J1第32節湘南ベルマーレvsサガン鳥栖をプレビュー!残留に向けて、負けられない戦いが続く!!

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1.予想スターティングメンバーとゲームプランについて

10/16の鳥栖の天気予報は雨模様で最高気温28℃となっており、選手にとってはスタミナの消耗が激しい気候となりそうです。故にベルマーレとしてはこの気候条件に合わせて戦術プランを練ってきているはずです。サガン鳥栖は選手たちが上手にポジションを取り、巧みにボールを保持します。相手がハイプレスを仕掛けてきた時に、鳥栖はそれをきれいに剥がす方法を身に着けていると私は感じます。ですから、暑い気候と相手のポゼッションの練度を考えた時に、ベルマーレはハイプレスを仕掛けないのではないかと思うわけです。勿論、前節の横浜FM戦同様、限定的にハイプレスの使用は考えられますが、ベルマーレの基本的な守備戦術はコンパクトな陣系で前向きに守備ができるミドルプレスを採用するでしょう。

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鳥栖は可変フォーメーションを採用しており、攻撃時にはサイドバックが高い位置に移動します。ベルマーレとしては、ボールを奪ってからそのサイドバックの裏のスペースをうまく使い、ミドルカウンターを狙いたいと考えているでしょう。そうなると、やはりボールを誘導するためのプレスを怠らず、裏のスペースに抜けられる機動力の高いFWをスタメンで使ってくるはずです。と考えると、怪我から復帰したタリクは十分スタメン復帰があり得るのではないでしょうか。

2.サガン鳥栖のビルドアップをどう抑えるか

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鳥栖は攻撃になると、左CBの大畑がサイドバックの位置を取り、WBの中野がサイドハーフのポジションを取ります。そして、中盤の三枚である仙頭、白崎、樋口は流動的に動き、味方のディフェンダーからボールを上手く引き出します。鳥栖には典型的なビルドアップの形が2つありますので、ここではそれを紹介し、ベルマーレがどのように対応すべきかを書こうと思います。
まず1つ目ですが、サイドレーンに位置したサイドバックが起点となるパターンです。ベルマーレは5-3-2のフォーメーションなので、どうしても中盤三枚の脇であるサイドレーンが空きます。空いたスペースにフリーなサイドバックがボールを持てば、裏を狙うFWやライン間に立ったMFにボールを容易に供給でき、チャンスを作られてしまいます。中盤の三枚がスライドし、ボールホルダーの相手サイドバックへプレスをしても良いのですが、急所である中央のレーンを空けてしまうことや、逆サイドに展開されてフリーな状態からクロスボールを上げられてしまうことを考えると、中盤三枚は中央のレーンを塞ぎ、WBが前向きの状態でボールホルダーに対してプレスを掛けることが重要だと思います。そのためにも、縦にコンパクトな陣形を保ち、最終ラインの細やかなスライドが必要となるでしょう。
次のビルドアップパターンは、ボランチがディフェンスのラインまで落ちてボールを貰い、展開するものです。図にあるように、鳥栖のFWがラインブレイクをし、ディフェンスラインを押し下げようとします。そこで空いたライン間にボールを運び、ショートパスで中央突破を狙おうとしてくるでしょう。相手の思い通りにさせないためにも、ベルマーレは相手ボランチがボール受ける場面で、連動したプレスを仕掛ける必要があります。連動したプレスによって、パスコースが限定できれば、ボールの出どころで前向きにパスカットができ、有効なミドルカウンターが発動できるはずです。
鳥栖は現在、2連敗中ですが、前節の徳島戦ではカウンターから2失点しています。どちらも、攻撃時に味方が高いポジションを取りすぎており、リスク管理が不足している状態での失点でした。相手守備陣の崩し方も、かなり中央に偏っており、サイドレーンにフリーな選手がいるにも関わらず、コンビネーションでの中央突破を選択しているところが多く、非常に気になりました。鳥栖はこの問題点をベルマーレとの試合には修正してくるでしょうが、試合展開として、ベルマーレが鳥栖のビルドアップを中央でカットし、そのままカウンターという画が容易に想像ができます。試合の鍵を握るのはトランジションの部分であることは間違いないでしょう。

3.流れを変える交代メンバー

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両チームには、強力な長身FWがいます。ベルマーレはウェリントン、鳥栖はドゥンガです。どちらも高い打点でのヘディングが魅力で、フィジカルがとても強いです。
ウェリントンに関しては、スターティングメンバーである可能性もありますが、気候やゲームプランを考えると後半の途中投入のほうが有効的であると私は思い、ベンチスタートを予想しています。彼が相手のコーナーキックで守備をする時に、ニアでストーン役をしてくれることで、かなりピンチを防いでくれています。攻撃だけでなく守備でもキーとなる選手であることは間違いないでしょう。因みにDF大岩をスタメン予想にしているのは、ドゥンガの投入が考えられるからです。
もし鳥栖がベルマーレの守備を崩せなければ、後半早々にドゥンガと好調の岩崎の投入があり得るのではないでしょうか。サイドでボールを貰った岩崎がドリブルからのクロス、そのクロスボールをドゥンガがヘッドでシュートを狙うというシーンが何度も作られる気がして、非常に怖いです。セットプレーにも脅威が増します。エドゥアルドの直接フリーキックもあれば、ドゥンガの頭もあるわけですから。ドゥンガの投入でどれだけベルマーレが耐えられるか、観物です。

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